「るろうに剣心‐明治剣客浪漫譚・北海道編‐」第5巻感想 左之助の世界放浪設定の活かし方が凄い!!

この記事は

「るろうに剣心 北海道編」第5巻の感想です。
ネタバレあります。

鬼滅の刃、凄い

4巻の感想の時にネタバレ防止対応として、関係のない鬼滅について書いてましたので、今回も踏襲します(笑
普通に感想を読んだくださる方は、このセクションは読み飛ばしてください。

最終23巻が「るろ剣」と同時発売となりました。
発売当日は、午後7時台にとある駅前にある大型書店に行ったのですが、レジ待ちで50人近い人・人・人。
コミック売り場直近のレジの為、基本そのレジに並ぶ人は漫画を買っているのですが、恐らく殆どが「鬼滅の刃」最終巻購入者。
圧巻の光景でした。

翌5日は、行きつけの本屋へ行ってきました。
実をいうと、僕自身最終巻を探していたのです。
しかも特装版の方。
この人気の中、基本的に既刊の在庫を切らしていなかった店だけにひょっとしてに賭けたのですが…。
ある訳ないですね。
初日に完売したのでしょう。
通常版だけはやたら積んでありました。

ただ、2週間前までは山ほどあった既刊がごっそりと無くなってたのは、計算外だったなぁ。
1~5巻と21巻以降しか無くて、6~20巻がゼロでした。
ちょうど6巻から買おうと思っていたので、ガッカリでした。

それにしても、在庫残っている店って、決まって5巻まではあるんですよね。
6~20巻が絶対に売り切れている。
「最近買い始めた人」が徐々に減って、でも、まだまだ最初の頃を買っている人が多いって事かな。
となると、そろそろ21巻以降も切らしていくのかも。
21巻以降の初版部数はかなり多いけど、それでも売り切れ起こしそう。

そういえば外伝も初日で完売した店が多かったようで。
作者が違うからと本編ほど部数を刷らなかったのでしょうけれど、集英社は見誤ったな~。

はい。雑談終わります。
「るろ剣」感想に入ります。

その男 雅桐倫俱!(笑

笑った。
これは読めなかった。
サブタイトル見た時も、「雅桐」と「倫俱」の別人2人かと思っていた。
後者は新キャラかと。

まさかの観柳の登場に大笑いしました。
本当にオールスターだなぁ。
豪華。

こんなのでも出てくると嬉しくなりますね。
当時は「嫌な奴」の筆頭みたいなキャラだったけれど、ここに来て面白キャラになるとは思わなんだ。
「北海道編」でも「贖罪」は1つのテーマとなっていることが窺えますので、観柳自身の贖罪がどう描かれるか刮目ですね。

そ。
「贖罪」と言えば、於野もですね。

劍客兵器・於野の贖罪

小樽編は、どうもギャグに徹しているのでしょうか。
序盤は、正真正銘笑いを取りに来てましたが、こと展開が戦闘に入ったら、今度はシリアスな笑いに転じたようで。

劍客兵器の技、あれ笑うとこだよね?w

聴術・千里絲脈! ⇒ 糸電話
書・裏・剣 ⇒ んなバカな…

そんで、於野の技が、裂斧掌。
親指以外の四指を等しい長さまで(自分の手首の方へ)めり込ませて、斧のように敵を裂く技…?
?
(。´・ω・)?
イミガワカラナイヨ

あれ?
この技、何がどう技なのか理解できてないの僕だけ???
戦斧の構えって方が、まだ普通に技になってたけれど、これだけは謎すぎでした。
個人的には、なんでやねんってツッコミ待ちのような技でした。

まぁ、今回敵はいっぱい出てくるのでしょうから、真面目なだけではなく、こういう奇抜なキャラも必要なのだと解釈w
そんな奇抜組(勝手に命名)の於野さん。
当時の日本人の「世界に対する畏怖」を押し固めたような思想を持っているようで。
開国して間もないですからね。
いつ世界から支配されるかと怯えても不思議ではなく、世界に抗う力を欲するというのは理解できるかな。
4巻感想では凍座を雷十太のリボーンではと書きましたが、「北海道編」そのものが「雷十太編」の焼き直しなのかもしれませんね。

兎も角として、そんな思想と危機感を抱いているからこそ、左之の言葉に重みを覚えたのでしょう。
事実として左之が世界に渡ったとして知っていたから、彼の言葉が虚言でないことが分かっちゃうし、世界の残忍さを知っても尚、間違った正義を許せないと吠える強さに屈しても不思議じゃないです。
というか、そんな男から手を差し伸べられたら、握るでしょ。普通。

ギャグギャグした中で、屈指の名シーンでした。
ここで左之の世界放浪を活かしてくるのはニクイ演出だなぁ。
於野を説き伏せる説得力が半端ないです。

恐らく於野を味方(このまま一緒に戦うことにはならないでしょうけれど)に引き入れることは、大きな意味を持ってきそう。
「北海道編」最大の敵となる劍客兵器は、恐らく「悪役」にはしないはず。
お得意の「敵役」にするはずで、すなわち、罪を認めさせて降伏させる展開になると思っています。
その端緒として於野を説き伏せたことが、後々にも活きてくる気がしました。
(劍客兵器も一枚岩ではないことが露呈しました。一部の部隊将は悪役になるとも想像してます。)

終わりに

今回も旭、可愛かったなぁ。
彼女もちゃんと罪を償わせて、正式な仲間になって欲しいものです。

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