この記事は
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」第21巻のネタバレ感想ですよ。
1人では到底敵わない相手でも、仲間と共に挑むことで、圧倒的格上相手でも勝つことが出来る。
20巻の感想で何気なく書いた一文。
その実践編がこうも壮大な形で読むことが出来るとは!!
まさに「今までのベル君の冒険全ての集大成」。
とんでもない文章量でいっきに駆け抜けた第21巻。
興奮の中、感想を認めます。
まさに「オラリオの総力」
派閥大戦で共通の敵を相手に団結をして。
学区編で、人類にとって最大の脅威を目の当たりにし。
そして、「最大戦力」の一端であったロキファミリア全滅の悲報が届けられた。
しっかりと段階を踏んだ上での、文字通り「オラリオの総力」を結集してのロキファミリア救出ミッション。
これは熱い!!!
19巻の感想で「シャフトは人類にとって最悪な形で悪用されるのではないか」と書きました。
違った、全くの間違いだった。
恐らく本物のシャフトは登場しないのだろう。
鬼畜エルフの考えそうなことだけれど、「シャフトの使い方」として盲点過ぎたし、なによりも熱い。
黒竜という人類の脅威討伐に必要不可欠なロキファミリアの為という大義名分を作りつつ、学区を巻き込んでの「全てのオラリオの戦力を投入」は、興奮を禁じ得ない神展開だった。
これまでのベルの全ての冒険があったからこそとも言える胸アツのミッションだった。
それに、「戦力外冒険者の見せ場」にもなっていたから、感涙ものだった。
今回の「事件」、ぶっちゃけヘスティアファミリア+αでどうにかなるとは思えなかったのだ。
いくら主人公補正があっても、ファミリア全体のレベルが圧倒的に足りてない。
ヴェルフ、命、リリ、春姫。
言葉は悪いけれど、今回のミッションには足手まといが過ぎる。
とはいえ、主人公パーティなのだから無碍には出来ないだろうし、どうするのだろうか?
そう思っていた。
そこへこの最高のアイディアだ。
リリの総指揮官としてのMVP級の活躍を筆頭に、命が、ヴェルフが、勿論主力に駆り出された春姫も。
短くも十分な活躍の場が与えられていた。
盟友の活躍もまたしかり。
モルド、ダフネ、カサンドラ、ボールス、アイシャ、ミアと豊穣の女主人の豪傑(笑)達。
皆ちゃんと見せ場があった。
異端児のウィーネ、リド、アステリオス、マリィも大活躍。
ただ単にベルの冒険だけを描くわけではなく、史上最大規模の冒険に相応しく、多くのキャラに見せ場を用意し、壮大さを引き立たせていた。
ヘディンの考案したミッションは、まさに最高の作戦だったね。
ベルを勧誘?
ティオナが助かって、本当に本当に良かった。
21巻でティオナの件が、一番読んでいてしんどかった。
でも、ベル君ならなんとかしてくれる。全員を助けてくれる!!
と思い込んで、歯を食いしばって読み進め、瀕死ながらも助かってくれて、凄く嬉しかった。
そして、長い長い時間をかけて、ようやくベートと「氷解」。
ベートがベルを認めていたことは、これまで幾度もさり気なく描写されていたし、その気持ちがようやっとベル本人に伝わって良かった良かった。
(あとはレナとさっさと結ばれてください。)
レフィーヤとの仲は言及するまでもないかな。
良きライバルとしての関係を盤石に出来たと思う。
ロキをも認めざるを得ない活躍を見せ、そして、ベルをロキファミリアに入団させるの???
え???
必要なの、それ????
黒竜討伐の前に、ダンジョンを攻略する必要があるからなのかな?
だとすれば納得。
ダンジョン攻略に最も近いのは、やっぱりロキファミリアだろうから。
ベル1人を引き抜かずに、ヘスティアファミリアと組めばとも思うが、先にも書いたけれど、ファミリアとしてのレベルが全然足らないからね。
ダンジョン攻略の為の一時的な加入ということなら、無理なく話が進むのかな。
終わりに
ということで、長尺な21巻でした。
長かったけれど、満足度高い。
やっぱり一息に区切りまで読めるのは良いね。
今までにないほどシリアスな展開のはずなのに、全体的にコメディシーンが散りばめられていたのも、いっきに読めた一因かな。
コメディシーンで息抜きしつつ、最後までいっきに読めました。
さて第22巻。
多分、最後のダンジョンアタック。
黒竜討伐のヒントだか「不可欠な要素」がダンジョンの最奥にある…という流れになりそうかな?
楽しみです!!
その前に「ソードオラトリア」読まなければ。