舞台「リコリス・リコイル」感想

  • 2023年1月9日
  • 舞台
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この記事は

舞台「リコリス・リコイル」の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

お金を払って見た人生初めての舞台観劇でした。
これまで「日光江戸村」の欽ちゃん劇団のお芝居を見たくらいかな。
当時小学生だったから内容は殆ど覚えてないのですけれど。
(滅茶苦茶面白かったという記憶はある)

そんな僕が、舞台の「リコリコ」を観劇してきました。
ここ10年くらい?
漫画やアニメが舞台化する作品が増えてきましたけれど、一度も興味をそそられたことが無く、今回もアニメ「リコリコ」は好きでも、いや、好きだからこそ、スルーしていた訳なのですが。
ふと公式サイトを覗いて、千束役の河内美里さんが可愛いなぁと思い、気づいたらチケット抽選に応募してました。
偶々当選して、演劇に対する興味関心も薄く、また知識も無い中で。
どちらかと言えば「どんなものだろう」という懐疑的な感情を持ったまま見てきたのです。
前置きが長くなりましたが、感想です。

想像以上の「再現度」でした。

演劇の凄さに魅了されました。

先ずシナリオ。
原作の1~4話、6話、7話を再構成。
上演時間は2時間20分程。
7話の内容こそ不要に思えたのですが、「リコリコ」にとって大事なエッセンスを抽出して、140分弱に上手いこと纏めてありました。
一体どこまでをやるのかと思っていたのですけれど、6話の「対:真島 緒戦」は区切りとしては丁度良かったのかなと。
流石に最終話までは尺的に難しいでしょうし。
シリアス、コメディ、アクションと飽きないようテンポよく見せてくださいました。

テンポよく見せているのは、何もシナリオだけの力では無かったのでしょう。
演出。
通常の舞台がどうなのか、他に見たことのない僕には分かりかねますが、今回はセットが1つだけ。
1つのセットをDA本部に見立てたり、水族館や高級バーなどにしたり。
セット替えをせずに、様々な「場所」を表現してました。

セットは一緒だけれど、変わっていくものもあって。
それが机や椅子など。
それらを暗転してる中で、演者が脇から持って舞台上に配置したり、逆に持って帰ったり。
当たり前なのかもですけれど、役者さんって演技だけが仕事じゃないのね。
テキパキと役割をこなされていて、それだけで感動を覚えました。

そして最後が、やっぱり触れなきゃ嘘でしょう。
キャストさんの演技。
総じて良かった。
雑な感想だけれど、皆「リコリコ」のキャラだった。
この一言に尽きる。

と、これだけだとあれなので、もう少し詳しく。

先ずは、お目当てだった河内さん。
「千束」の時と普段のギャップよ。
影ナレや終演時の挨拶では、千束らしさ全く無いんですよ。
恐らく素に最も近い感じだと思う。
当たり前だけれど「ヒロアカ」のバーニンの声とも全く違う。
(本当に同じ人かと思うくらい違う)
それが一度本番になると、そこには「アニメの千束」がいるんですよ。

安済知佳さんの声に寄せているわけではないのです。
ただ、安済知佳さん独特の発声を真似ている。
以前テレビで物まね芸人が「声音を似せること」と「口調を真似ること」がコツだと話されていたような気がします。
今回の役者さん通して言えることですが、皆「アニメの声優陣の口調(演技)」を真似されていたように思えます。
「物まね」ではなくて、「役作り」の一環としてされているのかな。
不快感は覚えず、ただ純粋に「再現度高いなぁ」と感じたのです。
河内さん演じる千束は、本当に画面から抜け出てきたような再現度でした。

同様に感動したのが、ミカ役の北村圭吾さん。
「あれ?アニメとキャスト同じかな」ってくらいミカだった。

忘れてならないのは真島役の仲田博喜さんね。
作品の影の主人公といえば、どんな作品でもそうだけれど、悪役だというのが僕の持論。
悪が映えねば、特に戦いのある作品ではキツイ。
その点真島はヴィランとして申し分のないキャラだけに、この配役は地味に大事。
真島の狂気染みたキャラを仲田さんが見事なまでに再現。
いやはや目立っていた。

繰り返しますが、役者さん全員素晴らしかったです。
舞台役者さんってセリフを覚えて、演技を行い、演出を頭に入れて、ダンスやアクションも熟して…。
多芸ぶりに圧倒されました。
ドラマや映画、アニメとはまた違った、演劇ならではの感動がありましたね。

見に行って本当に良かったです。

終わりに

アニメ後半の舞台化とかあったら、見に行こうと思います。
それほど良かったです。

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