実写映画「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー」感想。あれ。結構良かったぞ

この記事は

「鋼の錬金術師」実写映画第2弾の感想です。
ネタバレあります。

4年半ぶりのまさかの続編

割と良かったよなぁ前作と思って、自分の1作目の時の感想を漁ったら普通にdisってた。
あれ~???
世間では酷評の嵐だったけれど、そこまで言うほどかって思っていた記憶があるのだけれど。
捏造かな?

ともかく、流石に4年以上も経っていて忘れかけていたので、一報にはとにかく驚きました。
正直言えば「もうやらなくていいよ」って感じだったのですが、あれれ。
結構、いや、かなり良かったぞ。

クオリティにちょっと感動してます。

感想

細かいことを言えば、CGの質がイマイチだし、キャストの一部がコスプレ大会になってたりしてて。
脚本でもリザとマスタングの過去の匂わせいらなくないとか思ったりもしました。(後編で伏線回収するなら別だけれど。)
ともあれ、前作も伏線投げっぱなしで気に食わんと言いつつ、しっかりと完結編と言う形で繋げてきたので、シナリオについては最後まで見てみないとなんともだけれど。
映像面では、どうしてもハリウッドなんかと比べちゃうと見劣りしちゃう。
この辺、もっと予算割いてもらえたらなぁと思いつつ、半分諦めと言うか邦画の限界みたいなものと割り切ってしまえるのですが、気になるっちゃ気になる点。

たださ、それも些細な事と思えるくらいには、映像面は良さの方が上回ってた。
CGとイタリアのロケなのかな?
少なくとも「日本感」を微塵も感じさせない映像はお見事。

フィルムの中に異世界を、アメストリスを、イシュヴァールを再現されていたので、それだけで結構満足しちゃいました。

そんな中で煌めくのが、キャストの熱演ですよ。

個人的に特に良かった点をずらずら挙げてみます。
1つは、ウインリィの慟哭シーン。
両親が患者であるスカーに殺されたと知って、「返してよ」と泣き叫ぶシーンは、負の感情が籠っていて凄く良かった。
今作のベストシーン。

2つ目は、舘さんのキング・ブラッドレイ。
配役が発表された時に微妙ではと思ったけれど、なかなかどうして雰囲気からキング・ブラッドレイに寄せてあってビックリ。
しかも二刀流でリンと戦う様が、惚れ惚れするくらい格好良かった。
素晴らしすぎる配役でした。

3つ目は、上げずにはいられない主人公エドの山田さん。
前作のことすっかりと忘れていてあれなのですけれど、声がカッコ良すぎ。
地声より一段以上低めの声にしてますよね。
慣れ親しんだアニメ版の朴璐美さんのような少年声が年齢を考えれば正解なのでしょうけれど、敢えて原作の(少年)設定を無視してキャストに寄せた声質を選んだのは正解だよね。
山田さんも高めの声出せたはずなんですよ。
おどけた時の金田一 一(「金田一少年の事件簿」の主人公)の時のような演技で臨めば、出来たと思うのです。
それをせずに「格好良い男性」的な声で演じられていて、実写エドの方向性としてはアリだなと。

こんなところかな。
他にも、前作から続投のエンヴィー(本郷奏多さん)、グラトニー(内田信二さん)など嵌り役が多かった。

ただ、1つ言わせて。
キンブリー役の山田裕貴さん。
熱演してた。紛れもなくキンブリーだった。
けど、ごめんなさい。
どうしても志村けんさんが脳裏をよぎっちゃうんだ。
「ドリフ大爆笑物語」がそれほど脳裏に焼き付いてしまったのよ(汗

あ、もう1つあった。
クレジット見て山本耕史さんの名前見つけた時は「???」となりました。
プチパニック。
出てたっけ?
………うん。良く受けたなぁと思いました(汗
アームストロングさんは、もっと厳ついごつい人が適任だったのでは…。

公式サイトが一番酷いよなぁw

最後に、どうしても言いたいことがあります。
公式サイトさん。

いくら原作が完結してるとはいえ、ネタバレしすぎでは。
前編で分からないことまで、既に明かしてるのはいかがなものかと思うよ。
ほんと。

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