この記事は
「るろうに剣心‐明治剣客浪漫譚・北海道編‐」第3巻感想です。
ネタバレあります。
スケールはどんどん広がっていくよ
「北海道編」第3巻登場です。
来年には実写映画の新作も公開されますし、この勢いのままアニメもリメイクとかしてくれないかな。
耽美な作画ではなくて、原作に忠実な感じで。
脚本もなるべく忠実に。(東京編の端折り具合は和月先生ですらオコでしたからね…)
見てみたいなぁ。
僕の中で剣心熱がどんどん高まってきてますよ。
第3巻感想です。
敵もオールスター
想像以上に敵も味方もオールスター。
旭の所属組織がまさか闇乃武だったとは。
古くからの敵も劍客兵器に参入して、さらに、7人の幹部も勢ぞろい。
ボスは女性なのでしょうか。
凍座を叱れるという底知れぬ恐ろしさを醸し出したボスは一体何者なのでしょう。
志々雄一派に迫るか、もしかしたら凌ぐかもしれないような大規模な組織の全容がうっすらと見えてきました。
さらなる隠し玉はあるんでしょうか。
登場が示唆されているのが、縁、六人の同志(外印は除く)、そして雷十太。
縁は出て来ても敵になることは無いでしょう。
敵としてまた立ち塞がったら、人誅編は何だったんだってなりますしね。
とはいえ、味方として表れてもそれはそれで違和感は残るので、どういった扱いになるのか。
(本当に出てくるとは限りませんけれど)
六人の同志はなぁ。
十本刀と比べると、鯨波以外は小物ばかりで。
出てきたとしたら、闇乃武関係者が多いので、劍客兵器側に与するのが自然でしょうか。
鯨波だけは剣心側に付きそうですけれど。
で、石動雷十太ですよ!!
1巻で小っちゃく描かれてるのを見つけて吹いた。
和月先生自身が(恐らく)最も抹消したいキャラなんじゃないかな。
当時のコミックス裏話で散々失敗したと繰り返されていた記憶があります。
(だからなのか、妙に記憶に残っていて、個人的には嫌いじゃないキャラだったりします。)
そんなキャラを小さくとも「再登場」させてるのですから、もしかしたら、リベンジの再登板があるのかもしれませんね。
とすればですよ、絶対に味方としては出せませんよね。
改めて敵キャラとしての輝きを放つべく、剣心の前に立ちふさがるのでしょう。
だとすれば、由太郎も北海道に呼んで欲しいところ。
かつての「師弟」対決を是非。
師範代として成長した由太郎の剣で、今度こそ本物の悪となった雷十太を倒して欲しいな~。
「寄せ集め感」は杞憂に終わるはず!!
オールスター感が高まってきた「北海道編」。
こうなってくると、1人1人の見せ場が作れずに「寄せ集め感」が出ないかという懸念も出来てしまいます。
ただ、それは大丈夫なのかなと思っていたりします。
理由は2つ。
1つは、和月先生自身が過去の失敗を活かす姿勢を持っていること。
「GUN BLAZE WEST」で出来なかったロードムービー的展開を今回再挑戦することを明言されていますし、主人公格3人を明日郎達”ア”の三馬鹿としてセルフリメイクされています。
打ち切られた為に出来なかったアイディアを活用しようという姿勢がここだけでも垣間見えます。
(他に代表的な事例だと「エンバーミング」の主人公ヒューリーは、縁の反省を踏まえて作られたキャラ)
で、和月先生にとっては「京都編」が「自身最初のオールスター」だったわけで、この時の反省点とかがきっとあったんじゃないかなと。
特にコミックスやガイドブックでは言及されてませんが、「もっと上手く」という反省を活かしたオールスターを描いてくれるはずなので。
特にキャラの見せ場を用意できないというのは無いはずです。
栄次もただ再登場させたわけでは無くて、しっかりと彼のドラマを組み込んでいくと仰っています。
なにより「剣心」連載終盤(1999年頃)から構想にあった「北海道編」。
20年近い「構想期間」を経ているので、心配は無用なんじゃないかなと信じています。
2つ目は、黒碕薫先生の存在。
和月先生の奥様であり、小説家。
そして、「武装錬金」以降の和月先生の連載作品でストーリー協力としてクレジットされている作家です。
和月先生が練った構想やキャラクターを黒碕先生がいい感じに補間してくださってるんじゃないかな。
ご夫婦二人三脚でストーリーを作られているので、素晴らしいシリーズになるんだろうと期待感でいっぱいなのです。
新選組のエピソードが楽しみ!!
永倉新八のキャラ紹介の項で触れられていた北海道と新選組に所縁の人物って誰なんでしょうね。
島田魁とか?
若しくは、鬼の副長・土方歳三生存説を採用して、土方を出すとか?
そうなったら、すげぇ燃えるかも。
今以上に面白くなりそう。
いずれにせよ、本作で新選組を好きになった僕としては、メインエピソードの1つに新選組の話が組み込まれるとあっては、楽しみにせざるをえません。
オールスターが大好物な僕にとっては、もう既に読んでいて高まってるのに、これ以上の興奮を覚えそうでワクワクが止まりませんね。
4巻も楽しみです。