「弱キャラ友崎くん」第10巻感想

この記事は

「弱キャラ友崎くん」第10巻の感想です。
ネタバレあります。

祝!!新作アニメ化!!!

…あれ?
2期じゃないの???
あとがきの書き方からするに2期では無いのだろうか。

OVAとか映画???
前者は嫌だなぁ。
せめて映画であって欲しいけれど、やっぱり一番は2期。
1クール以上楽しみたいからね。
なんにせよ、屋久先生自らがっつりと関わっているということで、楽しみも一入です。

1年ぶりの第10巻。
日南葵編開始…だと…。

USJ旅行、楽しそうで羨ましかった

葵の誕生日を皆で祝おう。
今までのお礼のお返しをサプライズと言う形でするために。
ということで、大阪USJへのグループ旅行編。

終始すげぇ楽しそうな旅行の描写で、僕自身旅したくなりましたよ。
本物のUSJ行ったこと無いんですよね。すげぇ行きたくなりました。

夏の旅行と比べると本当に友崎変わったよなぁ。
楽しく読めた理由の1つに、友崎とメンバーの親密度が上がったことがあると思うのですよ。
まだまだ「部外者」に近かった夏。
友崎自身が周囲に遠慮し、顔色を窺いつつだったので「旅行を楽しむ」という感じが無かった。
あの時は「課題の達成」に主眼が置かれていたというのもありましたね。

けど今回は違った。
葵以外の全員とは、しっかりと距離を縮め、間違いなく友人と呼べる間柄になってますからね。
遠慮も無く、自分の意見も言えるし、コミュニケーションもちゃんと取れている。
大切な恋人と一緒でもありましたしね。
課題と言う縛りも無いこともあって、本当に旅行を楽しんでいるように感じれました。
だから読者としても楽しく読めたのです。

もう1つの理由としては、やっぱり葵かな。
優鈴の純粋な気持ちがそうさせたのか、葵の「初めての顔」が沢山見れたのは楽しかった。
意外とジェットコースターに弱かったり、ヨンテンドーワールドに無邪気にはしゃいだり。
間違いなく分厚い仮面の奥の素顔が覗いてましたよね。
葵の素顔が沢山見れたという点で、非常に楽しく読めました。

友崎とサプライズとアタファミと

やっぱりなんだかんだ言いつつも、葵がこの作品の華であり中心だと思うのですよね。
彼女が心の底から楽しめてる様子を読めるのは嬉しい。

サプライズは、だから本当に面白く読めました。
USJの出来事もコメディ処理されていて楽しかったのだけれど、サプライズシーンはもっとだった。
みみみの言う通り「誰よりも葵を祝福してるメンツ」だからなのでしょう。

葵の好きな要素を的確に突いてきていたからね。
先ずチーズ料理。
どこまでの難易度だったのかは不明だけれど、レストランの味をほぼほぼ再現したというのは凄い。
一部とはいえ、お店から作り方やコツを教わったとか、よほど熱意あるお願いをしたのか。
はたまた顔を覚えられるレベルで通い詰めたのか。
何度も足を運んだという描写がありましたけれど、いずれにしても「葵への本気の感謝」が無いと出来ないことだよなぁと。
たまちゃんの初めてのケーキが誕生日ケーキというのも良かったな~。

で、本命視していた友崎たちのオリジナルゲーム。
十二分に刺さったことも良かったけれど、ここで個人的に「おおおお」と唸ったのが「友崎のプロゲーマーの夢」要素が絡んできたこと。

アタファミって、要所要所で物語の大切なキーとして絡んでは来るけれど、あくまでも「友崎と葵の出会い」を演出するために用意されたものという認識が強かった。
日本一位のランカーである友崎と同二位の葵が、お互いの正体を知らずにオフ会で出会って…という物語の筋道を作る、その為に用意されたものであると。

以降は、友崎の成長と葵の物語にアタファミが大きく絡んでくることは無いと思っていたのですが…。
ああ、こういう使い道してくるのねと。

水沢の言葉にどれだけの説得力があるのかは知らない。
少なくとも作中のプロゲーマーである足軽さんが頷いていたので、おかしなことは言ってなかったのだろう。
「葵によって変えられる前の友崎」だったならば、今回のオリジナルゲームの製作はお願いできなかったんだろうね。
容姿を変え、喋りを身に着けたからこそのこと。

僕の感動を上手く説明できないのだけれど、「スタートで役割を終えていたと思っていたアタファミ(の腕前)」が、友崎が成長したからこそ、ここに来て再び大きな役割が与えられたのだなと。

換言すれば、葵と出会ってなかったら、友崎はゲーマーのプロとして食っていけはしなかったのだろう。
彼女と出会い、彼女に「操作・再現」されたからこそ、彼は夢を追う為の足掛かりを得られた。

オリジナルゲーム自体より、友崎がプロゲーマーとしてやっていけるようになったという事実そのものが、葵には響くんじゃなかろうか?

おや…?

そして、最後が葵への「誕生日メッセージ動画」。
これもあるあるだよね。
サプライズとしては王道過ぎるのだけれど、最後の最後で最もデカい仕込みがありましたね。
お母さんと妹の登場。

そう。妹。

 

 

…誰???????

 

いや、葵の回想、おかしくありませんでした?
真ん中の妹である渚の小学6年生時の事故死。

 

8.5巻では、中学3年生の時の葵と小学6年生の時の渚がアタファミをしている描写がありました。
この頃既に葵はパーフェクトヒロインの道を歩み続けているし、それよりも下の妹の遥が居ないんですよ。

だから当時の僕は、遥がいなくなってしまったと思い込んでいたのですけれど。

渚も亡くなっていて、遥もいない。
じゃあ、最後に出てきた妹って誰?

 

葵が嘘を言っているのか?
嘘でも妹が事故で死んだなんて言うだろうか?
言わないよね。
個人的に最悪な事実を突きつけられてしまって、非常に悲しいのですけれど…。
渚は本当に事故で亡くなってしまったのかな。

ということは、遥なのかな?
でも、葵が中3の時、既に遥は家にはいないっぽい。

もっと前に出ていった?
誰と?
1人での訳は無いから、やはり父親か…。

両親が離婚をして、遥の親権は父が持ち、一緒に家から出ていった。
ありえるか。
これを切っ掛けに、パーフェクトヒロインを目指すようになったとしたら、一応の筋は通りそう。

でもそうなら、今の遥と一緒にビデオに出演するのは父親なのでは?
たまたまお母さんに逢いに来ていたところに、優鈴達が撮影のお願いに行った?

いや、おかしい。
都合が良すぎる。

そもそも「両親は共働き」だと葵自身が言っている。
離婚していないんです。
それなら中3の時、遥は何故いなかったのか?

分からん。
分からないので、続きを。続きをマジでプリーズ。

終わりに

8.5巻感想で死んでいてほしくないと書きましたが、やっぱり死んじゃってるのかな?
でも、矛盾してる感じがするんよ。
実は嘘で、妹2人共生存していて欲しい。

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