「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」 第19巻 ネタバレ感想

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「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」第19巻のネタバレ感想ですよ。

「学区編」始まる

「ソードオラトリア」13巻で一足先にベルが学区と関わるということが示唆されていた為、「学区編」であることは既知の通りでした。
学区を舞台にどんな壮大な冒険が繰り広げられるのだろうかと想像の翼を広げていたら、全然違ったw
骨休め的なエピソードだったのね。

ベル個人もだけれど、ファミリアとしても超絶駆け足で登り詰めてきて、この先は嫌でもこれまで以上の冒険を強いられてしまう。
だからこそ、ここらで一旦休息を取ろうってお話だということで。

本編では珍しく、いや、短編集を別としたら初めて(ラブ)コメディ成分強めの長編でした。
感想です。

リュー・クラネルが漸くファミリアへ

やっとですね。
やっと。
これまで何度「まだなの⁉」と思ったか。

ジュラやジャガーノートとの因縁を終わらせた”あの”時点で、「え?ここで加入しなければ、いつするの?もしかしてしないの?」とか思ったものですが、振り返ってみれば、今回で良かったと思えるから、やっぱり作家さんって凄いんだなって。
アストレア様としっかりと向き合って、改宗の許しを得て、初めてヘスティアファミリアへと入れるっていうのは、描かれてみると納得しかない。

一時的にベルの方が強さで上に立ちましたが、前回でしっかりと抜き返したことも戦力拡充という点で良かった。

最後の展開を考えれば、ヘスティアファミリアを中心とした編成が組まれると思うのです。
英雄となるベル1人が突出して強ければそれで良しということにはならないのでしょう。
それは、今回のお話を読んでもそう感じました。
「仲間と連携をすることで、人類でも大きな脅威に挑むことが出来る。」
そういったテーマ的な何かを感じずにはいられませんでしたから。

そんな訳で個の力も然ることながら、チームとしての総合力も大事なのだろうと。
まさかまさかフレイヤファミリアを傘下にしてくるとはビックリでしたが(汗
ともあれメッチャ強くなった点も含めて、ラブコメ的にもw
リューの加入は嬉しい出来事でした。

学区で学園ドラマやりつつ、裏で進行する巨大な計画

ダンジョンの深層にまで至る巨大な杭を打ち込んで、エレベーターというショートカットコースを作る。

良くも悪くもドラマを持ってきそう。

良い点はロイマンの言うようにダンジョン探索の効率化。
「一番奥に何があるのか?」
「ダンジョンとは何か?」
「神を排除するのは何故か?」
これらダンジョンの謎の解明も黒竜討伐と同程度に重要。
物語を加速度的に進めるための足掛かりになるはずです。

悪い点は、エイナが言うように、モンスターが逆流してくること。
この展開は絶対にあるよね。
しかも最終盤で。
なんならダンジョン攻略後になるかもしれない。

数多の超強力なモンスター群が地上に進出して、それに合わせて黒竜も地上破壊に出てきて…。
追い詰められた世界は、力を合わせて最後にして最大の「戦争」に入っていく…という妄想。

こんなチャチな妄想より何十倍も深刻な事態になるんだと思う。
その為の「最悪の手段」としてエレベーターが利用されるのだろうね。

それこそイヴィルスの残党がやらかしてくるのかも。

学区で学園ドラマを行いつつも、「このタイミングで学区を出した意味」をしっかりと入れ込んでくる強かさ。
しかも超絶重要そうなトピック。

「学区編」は次で終わるようですが、この計画がどこまで進行するのかも注目します。

終わりに

ラブコメシーンが最高に愉快だったw
掌編集でのラブコメは「いかにも」過ぎて滑ってたんですが、今回は凄く良かったです。
特に「リュー・クラネル」は笑えました。

次もラブコメ展開期待したいですw

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