「名探偵コナン エピソード"ONE" 小さくなった名探偵」 感想

はじめに

「名探偵コナン エピソード”ONE” 小さくなった名探偵」の感想記事です。
ネタバレあります。

最高だった

初代オープニング曲の「胸がドキドキ」が掛かった瞬間に、「胸ドキキター!!!」とテンションマックス。
非常に痒いところに手が行き届いた至高の「第1話」でした。
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蘭の携帯に纏わるエトセトラ

始まりは水族館の事件から。
ここで蘭は新一のせいでケータイを無くします。
切欠を作ってしまった新一は約束をしますよね。
「蘭に携帯を買ってあげる」と。

この時交わした約束が実際に叶うのは、もう少し後になってから。
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蘭は約束の件を忘れてしまったのでしょうか。不思議がっていますね。
この時コナンは「セーターのお礼も兼ねて」と言ってます。
なんのことないセリフですが、「あの時の約束」が「兼ねて」に掛かってます。

って、書くと、普通の流れに見えますが、実際はちょっと違います。

蘭が新一から携帯をプレゼントされたのは、原作コミックス25巻のこと。
上のカットはその中の1コマです。
で、水族館の事件は原作コミックス84巻に収録されており、第1話の直前という設定。
後付なのかは不明ですが、後出し設定なのは明らか。

第1話連載時は、まだまだ携帯電話が普及していなかった頃で、当然新一も蘭も持っていなかった。
その辻褄合わせ…なのでしょう。

ところで今回、これを更に上手に利用していました。

新一は携帯電話を持っていたという設定にしてます。
これは原作1話を見ても、大きな矛盾は生みません。
生みませんが、蘭にメールを打たなかった理由付けにはならない。

携帯を持っているのに、何故メールで事情を説明しなかったのか。
電話の方は、声が違うからで納得出来ますけれど、文章ならば…。
でも、そんな疑問を見事打ち消していました。

劇中では、なんて説明したらいいか分からないからとメールを打ちませんでしたが、そもそもメールを送る先が無いんですよね。
蘭は携帯電話を持っていないのですから。

小ネタか伏線かそれが問題だ

この蘭の携帯の事もそうですが、小ネタの多さと辻褄合わせが絶妙で、面白くて面白くて仕方ありませんでした。
蘭携帯の入手を阻んだ事情と第1話冒頭の事件を絡ませていたり。
トロピカルランドでの出来事も、「瞳の中の暗殺者」での描写をしっかりと混ぜ込んでたり。
灰原が新一を目撃するシーンは、La PomPon版「謎」を使用した第41代オープニング映像からですね。
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灰原の行動も、彼女が随所で発言していた通りの流れで、完璧に再現。
犯人の怪我が治っていた事を見抜いた理由は、こっちの改変の方が良いですね。

なにより、何故トロピカルランドのジェットコースターにジン達が居たのかという疑問が解決したのが大きかったwww
取引相手の指定なら仕方ないよねw

高所より取引相手が1人で来てるか確認するには、ジェットコースターくらいしか無かったのでしょう。
観覧車?
きっと、ジンが全力で否定したに違いないw
てか、そうであってほしいw
黒ずくめの強面2人が観覧車とか、ジェットコースター以上に怪しさマックスですしね。

さて、真面目な話ですが。
シェリーがモルモットが薬で死ななかった事を報告したのは誰なのでしょう?

これ、原作で描かれてるのかな?(僕はコミックス派)
まだなら、かなり重要な伏線だよね。

組織側にアポトキシンが効かない症例を知っている人物が居るんですから。
灰原の研究を引き継いでるんかな。
ちょっと気になりました。

終わりに

日常描写が多かったのが非常に良かったですね。
水族館の事件、1話冒頭の家主による殺人、ジェットコースター殺人と3つのエピソードを日常描写で綺麗に繋いでいて。

1話の焼き直しっぽい印象があったので、正直期待してなかったのですが、非常に楽しめました。
「コナン」を20年見続けて来て良かったなと。

面白かったです。

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