小学生だった僕が遊んでいた愛すべき「クソゲー」達【ファミコンの思い出】

はじめに

平成ももう終わろうかという時に昭和の話をしてみる。
懐かしきファミコンについての雑談です。

任天堂が発売した家庭用ゲーム機。
ファミリーコンピューター。通称ファミコン。
僕が子供のころというと、こいつがバリバリの現役でありました。

ファミコンのソフトはどれもこれも難しくてね。
今こんなバランスのゲームを出そうものなら、即座に炎上ものなんじゃないかな。
僕の家は、誕生日プレゼントとして親にねだったものもあれば、父がふらっと立ち寄った店で買ってくることもあって。
どういったわけか、クソゲーというか激ムズ系ばかり集まってました。

小学生だからということを考慮しても、あまりにも難しすぎたそれらゲーム達。
僕がかつて遊んでいたソフトを一部披露してみます。

戦場の狼

ただひたすらに前進するゲーム。
本作は、タイトルよろしくプレイヤーが単騎で戦場を走り抜けるものでした。
襲い来る敵兵の銃弾の雨を避けつつ、敵を屠っていくというシューティングなのですが、難易度が高め。

碌にパワーアップとか無かったこともあって、銃弾を避けるのがなかなかにシビア。
シューティング系でよくある、特定のアイテムで一時的に速度が上がる…なんてことも無かったですからね。
2面くらいまでは進めるんだけれど、どうもその先へ進めた記憶がありません。

トランスフォーマー コンボイの謎

伝説のクソゲーらしい。最近知った(笑
いや~これも極悪な難易度を誇ってましたね。

敵の弾があまりにも小さすぎて、背景に同化して見えなくなるというねwww
ドットの荒いファミコンならではの現象ですね。
2面行くのが精いっぱいで、ここで挫折してました。

どうやら全10面構成らしく、10面は鬼畜レベルらしい。
2面で既に激ムズなのに。

それよりも、たった今知ったのですが、プレイヤーが操作していたのコンボイじゃないのか。
知らなかったw
ウルトラマグナスっていうらしいけれど、全然知らんwww

YouTubeに動画がありましたので、ご覧ください。
www.youtube.com
あるあるすぎて笑ったwww
なんでこの程度避けられないのとか思われるかもですが、これが無理なんだなぁ。
一度倒したと思った敵がヒト型になって突っ込んでくるとか意味不明すぎて反則だよなと。
BGM聞いてるだけでイライラしてきますねw

仮面ライダー倶楽部

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子供の頃から大好きだった仮面ライダー。
平成生まれの子にとっては不思議なのかもですが、僕の世代は「空白の世代」なんですよ。
厳密にいえば、「ブラック、RX世代」なのですが、それもたったの2年だけ。
それ以外の子供時代を「TVで仮面ライダーが放送していない」時間過ごしたことになります。
だから、ブラックが始まる前からレンタルビデオで昭和ライダーを借りて見ていて、夏休みになるとやっていた再放送を楽しみにしていました。

まぁ、飢餓状態だったわけですよ。
好きなのに、長期休みか親がビデオを借りてくれないと見ることができないわけですから。
だから、このソフトの存在を知ったときは、親に頼み込んでやっと買ってもらいました。
後世でクソゲーと称されることになるとは露知らず。

このゲーム最大のポイントは、セーブが無いのに全クリするのに30時間とも40時間とも掛かるってところです。
これに尽きます。
だから、全クリしたければ、不眠不休で遊び続けるか、ファミコンの電源を入れっぱなしのまま数日に渡ってプレイするかしかありませんでした。
もちろん小学生に寝ずにファミコンを遊ぶ続けるなんてことが許されるはずもなく、後者に至っては、まず無理なんですよ。
ファミコンやったことある人なら分かるかと思いますが、本当に些細なことでバグってプレイが出来なくなります。
床が少し揺れただけで、ファミコンソフトと本体の接続部が動いてしまい、それだけでパー。
最初から強制的にやり直しになります。

小学生の友達が、このソフトを持っていて、彼は果敢にも電源入れっぱなしで何日にも渡ってプレイしてたらしいですが、3日目にバグが起きて全ての努力が水泡に帰したらしいです。
哀れ。

他にも難しいところは多々ありまして。
レベル1の時に運悪く怪人とエンカウントすると高確率で瞬殺されたりw

プレイ時間無関係で普通に難しかったので、やはり序盤しか見たことがありませんでした。
だから大人になってからプレイ動画を見て、妙に感動しましたよね。

元祖西遊記 スーパーモンキー大冒険

なんだかんだと当時は上にあげた3本も楽しくプレイしていたんですよ。
クソゲーなんて全く思ってませんでした。
(そういう概念自体当時は無かったですし)

だけれど、このソフトだけは違う。
プレイしていて一瞬でも面白いと感じれなかった、究極の時間の無駄。
ただただ荒野を歩き回るだけのゲームという認識で、目的も遊び方すら分からないという本物のクソゲーでした。

ではここでゲームカタログ@Wikiさんの紹介文をご覧いただきましょう。
www26.atwiki.jp

日本テレビ系列のレコード会社・ビジュアルソフトメーカーである株式会社バップのファミコン参入ゲーム第1弾。
「歴史的ソフト…ってなわけだ」「パノラミックな大冒険だゾ!」
といった宣伝文句が躍る自称「究極のロールプレイングアドベンチャー」だが、実際はスケールだけが壮大で他がどうしようもなくスカスカな代物であった。

そもそもRPGのつもりだったというのが驚き。

タイトル通り『西遊記』をモチーフにしているが、原作のエピソードを活かしたシナリオ展開などは微塵もなく物語性そのものが皆無

ただ歩かされてるだけですからね。

ゲームシステムや攻略のヒントといった重要な情報がゲーム中で一切説明されない
これだけならファミコン初期のゲームにありがちな話で済むのだが、ゲームシステムがお粗末すぎるせいで説明書なしではその大半が理解できず、最初から最後まで何をやっているのか分からない

ほんこれ。
ごくまれに敵っぽいのが出てくるのですが、倒し方すら分からないというね(笑

カセットROMなのに関わらず、画面切り替え時に若干のロード時間が発生する。場合によっては4秒くらいかかるものも。
例を挙げると戦闘中に全滅した際、4秒ほどロード時間が入り、「ああ しんし゛ゃった!」と表示される。待たされた上に表示される内容がコレなので脱力感もひとしお
フィールドで餓死した場合はロード時間無しで即座に「ああ しんし゛ゃった!」と表示される。つくづく謎のゲームである。

www

フィールドマップは約700画面と大陸の縮尺を再現したんじゃないかと思うほど広大で、移動速度は1秒間に2マス程度ととんでもなく遅い。
ゲーム開始時に表示される「なか゛いたひ゛か゛はし゛まる‥」というメッセージは、悪い意味で本作を象徴するものである。

想像してみてください。
ゲームスタートともに広大なマップの中に放り込まれて、目的も教えられずにただただ歩かされるだけというゲームを。
苦痛以外の何物でもないです。

フィールドマップはいずれ行き止まりにあたる為、別の土地へ移動するためにのワープポイントを見つける必要があるのだが、ワープポイントは画面上に一切表示されず、広大なマップをしらみつぶしに探さなければならない
しかも、やっと見つけたワープポイントが進行に無関係な偽ワープになっていることがある。

ワープポイントなるものを初めて知りました。

それぞれのキャラクターは体力を持ち、敵の攻撃に当たるか、食料と水が切れた状態で時間が経過すると減っていき、体力がなくなると死亡する。
食料と水の概念は過去には『ウルティマ』や『無幻の心臓』、後には『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』などに採用されており、それ自体に問題があるわけではないが、ノーヒントでマップをしらみつぶしに探さなければならないこのゲームとの相性は最悪である。
散々迷った挙句にゲームオーバー時には「ああ しんし゛ゃった!」というバカにしたようなメッセージが汚いフォントで出てくるので腹立たしい。

汚いフォントwww

単なるエンカウントポイントである都
都は複数存在するが天竺の都以外は入った後に弓兵に襲われるという単なるエンカウントポイントになっている。
回復出来るかも? という気持ちで入ったら弓兵に殺されて「ああ しんし゛ゃった!」になるという巧妙な罠。しかもちょうど食料と水が切れそうな位置に配置されているので質が悪い。
都で食料と水をもらえたり、体力が回復することは一切ない。それどころかヒントすら貰えないので、先述のコンティニューコマンドが表示されるぐらいしか立ち寄るメリットがない上に、コンティニューで再開した時は再開と同時にエンカウントする素敵仕様。

これは覚えてる。
ひたすら歩いてると、ごくまれに町っぽいグラフィックが表れて、「やっと砂漠?以外のグラフィック見れた」と思って入ると、敵に襲われるというね(笑

なお、敵キャラはこちらを全く無視して暴れまわるという適当なアルゴリズムで動く。動きが遅い敵を倒すと仲間が戦いに参加してくれる。
しかしこの仲間がまったく役に立たない。はじめは猪八戒。猪八戒が死ぬと沙悟浄。沙悟浄が死ぬと龍馬太子。龍馬太子が死ぬとなんと三蔵法師が戦闘に参加するのだが、どいつもこいつも敵と一緒に周りをうろちょろするだけで全く役に立たず、勝手にHPを減らして勝手に死んでいく。
悟空がしんじゃった場合はプレイヤーがこの猪八戒達を操作する事になるのだが、体当たり特攻以外の攻撃手段がない為、ただ死ぬ為だけに操作させられることになる

笑いすぎて腹が痛い。

世にクソゲーと評されるソフトは数あれど、最も重要な要素にして最も高いハードルである「つまらない」ものは意外と少ない。
そんな中で、本作はしっかりと「つまらない」を突き進んだ。
広いだけのフィールドから見えないワープゾーンをしらみつぶしに探して先に進むだけの作業感、ときおり思い出したようにあらわれる戦闘はアクション風ではあるが連打で押し切るだけという拙さ、水と食糧を消費するという要素がゲームの進行をただ邪魔するものにしかなっていない、そしてそんな苦行を乗り越えたプレイヤーをあざ笑うかのような質素なED。その「楽しくなさ・つまらなさ・腹立たしさ」はそんじょそこらの作業ゲーを軽く凌駕する。

総評でした。
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終わりに

クソゲーって他人のレビュー読んでると笑えるよねw

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