「ARIA The BENEDIZIONE」感想

この記事は

「ARIA The BENEDIZIONE」の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

「蒼のカーテンコール」最終章にして、シリーズの完結編。
このシリーズも2005年からだから、足掛け17年の付き合いになるのね。
間が大分空いていたとはいえ、長期に及んだなぁ。
この3部作は、奇跡的に実現した「ファンへのご褒美」として贅沢な時間を過ごさせて頂きました。

姫屋の物語となった「ARIA The BENEDIZIONE」の感想です。

感想

3部作の中で一番好き。
率直な感想は、この一言に尽きる。

推しキャラって特にいなくて、等しく皆好きって感じだったんですけれど、こと「師弟」としては姫屋の藍華と晃の関係が一番好きだと気づかされました。

中々本音を言わないコンビなだけに、感情が昂った時に交わす本音が「名シーン」として記憶に残りやすいというか。
灯里と出会う前の藍華が悩みに暮れていた時代。
原作で終ぞ明かされなかった藍華のプリマ昇格試験の時。
そして、ゴンドラではなく、自身が新たな伝統となるんだと宣言する藍華とそれに寄り添う晃のクライマックス。
60分弱の上映時間の中に、2人だからこその密度で名シーンが目白押しで満足感が高かった。

勿論、サトジュンの脚本も秀逸だったのも感動した一因となってました。
原作をしっかりとオリジナル脚本に落とし込んでいたこともあって、「原作に実際にありそうなエピソード」になってましたもの。
努力型で似た者同士の2人をとことん重ね合わせた上で、クライマックスでは、敢えて違った未来を見せることで、「晃を超えるかもしれない藍華」を想像させる。
構成が見事過ぎて、非常に素晴らしかったです。

名シーン名言の多い中でも際立って記憶に残ったのが、何気にメイン2人では無くて、愛麗(藍華の母)だったのは意外だったなぁ。
確か「姫屋の跡取りだから社を継ぐのではなくて、自分の意志で好きな未来を決めて欲しい」的なセリフ。
母として伝統ある会社のトップとして、愛弟子に娘を託す。

晃はその方針で藍華と接して、2度にわたって藍華の人生のターニングポイントに立ち合い、成長を見守ってきて。
藍華が「姫屋創業時から残る最後のゴンドラ」を継がない理由に「弟子が大きく育った姿」に涙する。

嗚呼。やっぱり凄かったわ。
名シーンではしっかりと作画も神がかっていて、絵的にも感動を損なうことなく楽しめた。
振り返れば振り返るほど、2人の絆の深さを噛みしめられる名作だったなと。
言いたいことを纏められてなくて散文になってるけれど、そこはご容赦を…。

終わりに

色紙は灯里とアリア社長でした~。
本編もおまけも大満足。

「ARIA」好きで良かった。
最高でした。

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