「生徒会探偵キリカS」第1巻感想

この記事は

「生徒会探偵キリカ」第1巻の感想です。
ネタバレを含みます。

はじめに

なんと4年半ぶりのシリーズ最新刊。
危うく既刊を売ってしまうところでした。
半ば諦めていただけに、復活の一報時の歓喜たるや。

それなのに、読了までに時間を要してしまうという体たらく。
土曜には発売されていたのを確認し、しかし、日曜に購入。
月曜までには読み終える予定が…やっと水曜になって読了となりました。

どうでもいいね。
感想です。

中央議会のティータイム編

感想は、前半部分と後半部分に分けて書きます。
最初は、朱鷺子さんに纏わる事件から。

狐徹の議会不要論はタメになりますね。
野次が嫌いで、あんなことしかしてない政治家は楽だなと子供時分から思ってたので、凄く共感しちゃいました。
なるほどな~。

さておき、そのモデルケースとして、中央議会を骨抜きにしてしまおうというのが狐徹と、彼女のかつての相棒であった朱鷺子の野望で…。
そんな折事件が起きるというのが、今回の物語。

取り敢えず3年生の野郎連中が頼んでも無いのに自分から進んでLINEのID交換を申し出た瞬間、「おや?」と思いました。
こいつらこれが目的なんじゃねぇの?って。
何故感づけたかと言えば、モテない男子の思考をトレースするのは得意でうんぬんかんぬん。

ただ、有馬瞳嬢までファンだったんかよw
これは読めなかった。
3年生男子の件から推理を展開させることができれば、必然彼女も同様の目的があったということまで辿り着けるんですけれど、そこまでの推理力は残念ながら無いのです。

実に微笑ましい「事件」でしたね。
ほっこりしました。
朱鷺子にしてみては、すんげぇ複雑な気持ちにさせられたのでしょうけれど。
嬉しいやら、呆れるやら。
つまらないことで、邪魔すんなって気持ちが一番大きかったかもですけれど、とはいえ、好意に対して文句も言えないしで。
読者として読んでる分には、微笑ましくて面白かったですw

それにしても、ひかげってこんなに鈍感ラノベ主人公でしたっけ?
キリカ(のLINE)を速攻ブロックしちゃうとか鈍感通り越して最早サイコパスの域。
演技や計算ではなく、素でやってるのだから恐ろしい。

クリスマスイブ編

おっと、これは綺麗に騙されました。
マエストロが自分の直接指導無しでも他の3つの部を「指導」するために楽譜を盗んだのだと信じ込んでました。
すまんかったマエストロ。

単純な事件でも、こうした奥深さを演出できるのが、このシリーズの長所の1つだよな~。
犬が何故失踪しなければならなかったのかは、最後の最後まで読めませんでした。
ホント4年半ぶりに堪能しましたよ。
ひかげの詐欺テクニック無しでも、ここまで上質のミステリに仕立ててくれるのが素晴らしい。

で、繰り返しになるのですが、ひかげ~~~~~~。
キリカにここまで言わせて、何故何故気づかない。
犯人の目的を利用して、ひかげと2人きりのイブデートを立案したキリカのいじらしいまでの想いに何故応えようとしない。
もうこのまま聖橋家でひどい目に遭えばいいと思うよ。

さてさて、会話劇が絶好調ですね。
ハイテンションなボケとツッコミの応酬は、相も変わらずに楽しい。
美園のボケにキレのあるツッコミを返すものの、横合いから放たれるキリカのノリボケに遂に捌ききれなくなるひかげ好き(笑

新シリーズ!!嬉しい

4年も経ってしまうと、どうしてもメインキャラ以外のことは覚えてなかったです。
不甲斐ないことに、例えばマエストロのこともさっぱりと忘れてます。
1巻となるともっと前ですけれど、これは歳だよな…。

しかし、それは些末な事でした。
4年経っても尚、彼らの会話劇の楽しさ、ミステリとしての面白さに魅了されました。
やはりこのシリーズは格別に面白いなぁ。

次は是非そう期間を空かずに刊行して頂けると幸いです。

最新情報をチェックしよう!