実写版「鋼の錬金術師」は実に感想の述べづらい作品だった

この記事は

実写版「ハガレン」記事です。
ネタバレあります。

映画の日

毎年12月1日は映画の日。
ファーストデーとよくごっちゃにされるんですが、実は違います。

1896年に神戸市において日本で初めて映画が一般公開されたのを記念して、1956年に日本映画連合会(現・日本映画製作者連盟)が制定した記念日。

なのです。
我々にとって何が異なるのかというと、ファーストデーが鑑賞料金一律1100円に対して、12月1日は1000円なんです。
おっとく~♪

という訳で、「ハガレン」見てきましたよ。
うううううううううううううううううううううううううううむ。

キャストは意外に嵌る。

多分一番非難轟轟吹き荒れるであろうキャストに関しては、僕自身そこまで違和感なかったんです。
山田さんのエドは、まぁ、いいんじゃないかなと。
一番嵌ってたのは佐藤隆太さんだということは譲れませんが、全体的に大きなミスキャストだなということもなく。

特に原作くりそつなのは、アルですね。アル。
外見がどっからどうみてもアル以外の何物でもないという。
実写化とは思えないキャスティングでした。

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と、小ボケを挟んだところで本題です。
微妙だったのは脚本ですね。

次回作の構想があるのであれば、的外れな意見となりますが、そうでないのならば練り込みが足らな過ぎです。
「1本の映画」として、非常に中途半端な出来となっています。

ヒューズは何故殺されてしまったのか

ヒューズが殺害される経緯をそのまんま脚本に起こしているんです。
これが致命的。
彼が気付いた国土錬成陣という伏線を投げっぱなしのまま。
もっというと、ラスト達ホムンクルスの背後にいる存在を臭わせるだけ臭わせて回収しないなど、後に繋がる伏線を引いただけで終わらせてしまったのが、1本の映画としてはちょっと評価できないのかなと。

原作未読者が見に来ても良く分からないと思うのですよ。
ヒューズが何故殺されてしまったのか。
知りすぎたという言葉の真意がなんなのかが分からない。
勿論、彼が殺された時点でそれが判明する事は原作でもありませんでしたので、それが悪いという訳ではない。
しかし、一つの作品として全体を見終わった時に謎として残ってしまうのが拙い。

原作終盤のネタをぶっこんだりと、大きく再構成している本作。
ヒューズが何故殺されてしまったのかという謎の回答まで含めることは、理論上難しくは無かったと思います。
何故投げっぱなしジャーマンにしてしまったのか。

個人的には、ヒューズは大好きなキャラクターです。
決めるところは決めて、ボケるところはボケて。
明るく優しく聡明。
良いお父さんであり、愛妻家であって。
男としての理想像の1つ。
そんな彼の死という重大な局面に於いて、「何故なんだろう」と観客に思わせて帰らせる事は、やっぱり納得出来ませんでした。
彼が気付いたコトの重大さ。
重要さを分かってもらいたいし、それに気づいたヒューズの頭の良さを分かってもらいたかったです。

終わりに

感想述べづらいと言いつつ、堂々とdisるって、二重人格か何かですか?
えっと、まぁ、次回作あると良いですね。
見に行くかどうかは別問題としてw
流石に27巻を2時間ちょいで纏めるのには限界があるということで。

取り敢えず感想終わりです。

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