「劇場版 ストライクウィッチーズ」にみる宮藤芳佳の母性

この記事は

「ストライクウィッチーズ」の記事です。
ネタバレを含みます。

全話見た。

「COMPLETE Blu-ray BOX」をこの度やっと開封し、連休を利用して全話改めて視聴してみました。
これまでは破滅的なまでのエーリカ推しだったんです。
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1期11話のヒッチハイクポーズが可愛すぎました。
当時の僕はノックアウト。
こんな子が道端でヒッチハイクしてたら、間違いなく乗せてあげてるところでしょう。
2期エンディングの腰ふりふりポーズとか、どこまでこの子は僕を萌えさせるんだってくらい好きでした。

過去形ですけれど、今でも好きですよ。
ただ、ただ、少しだけ上を行く子が出来てしまった。
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リーネちゃん。
マジ天使。

裁縫、編み物が得意で家庭的。
「アルンヘムの橋」での孤児の少年に見せる微笑みと優しさ。
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母性の塊のような女の子。
そんなリーネちゃんが見ると飛びついてしまうのが芳佳。
母性が服を着て歩いてるリーネちゃんが大好きな芳佳は、やっぱり類友なのです。

それが見事に描かれていたのが劇場版でした。

軍規なにそれ

そもそも「1人でも多くの人を救いたい」という気持ちから唐突にウィッチに志願した芳佳。
時には軍規に背いてでも人々を救ってきました。

そんな芳佳は、オペレーション・マルスで魔力を失ってしまいます。
こうなると彼女は、ただの田舎育ちの純朴少女。
改めて医師を志して、扶桑で勉学に励みます。

そんな折、坂本さんからの留学の誘い。
芳佳はその誘いに乗って三度欧州を目指します。

その過程で乗っていた船が氷山に激突。
船員1名が火薬庫に閉じ込められてしまいます。
打つて無く泣く泣く見捨てようとする船長以下船員。

そんな中、何の力も持たない芳佳が1人で助けに入ります。

僕はこういうの大好きなんですよ。
何度もブログに書いてますけれど。

力ある者が正義を執行することも勿論尊い。
けれど、力の無い人間が、精一杯人を助けようと努力する姿により強い感銘を受けるのです。

何も正義を行使するのに必ずしも力が必要だとは僕は思わないのです。
誰だって人を守りたいと思っても良いですし、それを行使しても構わないと考えます。
もちろんその結果悪人にやられてしまうかもしれません。

力を失っても、それでも果敢に挑み続ける。
無謀かもしれません。自己満足かもしれません。
でも、それでも「人々を助けたいんだ」という気持ちは凄く格好良いじゃないですか。

所詮人助けなんてものは自己満足だと思うのです。
それで良いじゃないですか。
「人々を助けたい」と考える精神は立派ですし、誰にでも出来る事では無いです。
そんな勇気普通はありませんから。
だからこそヒーローは格好良いんです。
人に出来ない事をやるからこそ格好良い。

そして、芳佳は「人々を守りたい」という自分の言葉を実行できる少女なんですよ。
有言実行。
魔力を失ってでも芳佳は人を守り続ける。
例え、命を落とす危険性があっても。
軍規を無視してでも。

確かに静夏の言い分は正しいです。
芳佳が成功したのはたまたま、偶然でした。
最悪船が沈み、”多くの死ななくても良かった人間”を巻き込んでいた事でしょう。

芳佳の正義は間違っているのか…。
ここでは答えが出ません。

ネウロイにまで挑む

物語は進み、リーネちゃんと待望の再開を果たす芳佳。
芳佳に少しでも早く会いたくて、飛んできちゃうリーネちゃん、マジ天使。
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そんな天使と別れた芳佳は、再び静夏と目的地を目指します。
その道中、がけ崩れで怪我人が多く出た村へ立ち寄ることに。

ここで芳佳は、天使リーネから受け賜わったナース服を怪我人の包帯代わりに使います。
天使から頂戴した大切な服。
それを躊躇なく使う芳佳は、どこまでも信念を貫く少女です。

その後、村を襲うネウロイを発見する芳佳達。
芳佳は村人を救うべく奔走します。

ここで改めてウィッチの力が示されているのが面白いです。
今までは難なく銃火器を扱っていた芳佳ですが、非常に重たそうに銃を構えます。
実際重いのでしょう。
魔力によって腕力を補助していた事が窺えます。

まさに一般的な女の子になってしまった芳佳。
倒れた静夏に代わって、囮役を買って出ます。

ここまでくると、彼女の行為は蛮勇という言葉では否定出来なくなります。
それは静夏の変心と芳佳を助けようと必死に呼びかける501の皆が証明しています。

人を守りたいという信念。
それを実行できる行動力と勇気。

大天使リーネ様が寵愛するに値する母性が芳佳にはありますね。

終わりに

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