この記事は
「ヤンキーJKクズハナちゃん」第1巻の感想です。
ネタバレあります。
久々にチャンピオンコミックス買った
実はヤンキーもの苦手だったりします。
食わず嫌いなので、オススメを教えてください。
さておき、「チャンピオン」と言えば、ヤンキー漫画というイメージがどうしても先行してしまいます。
掲載されている作品の大半がヤンキー漫画くらいの偏ったイメージを持っていました。
それがここ数年で徐々に変わってきています。
「弱虫ペダル」、「BEASTARS」を筆頭に、ヤンキー漫画以外のジャンルの作品が話題になってるからです。
特にここ最近はコメディ漫画が話題になってる印象も強いかな。
という訳で、「ヤンキーJKクズハナちゃん」買ってきました。
何がという訳なのか。
ただの尺稼ぎで、冒頭のイメージ云々は不要ですね。すみません。
ま、個人的には「チャンピオン」のコミックスを買うのは久々です。
しかもこれでたったの3作品目。
もっと「チャンピオン」に触手伸ばしていかねば。
閑話休題。
「ヤンキーJKクズハナちゃん」は、ラブコメ漫画です。
元女子高が共学になったばかりなので、男子は早乙女穂高のみ。
男女比率1対359の学園ラブコメとなっています。
メインヒロイン挙げの為だけに用意されたと思しき女生徒が、ヒロインに昇格する様が素敵でした。
感想を書きます。
魅力的過ぎた当て馬キャラ達
女子だらけの中に、男子が極少数だけの学校。
たまにこのような設定の作品がありますが、フィクションなんかではなく、現実でもあることなのですよね。
自分語りになるので恐縮ですが、妹が当時通っていた高校がまさにコレでした。
元女子高で、共学になって1年か2年だったかな。
妹が入学した時には、上の学年は女子だけ。
男子は、同窓に3人だか4人いただけだったらしいです。
彼らがどういう扱いを受けていたのかは知る由もありませんが、男女比率が滅茶滅茶偏っている学校はリアルにもあるんです。
なんでもそうですけれど、作品の根幹に根差した設定をリアリティを持って受け入れられるかどうかって、作品を楽しむうえで大事ですよね。
「漫画でも、こんな設定ありえないわ」って思っちゃったら、素直に楽しめません。
なので、そうではないんだよってことを知って欲しくて、書いてみました。
個人的にはリアリティを持って接することの出来た設定なので、ここに引っ掛かりは覚えなかったのですが、序盤で少し引っかかったのがキャラの扱いでした。
第1話はインパクトを持ってメインヒロインの九頭竜華子(通称・クズハナ)の紹介を済ます回。
ギャルばかりの学校では、穂高は彼女たちにからかわれるばかり。
苗字が可愛らしいことから「オトメっち」なんて呼ばれて、虐げに近い環境に身を置いていた。
孤立していた彼は、唯一優しく接してくれる「清楚系」なクラスメイト・鷹江花澄とお昼休みに屋上で会うことになって…。
結論を言いますと、花澄も穂高をからかってくる「清楚系ビッチ」でした。
自分からパンツを見せてお金を要求して脅してくるわけです。
そこへ曲がったことが大嫌いな華子が現れて、花澄を一蹴。
穂高を救ってくれます。
金髪に着崩した制服、険がる目元は迫力十分と見た目バリバリヤンキーな華子ちゃんは、中身は純情で可愛らしい。
所謂ギャップ萌えなヒロイン。
つまりは、彼女の魅力を際立たせる「当て馬」として、真逆の要素を持った花澄が当てられていたわけです。
2話になると今度は牛込優菜という女子が登場し、穂高が絡まれます。
そこへ華子ちゃんが登場して、と構図としては1話と同じ。
やはり優菜は当て馬キャラとして出てくるんです。
勿体ないなと思っちゃったのです。
メインヒロインを立てるために当て馬を作るのは、王道な手法で、それに対してどうこうは無いんですが。
あまりにも当て馬の少女たちのキャラが立っていて。
使い捨てるには勿体無いし、ワンパターンな話ばかりになりそうな懸念もありました。
ヒロインへの昇格が嬉しかった
第6話の表紙ですが、パッと見で誰が誰か分かりますよね。
清楚系を思わせる黒髪だけれど、スカートを自らたくし上げているのが花澄。
金髪で飴を加えているのが華子。
優菜は消去法かもですが、ピースしてるのが優菜。
見た目だけで、キャラが立ちまくっています。
やはり再登場を望みたくなります。
というか、画像の通り勢ぞろいしてくれるのですがw
さておき、それを知らなかった僕は、花澄も優菜も活かして欲しいなと思ったところで第4話。
花澄が再登場します。
ただおちゃくっていた相手なのに、穂高の側にいる華子の存在にモヤモヤが募る花澄。
おやおや…。
第5話では、穂高と華子の関係性にイライラもしちゃって、これはもう本物かという感じになります。
優菜も続く6話で再登場。
本当にパパ活してた彼女は、貞操の危機に陥るも、穂高が花澄の協力で優菜を助け出します。
初登場時の言動から経験済みなのかと思いきや、まさかの処女だった優菜。
性を武器にする花澄と明確な差別化を図らせたことで、晴れてヒロインの座に昇格と相成りました。
1巻を最後まで読むと、当て馬に過ぎなかった2人の女性が、正式にヒロインになるまでが描かれていて、最初の懸念は見事に吹き飛んだのです。
依然として「敵」ばかりの学校で、穂高は3人の仲間を得たと。
と同時に、穂高を巡るヒロイン達の恋のバトルの始まりも予感させて、いよいよ面白くなってきました。
キャラが立ち過ぎたヒロイン達が魅力ありすぎて、非常に楽しくなりそうです。
買って良かったなと素直に思えました。
終わりに
ヒロインに魅力があるラブコメは面白いよね。
清楚系ビッチなのに、どんどん穂高に惹かれていく花澄。
彼女が落ちていく様子は、笑も誘いつつきゅんきゅんします。
ビッチかと思いきやまさかの天然だった優菜。
無防備すぎるところが危ういんだけれど、かえって保護欲を掻き立てられます。
華子ちゃんは、やはり見た目と中身のギャップ萌えですね。
ヤンキー風な見た目で頬を染めていたら、それだけで可愛くないっすか。
流石のメインヒロインって感じです。
彼女たちが穂高を巡って恋の駆け引きをしていく。
続きが楽しみで仕方ありません。