アニメ「ハイキュー!!」から感じたキャラデザの原作再現度の大切さ

この記事は

アニメ「ハイキュー!!」の記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

アニメ「ハイキュー!!」が良過ぎて、久々に鳥肌ものでした。
これは期待大ですよ。
原作の良い所を余すところなく再現出来ていて、かつ、アニメとしての長所も発揮されていた。
大満足の第1話でした。

今回はアニメ「ハイキュー!!」の個人的に良かった点を挙げてみます。
キャラデザって大事だなと。

原作激似

何と言ってもキャラクターデザイン。
「ジャンプ」誌上での第一報の時から思ってたんですが、原作に激似。
割と特徴的な絵だと思うんですね。原作の古舘春一先生の絵って。
耳がやや尖っていたり、横顔の描き方とかも個性的(顎が小さいとでも云うのかな)。
そういう特徴をしっかりと押さえられていて、とっても似てる。

キャラデザ担当は岸田隆宏さん。
アニメーターにあまり詳しくないので調べてみました。
「まどマギ」のキャラデザだったんですね(汗
そういえばクレジットで見たことある気がします…。
やはり蒼樹うめ先生の絵に似ていました。
「ジャンプ」関連だと「BOY」のキャラデザも担当されていたんですね。
こちらは梅澤春人先生の絵とは違ってたような記憶がありますが。

ともあれ、今作でのキャラデザは似てます。
で、この似たままのキャラデザで動かしていたから凄い。
「原作の絵をそのまま動かしてるかのよう」と表現しても大袈裟では無いんじゃないかと。

だからこそ…かな。
思わず叫び出しそうになるほど震えたシーンがありました。

原作の長所まで再現

僕が今作を好きな理由の1つに、「絵の躍動感」があります。
物語の盛り上がるシーンにマッチした「すんごい絵」がバンバン入ってくるところ。
今にも動き出しそうな程迫力のある渾身の絵が欲しい場面で描かれているんです。
普段とタッチを変えた絵だから、見ただけで「ここが魅せたいシーンなんだな〜」とすぐに分かります。

1話で言えば日向が思いもよらぬ場所に上がったトスをスパイクするシーン。
日向の才能と勝利への執念。
1話で伝えるべき要素がギュッと濃縮された大事な場面だから、他と差別している。
(適当な画像をあげられなかったので、コミックスで確認して欲しいです。)


アニメでもここだけ日向に黒で斜線を入れて、他と違った作画(?)になっていました。
スピード感もあって、絵から迫力も感じれましたし、なにより「原作の優れた点」を再現されていたのがとっても好印象。
「アニメは線を少なくするもの」と聞いたことがあります。
動かさないといけないので、ごちゃごちゃした線は具合が悪いんでしょうね。
だから、漫画でいうところの「描き込みが凄い」というのはアニメでは難しい表現。
(「SLAM DUNK」のアニメも相当描き込まれてましたので、決して不可能な表現では無い筈ですが、線が少ない方が良いというのは間違いでは無いんじゃないかな?)
故に、このような「面倒なのかもしれないな」と感じる表現には驚きました。

このシーンを見た瞬間。
「ああ。良アニメ化だ」と確信しました。

お話について

基本的には原作準拠だった第1話。
この1話の伝えたかった点は、やはりW主人公である日向と影山の事。

日向の場合。
「烏野の小さな巨人」に強い憧れからバレーを始めたとものの、3年間ほぼ1人で練習だけしか出来なかった事。
故に技術に関しては素人同然で、実戦経験も今回の北川第一戦が初めて。
しかし、高い身体能力を有している。
反射神経と跳躍力は、上記のシーンで描かれていますよね。

そして「コート上で1人である」という点。
「仲間」は居るけれど「チームメイト」が居ない。(1年生3人は正式な部員ですけれども)
これは過去回想を使ってじっくりと描かれてました。
練習を手伝ってくれたり、試合にまで助っ人として参加してくれる仲間は居ても、チームメイトには恵まれませんでした。

影山の場合。
高いトス技術を持っていて、学校にも「チームメイト」にも恵まれている。
でも日向とは逆に「仲間」は居ない。
あだ名の「コート上の王様」がそれを象徴しています。
今回唯一(ほんのちょっぴり)残念に感じたのが、このあだ名を影山が忌み嫌っている様子をカットしちゃった点。
他校の生徒から「王様」と云われてるのを聞き相手を睨むシーンが原作1話には有るんですが、ここをカットしちゃったから、このあだ名の由来と影山本人がどう思っているかイマイチ把握しにくくなっていたかなと。
それでも、影山がコート上で孤立してる様子はしっかりと見て取れましたが。

この2人が、烏野高校排球部で出会った。
「仲間」は居たけれど「チームメイト」が居なかった日向。
「チームメイト」は居たけれど、「仲間」が居なかった影山。
名前の通り対照の道を歩んできた2人が出会って、さあどうなる…という今後に期待感しか持てない引きで終わった第1話。
原作知ってるのにワクワクものです。

まとめ

好きな漫画がアニメ化すると、やっぱり原作に絵が似てるとそれだけで「見たい」と思えます。
「DRAGON BALL」の中鶴さんや前田実さん。「名探偵コナン」の青野厚司さん。
この方たちが作監を務められていた回は、毎回楽しくて仕方ありませんでした。
再開した「FAIRY TAIL」も竹内進二さんのキャラデザは原作により近くなっていて、やはり今楽しみに見てる作品。

今放送中で言えば「ニセコイ」も再現度高いですね。

キャラデザだけでは無く、原作の絵の長所も再現してくれてる「ハイキュー!!」は、毎回楽しく見れそうです!!

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