「名探偵コナン 警察学校編」下巻感想

この記事は

「名探偵コナン 警察学校編」下巻の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

2か月連続発売となった「警察学校編」。
上巻の感想でも書いたけれど、やっぱり5人中4人が故人というのが残念でならない。
彼らの物語の続きを見たいけれど、設定的に厳しいというのは辛いものです。
「警察学校編」をアニメ化して、オリジナルの劇場版を1本作る…という展開があったら面白いのだけれど…。
伊達役の藤原啓治さんが存命だったら、心の底からそういったことを望んだのですが…。
複雑だ。

下巻感想です。

萩原編

これ絶対アニメにしたら映えるやつ。
論陣がアクセルを踏み間違える⇒あるある(悲しいけど本当に良くあるよね)
バンパーが前を走っていたトラックに引っ掛かる⇒無いでしょ
トラックのおっちゃんが、そのタイミングで病気で運転不能になる⇒ねーよ(笑

笑うとこじゃないけど、とんでもない偶然の連鎖で大事故を未然に防ぐことになって…というアクション展開。
まぁこれぐらい劇的な状況でもないと出来ないようなアクションシーンなので、硬いことは言いっこなしってことですね。

後述しますが、4人それぞれが今の安室透こと降谷零を形作っている中で、萩原のドラテクに関しては「萩原に触発されて勝手に上手くなった」という設定は、非常に良いですね。
流石にこれを教わったというのは苦しいというか、いくらなんでも…ですからね。
この経験が、例えば「ゼロの執行人」に繋がっていると考えると、すげぇ納得できちゃうんですよね。

諸伏編

名前の由来が面白かったな~。
「機動戦士ガンダムW」の主人公ヒイロ・ユイ役が緑川光さん。
景光役も緑川さん。
ここら辺はガンダム繋がりというより偶々なのでしょうけれど、古谷さんのアイディアが原因で「狙った配役だった」と後年思われるのかもですねw

さて、本編。
まさかのミステリだった。
今までに伏線をしっかりと引いていて、ちゃんと景光の過去に決着が着いていたのは良かった。
5人で捜査して、推理して、最後は最高の連携を見せての締めは、大トリに相応しい展開だったと思いました。

ただ、唯一残念だったのは、景光が両親殺害犯を許した経緯が書かれてなかったこと。
復讐つもりは毛頭無かったのかもですし、そう解釈するのが一番なのかもですけれど、もう少し彼の心理描写は欲しかったかな。
「コナン」本編と同等のページ数があれば叶ったのかもですが、このシリーズは何故か1話当たりのページ数が少ないですからね。

フィナーレ

最後は1話使っての後日談。
切ねぇなぁ。
亡くなった4人が降谷の中に息づいているという演出は、心に響くんだけれど、やっぱり単純に切ないよね。
最初から5人が同期だったという設定があったわけでは無いので、仕方ないっちゃ無いんだけれど。

兎も角、ここまでの物語を見せた以上、零の行く末がハッピーエンドで無かったらあんまりにも辛すぎるので、是が非でも報われて欲しいわ。
先ずは赤井との和解ですね。
景光周りの誤解を解いたうえで、彼が自責の念に駆られないような展開を所望します。

ゼロティは続くよまだこれからも

「警察学校編」完結で、さて、次は「ゼロティ」。
そっちはいつまで続くのかな?
面白いから、続いてくれるのは良いのだけれど、いい加減に本編の通常連載を再開して欲しいものです。
シナリオも新井先生主導にしてもらって、青山先生は本編だけに注力してくれないものかしら。
その上で、サンデー編集部!!
通常連載化を許可してくれよ~。
(青山先生曰く、編集部に止められてるとのことでしたので)

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