「マンガボックス」が取っ払ってくれた壁に感謝カンゲキ雨嵐

はじめに

嵐が好きです。(挨拶)

閑話休題。
「マンガボックス (MangaBox)」創刊から1年が経ちました〜。
早いものですね。
徐々に作品数が増えていき、コミックスも発売され、ここから更に羽ばたこうとしている時期でしょうか。
まだまだ「マンガボックス (MangaBox)」発のヒット漫画は生まれてはいませんが、満を持してそういう作品も出て来るでしょうね。
個人的にも面白い粒ぞろいな漫画が揃っていますので、いくつかヒット作が誕生して欲しいなと感じております。

ただ、良い事ばかりでは無く改悪と評しても言い過ぎでは無い事もありました。
中でも最もユーザーに関係ありなのが処理速度の鈍化です。
OSのバージョン等々スマホそのものの性能にも関わってくるため一概には言えませんが、僕の使っているスマホの場合に於いては明らかに重くなりました。
原因と思われるのが、バージョンアップした際に導入された広告。

メイン画面にいくつか広告が挿入されるようになり、これが画像の表示を遅くしている様に見受けられます。
リリース直後に比べれば、最近は若干改善しつつあるようですが、まだまだ去年に比べれば遅いです。

基本無料で漫画が楽しめる故に広告収入はあって然るべきでしょうから、広告の掲載自体には文句は御座いません。
然しながら処理を鈍化させてしまうようでは、その挿入の在り方を今一度再考して欲しいとは願っています。
勝手な言い分なんですけれどね。

さてさて、でもそういう悪い面ばかり見ても仕方ありません。
今回は、この1年で変化してきた…というよりかは本来目指すべき方向に本格的に舵を切り始めたと推測する素晴らし過ぎる試みに注目してみました。

掲載漫画をタイプ分けして見える点

「マンガボックス (MangaBox)」で連載されている漫画は、大きく3つのタイプに分けることができます。

1つは完全新作漫画。
何処にも発表してない「マンガボックス (MangaBox)」で初めてお披露目された作品群。
オリジナルもあれば、コミカライズもありますが、ここではそれらを一纏めにして括ります。
最近のオススメは「恋と嘘」、「バスケの女神さま」、「みなみっしょん!」。
「無重力ガール」も回を重ねる度にドンドン面白くなっていますので、こちらもお勧めしたいかな。
数的には、作品数が最も多いタイプでしょうか。多分。

2つ目は再録漫画。
既に完結している若しくは過去に雑誌で掲載していた漫画を”再掲載”という形で連載しているもの。
「シュート!」、「王様ゲーム」、「なぜ東堂院聖也16歳は彼女が出来ないのか?」(完結してると思うのですが、一部では未完結扱いになっている為ここに括るのは間違っているかもです。)等々。

「金田一少年の事件簿 オペラ座館殺人事件」や「進撃の巨人」、「アルスラーン戦記」等コミックス1巻ほどを短期集中連載することもあり、これは凄く良いですよね。
「本編をたっぷり1巻分以上読める」というのは、購買意欲を掻き立てるには十分であり、販促効果としては抜群な気がします。
既に複数巻のコミックスが発売中であるケースが殆どですから、「先を読みたいのでコミックスを買う」って成りやすいですからね。

3つ目は他誌同時連載漫画。
2つ目の再録とやや被る部分があるのですが、雑誌連載と「マンガボックス」での連載がほぼ同時に進行しているタイプをここに含めます。
「怪盗ルヴァン」(講談社「モーニング」連載)、「テンプリズム」(小学館「週刊スピリッツ」連載)等。

また、これら3つのタイプの何れかを組み合わせた派生型も存在します。
移籍組がこちらに入るかな。
現在は主に講談社で発行されていた「月刊少年ライバル」移籍組。
「アポカリプスの砦」とか「サイコろまんちか」とかですね。
これらは基本「マンガボックス」で知った読者でも読み易いよう配慮がなされ、第1話から掲載されています。
つまりは途中までは雑誌で連載していたお話で、途中から未発表の新作話になるという形式。
再録と完全新作の合わせ技タイプと見做せそうです。

で、こうして分けてみると2つの壁が取っ払われている事が見えてきます。
1つ目の壁は出版社の壁。
これは「マンガボックス」リリース時のプレスニュースでも取り上げられていましたが、講談社だけではなく、小学館や双葉社などの漫画が掲載されています。
同じグループ企業同士ならいざ知らず(例えば音羽グループである講談社と星海社や光文社。一ツ橋グループである小学館、集英社、白泉社。)、完全ライバルな出版社同士が手を組んでいるという点はなかなか見受けられません。
かつて「週刊少年マガジン」と「週刊少年サンデー」が創刊50周年時に手を組んで様々な企画に取り組んでいたり過去に類例が無い訳ではありませんが、出版社間の壁を取っ払っているというのはユーザーにとっては大きいです。

そしてもう1つの壁。
これがもう本当に「うおおおお、マンガボックスありがとううううううううう」と感謝感激した点ですね。

「雑誌の主要読者層」という壁の排除

普段いくつの漫画雑誌をチェックしていますか?
というか、一般的にどうやって皆漫画を知るんでしょう。
思い付くのは
・普段購読(お金を払って買って読んでいるだけではなく、立ち読み等々も含め)している漫画雑誌で連載している時
・アニメやドラマ化などされて、それを視聴した際
・店頭で見て、ネットでレビューを読んだり試し読みをして、友人等の口コミで、漫画喫茶でエトセトラ
この位でしょうか。

どんな方法にせよ「日本で発表されている全ての作品」を網羅するのは至難の業。
それこそプロ…漫画に携わる事で食っている職種の人達(編集者とか評論家とか)には、そのような剛の者も居るかもですが、そうではない僕等にはなかなか難しいんじゃないかな。
自分の好みの漫画でも、必ず読み逃していることってあるはずなんです。
知らないまま過ごしちゃってる。

悲しい事ですが、致し方ない事でもあって、これをゼロにするのは難しい。
でも、そんな「今まで知らなかった漫画に出会える機会」をくれたのが僕にとっては「マンガボックス」だったんです。
そうそう。再録漫画の存在。

早い話が「甘々と稲妻」を教えてくれてありがとうございましたという話です。
講談社の「good!アフタヌーン」で連載中であり、昨日店頭のポップで知ったんですが2014年版「このマンガがすごい!」オトコ編で8位を獲得してたんですね。
「このマンガがすごい!」受賞作品位チェックしておけよって話ですよね。
ごめんなさい。知りませんでした。

基本僕は少年漫画中心という偏った読み方をしていて、青年誌連載作との出会いって非常に少ないんです。
アニメから入ったり(「おおふり」等)、たまたま店頭で気になったり(「ジャイキリ」、「百舌谷さん」等々)。
雑誌をチェックしていてというのは「ヤングガンガン」連載作くらいかな。
少年誌に比べればずっと少ない。
かくいう少年誌連載作も全然チェックしきれてないんですけれどね。
一言で言えばヘタレなんですよ。
だから、「知らなかった好みの作品」を物凄く多く見逃しているという勿体ないことをしちゃってるんです。

少々話が逸れましたが、「マンガボックス」の良い所って「読者の性別や年齢層を限定してない点」ですね。
雑誌はどうしたって「買ってもらう事」が前提にあるからか「主要読者層」が予め決められています。
なので雑誌を読んでいるだけだと、僕のような少年誌中心に読んでいる人は、少女漫画誌や青年誌と出会う機会を逸している訳です。
これは他にも同じ事が言えて、少女漫画誌中心の人はそれ以外を、青年誌中心の人もそれ以外を読む機会は少ない。

僕の場合は、少年誌連載の「好きなタイプの作品」を見逃す確率よりも、少女漫画誌や青年誌連載の同傾向の作品を見逃す確率の方が高いのです。
青年誌連載の「甘々と稲妻」を知る機会は、「マンガボックス」が無かったら永久に失われていたのかもしれません。
雑誌と違って基本無料。
環境さえ整っていれば誰でも読める。
だからこそ、読者を限定していないのかもですね。

少年漫画と青年漫画。
雑誌では交わる事の少ない(「週刊少年ジャンプ」で「テラフォーマーズ」など青年漫画が読切として掲載された事例がいくつもある為ゼロでは無いですが)壁を取っ払ってくれている点。
これには本当にアプリをDLしていて良かったと思う点ですね。

終わりに

「マンガボックス」が取っ払っている2つ目の壁は、「雑誌の主要読者層」。
少年誌連載作品もあれば、青年誌連載作品もある。
少女漫画連載作は、そっちは本当に疎いので何とも言えないんですが、まだ多分無いです。
女性漫画誌に載っていてもおかしくなさそうな漫画(「ホリデイラブ 〜夫婦間恋愛〜」)はありますが、本格的な参戦はこれからに期待ですね。
編集長の樹林氏はお姉さんの影響で少女漫画を読み漁って育ったと仰ってる位ですし、今も少女漫画を好きでしょうから、今後どんどんと投入してくれると信じてます。

実は昨日「甘々と稲妻」のコミックスを購入するつもりだったんですが、まだ買ってません。
1巻が売り切れていた為とその後他店を回る時間が無かったからなんですが…。
全巻大人買いした「神のみ」を読了次第、即買いに行こうかと。
早くあのほんわかした優しい世界観を堪能したいものです。
この作品に出会わせてくれた「マンガボックス」に本当に感謝ですね。

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