実写「ニセコイ」にGOサイン出したの誰~ッ!?【感想】

この記事は

実写映画「ニセコイ」の感想です。
ネタバレあります。

感想だよ

最初にお断りしますが、「面白かった」「最高だった」という方は読まないで下さい。
気分を害されます。
宜しくお願い致します。

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©古味直志・映画『ニセコイ』製作委員会

良い所が…

先ず総括をしてみます。
オブラートに包んで、控え目に言ってクソつまんなかったです。
口汚くて申し訳ありません。

予告の時点から察せられてはいましたが、まぁ酷かったです。
色々と言いたいことがあります。

キャラクターについて。
コスプレの域を出ないビジュアルに関しては割愛して、一番言いたいのは鶫要る?
台詞はたったの一言。
デフォルトで男子制服を着てるのに、それ以外の衣装は全部女性モノ。
メイドにチアリーディングにと、女性しか着れない衣装をクロードの前で当然のように着こなしていて、キャラが原型を留めてない。
ファンサービスにしても扱いが雑すぎて、最早居ない方が良いレベルでした。

万里花も原作同様一応ヒロインの1人なのだけれど、やはり必要性を感じなかったです。
空港までの道を切り開くという絵的な見せ場を作りたい為だけに出したのかな…。
楽との過去についての言及はあるものの深堀する訳でもなく、簡単に千棘に楽を譲ってしまうなど「らしくない」面もあり、中途半端な立ち位置に置かれた感じでした。
これならば、最初から楽のクラスメイトとして登場させて、過去の関係も仄めかせずに「楽のことが好きなクラスメイト」として出した方がまだマシだったんじゃないかな。
中途半端に原作準拠にしたせいで、割を食ったキャラだったように思います。

あとは、まぁ、クロードかな。
原作でも好きじゃ無かったので、余計に辛かった。
ある意味一番原作通りだったキャラな気がします。
ボスの意向を無視して、自分勝手に暴走するコイツのようなのが大幹部やってる時点でビーハイブも先が無い気がします。

キャラについては、こんなところにしまして、脚本は…。
映画の尺に合せて、しっかりと完結させていた点は良かったです。
ただ、この時間的制約のせいで、楽の「ヤクソクの女の子」への想いが酷く薄っぺらくなってしまったのは残念でした。
ヤクソクの象徴であるペンダントを大切にしている割には、あっさりと千棘に”鞍替え”してしまった感があって、もどかしく感じました。
難しい所ではあるんですけれどね、こればっかりは。
1本の映画では仕方のない部分だったとは思いつつ…。
楽が千棘に惹かれた過程がイマイチ不明だったのもあって、何とかして欲しかったというのが本音です。
(例え感想とはいえ、代案を出せない時点で、どうこういう権利すら無い気もしますが)

とこんな感じで、ダラダラと不満なところをあげつらってきましたが…。
この映画で一番ダメだったのは、なんといっても演出ですね。

もう寒いの一言です。

監督の演出プランが肌に合わなかった

コメディ映画として、笑わせに来てるつもりなのでしょう。
けれど、悉く滑っていました。

テロップの多用、挿入歌の乱用、謎の提供。
楽の妄想の中での棒演技の演出。

「これで笑え」「ここで笑え」という意図が透けて見えるどころか、大々的にアピールされちゃうと、逆に冷めちゃうんですよね。
全体的にそういった演出方針であった為か、役者さんの演技すら寒く見えてきちゃうんです。
熱を持った演技を監督の演出が全力で殺しに来るという斬新なパターン。
監督は、キャストに恨みでもあるんでしょうか。

演出の事なんて専門的すぎて分からないから、普段は全く気にならないのですけれど、どうしても気になっちゃう程悪目立ちしてました。
演出って大事なんだなと痛感しました。

終わりに

取り敢えず、「ジャンプ編集部」はいい加減実写化にNOを出すべき。
なんでもかんでもオファーがあれば飲んでる訳では無いにしても、ちょっと酷い作品が続いてます。

アニメに関しては非常に厳しいらしい編集部ですが、実写になるとアニメ以上に畑違いになるので、口を出しづらいとかあるのかもですが…。
断固として「ダメな時はダメ」と断って欲しいです。
というか、「ニセコイ」のこの出来にNOを突き付けて欲しかった~。

良い所がひとっつも見つけられなかったのは、残念でなりません。

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