この記事は
「りゅうおうのおしごと!」第20巻の感想です。
ネタバレあります。
本編クライマックス
いよいよ完結!!!
若旦那がどうやって、何故日本に来たのか。
作中史上最大の謎が、遂に判明しました!!!
感想です。
感想
若旦那の件は、あれだよね。
矛盾しちゃってるよねwww
ガチンコで「のうりん」と世界観を共有してるわけじゃないんだろうし、問題にはならんのだろうけれどね。
小ネタはさておき、最終巻はやはりというか、八一よりもあいvs銀子に紙幅が割かれていました。
長編の物語の最終巻で、主人公が脇に寄るというのは、なかなかにレアな気がする。
けれど、最後のオチに繋げるためにも、「弟子を育てる」という大きなテーマの帰結を描く為にも全然アリに思えました。
八一が育てた「最強の小学生」あいが、八一の師匠・清滝の弟子である銀子を超える。
構図として分かりやすい。
分かりやすいけれど、単純な構図のまま終わらすことなく、「全て清滝師匠のお陰」という浪花節を絡めてるところは、実に本作らしい。
恋の結末もスマートだったしね。
定型的な「勝負に勝って試合に負けた」だったけれど、これ以上ない最高な「痛み分け」だった。
個人的には銀子に勝って欲しかったし、応援していた。
銀子が勝った上で、それでも死闘を演じたあいの実力が認められ、あいがプロになるというエンドをどこかで望んでいたのだけれど…まぁ、それは流石に無理くりか。
あいをプロにして、史上最年少の竜王の挑戦者とするオチに持って行くには、銀子が負けた方がスマート。
分かっちゃいるけれど、こうなると銀子が引退しなかった理由も知りたくなるのが人情。
その辺りを次回のエピローグに望んでしまうな。
勿論あいが八一と銀子2人の結婚式に出なかった理由もね。
公式戦が組まれていたからとかチャチな理由じゃなくて、納得いく理由が欲しい。
そこもエピローグで描いて欲しい。
終わりに
銀子の母親が「後悔してないこと」に感動。
シリーズの序盤は、あいに肩入れしてて、銀子は好きでも嫌いでもないキャラだったのになぁ。
いつの間にか銀子に肩入れするようになってしまっていた。
勿論、銀子にとって得難い結末になった。
けれど、もう一歩。
母親をも救うラストを読ませて欲しい。
なんだか最終巻の感想とは思えないほど、「読みたい事」ばかり書いてしまった。
熱量の低い感想になってしまったけれど、エピローグが抜け落ちていたから。
1巻分の尺を使った上でのエピローグに期待します!!