劇場版「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」感想

この記事は

「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」の感想です。
ネタバレあります。

2年ぶりの第2弾

V6の岡田君(年上だけれど、ジャニーズのタレントの敬称って君の方が馴染む)主演のバイオレンスアクション映画の第2弾。
今回の敵は堤真一さん扮する宇津帆。
この2人が相対すると、某警備部警護課での死闘を思い出しますね…。

おっと、話が逸れた。
前作から大幅にアクション面が強化されて、大画面であの迫力を堪能出来ただけで満足でした!!
感想です。

やっぱりアクション凄いわ

目を逸らしたくなるようなバイオレンス描写こそありましたが、冒頭からアクションシーンには目を見張るものがありました。
ショッピングモールの駐車場を暴走する車を止めようとするファブルの画。
「いや、どうやって撮影してんだ」と不思議に思うほどの映像の連続。
走る車にしがみつき、対向車を・柱を避けつつ、車内に潜入していく。
文章にするとこれだけのことなのですけれど、これを実写で見せられると、目を疑いますよ。
邦画では見られないレベルの映像を早々に見せてくれます。

これは凄い映画になりそうだぞと期待に胸を膨らませるには十分なスタートダッシュ。
その期待は裏切られることはありませんでした。

クライマックスの舞台は公団住宅。
外装塗りなおし用の足場が立てられ(これもきっと宇津帆の策よね)、住民も居る中での決戦。
部屋の爆破から始まって、崩れる足場を走り抜けて少女を救うまでの大アクション。
クライマックスの名に恥じぬ大迫力。

特筆すべきは、やっぱり足場上でのアクション。
わざと足場を崩して、崩れきる前に走り抜けるカットは圧巻。
こんなのジャッキー・チェンくらいしかやったことないんじゃないの?
アニメで見るような危険なアクションを、実写の、それも邦画で見られるとは。
若しかしたら、このシーンでVFXが使われていたのかもですが、それを感じさせぬ映像だったので、色々な意味で大満足でした。

貝沼君の死に疑問

前作から出ていた同僚の貝沼君。
なんだかサクッと殺されちゃいましたけれど、ちょっと彼周りのドラマが雑に感じました。
結局盗撮カメラを仕掛けたのは彼なの?
原作ではちゃんと彼自身がカメラを仕掛けたみたいですけれど、映画では描写が無くて、被害者なのか加害者なのか微妙な立ち位置になってました。

カメラを仕掛けた上で逆恨みでミサキを殺そうとしたのか。
宇津帆が仕掛けて、彼は盗撮に関しては無罪なのか。
多分後者…よね。

そうなると、ちょっと脚本がちぐはぐに。
ミサキを殺そうとしたのは情状の余地無しだけれど、それ以外に関しては被害者。
佐藤は、助けようとした彼を殺されたのだから、約束反故で宇津帆を攻めるのが筋だと思うのだけれど…。
盗撮もしていて、それを佐藤も知っていたのなら「彼も悪人だから、敵討ちまではいいか」となるなら分からんでも無いんだけれどね。

とはいえ、普通にキモかったし、殺されても何の感慨も湧かなかったなぁ(汗

終わりに

堤さんとの一騎打ちを期待してましたので、それが無かったのはちょっと残念。
意外な方向での終幕でしたが、これはこれで堤さんの演技を楽しめたので良かったかな。
感動とかはしなかったけれど。

ドラマ的には可もなく不可もなくって感じで、僕としてはアクションだけを楽しんだ感じかな。
冒頭にも書きましたが、アクションシーンだけでお釣りがくる映画。

3作目があれば是非今回以上のクオリティを期待!!

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