「アルゴノゥト前章 道化行進 ダンまち 英雄譚」感想

この記事は

「アルゴノゥト 前章 道化行進」の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

「アストレア・レコード」の時もですけれど、ゲームをやってない身からすると非常に助かります。
勿論本編を楽しむ分には知らなくとも支障は無いのでしょうけれど、読めることにこしたことは無いって事で。

感想です。

感想

何か隠れた能力を持っているわけでもなく。
秘めた才能を有しているわけでも無さそう。
ファンタジーバトル小説の主人公として、およそ相応しくないというか、秒で死にそうな「ただの青年」アルゴノゥト。

前振りからして「普通の英雄譚」を期待するなって書いてあっても、なんだかんだ期待してたのです。
そうはいうても、バトル面での活躍はあるやろ
と。

 

無かった。
これっぽっちも無かった。

 

やたらと打たれ強い気がするし、ナイフに関するそこそこの使い手ではありそう。
頭も回るから、相応の駆け引きも出来る。

でも、それだけ。
本当にこれだけ。

妹や仲間の影に隠れ、逃げ惑い、囮役は積極的に買って出て。
バトル小説の主人公としての「格」も無ければ、英雄としての資質も何も無い。

本当にどうなんだろうと思ってたけれど、なんだなんだ。
ちゃんと英雄の要素持ってるじゃないの。
資質が無いなんて思って申し訳ない。

女の子の笑顔の為に。
不思議と下心が見えないから、爽やかだし、突き詰めるとこうも輝かしく見えるのですね。

戦う力は一切持たないけれど、それでも怯まず臆することなく突き進める力を持っている。
蛮勇とヤジられるかもしれない。
英雄としては向こう見ずな行動はどうかと思うけれど、それでも、「ただの青年」には真似が出来ない行動に対して僕は「英雄視」しちゃいます。

格好良いじゃない。
とてもじゃないけれど僕には出来ない。
だからこそ憧れというか、凄いなぁと素直に思えてしまいます。

それにしても、つくづくミノタウロス好きやなぁw

終わりに

後章でどう巻き返すのか。
楽しみに待ちます。

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