「シャングリラ・フロンティア」第5巻感想

この記事は

「シャングリラ・フロンティア」第5巻の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

特装版とか限定版って、入荷次第店頭に並べて良いのでしょう。
公式発売日よりも前に売りに出されています。

今回、今作第5巻の特装版は驚くことに13日(金)に売っていました。
通常版購入者である僕としたら、この4日間のなんと長かったことか。

はい、「シャンフロ」第5巻は、VS墓守のウェザエモン編クライマックスでした。
感想です。

感想

タイムオーバーでは無く、しっかりとした決着を見たい。
4巻の感想時での僕の希望。
倒したという訳では無いけれど、それに等しい決着が見れて、とても満足。

初見の技を交えつつのノータイムの連続攻撃。
その後、動きを封じつつの奥義「天晴」の発動。

足を地面に縫い付けられてしまうので、回避不能の一撃必殺を凌ぎきること。
ここに至るまでの連続攻撃からの回避も含めれば、生き残ればウェザエモン討伐に等しい偉業に思えます。

この辺りの作画の迫力は、いつにも増して力が入っていたように感じました。
それもあって、クライマックス感が凄まじかった。
どうやってサンラクは凌ぐのか。
手に汗握る緊迫の展開だったし、攻略法も超絶ゲーマーらしい技巧を尽くした方法。

何度も何度も死んでまで必殺を受け続けて、タイミングをものにした。
言葉にすればこれだけなのだけれど、まぁ、ムリゲーよね。
普段ゲームをしない僕にはどれほど高難度のスキルか想像するくらいしか出来ないけれど、ゲームをしてる人には、この辺の難しさも肌感覚で理解できるんじゃないかしら。

少なくとも、オイカッツォには理解できるんだろうね。
彼が騏驎戦で魅せた「人の身体がどんな状況下でどう動くのか熟知」しているスキル。
さらっと語られてますけれど、とんでもない技術です。

騏驎は動きが鈍重そうなので、比較的楽に体幹を崩しやすいのかもですけれど、だからと言って見様見真似で出来るかと言うと…。

サンラクの技術は、恐らくこのスキルの延長線上のモノ。
技の発動時の関節や筋肉(?)のしなりや動きから、軌道を予測・把握し、スピードを図る。
クリティカルとなる「位置」に達する発動からの経過時間もさることながら、そこに達する剣の角度やなんやらまで正確に計算してないと出来ない…かどうかは知らんけれど、これらに近しい解析の上でのスキルなんじゃないかな。

何が言いたいのかと言うと、きっと、恐らく、多分だけれど「ただステータスが高くて、良い武器を持ってるだけのプレイヤー」にはウェザエモン攻略は無理だということ。
端的に言えば、サイガ-0に出来たかと言うと、出来なかったんじゃないかとすら思っています。

 

とにかくですね、ゲーム内でレベルアップして、凄い武器を得て、とんでもない技を身に着けて…というだけの物語は「小説」や「漫画」でやる必要が無くて。
それこそ「ゲーム」の専売特許であると思っています。
この作品は、勿論そういった「ゲーム」の要素を加味しつつも、「主人公だからこそ成し得た偉業」を描くのが本当に巧みだなと。

クソゲーで築き上げたゲームのスキルを駆使して、転用し、見事に誰も出来ないことをやり遂げる。
そこに今作の魅力があるのだと僕は思っています。

ところで、4巻の感想でセツナは管理者が操ってるキャラではないかとか書いてましたが…。
全然違うでやんのw
ただ、全然予想外の形で管理者っぽい人が出てきてビックリ。

ゲームの陰で進行しているシナリオって何だろうね。
いよいよ本筋の物語が動き出すのでしょうか。

【サンラクが「シャンフロ」というゲームをクリアするまでを見守る作品】からの脱却が始まるのだとすれば、それはまた嬉しいことだなぁ。

終わりに

凝視の鳥面のモチーフとなった鳥が不明と書いてあったけど、メッチャ重要な伏線になってそう。
かつての「開拓者」にとって、この謎の鳥が「神」だったとか超設定が出てきてさw
生き残っていた「開拓者」からサンラクが「神」と崇められて、ユニークシナリオ開始のキーとなるとかだったら面白いなwww

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