「特別編 響け!ユーフォニアム〜アンサンブルコンテスト〜」感想

この記事は

「特別編 響け!ユーフォニアム〜アンサンブルコンテスト〜」の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

劇場版「誓いのフィナーレ」から4年。
あの忌まわしき事件からも4年。
……続編は無いかもしれない。
一時期はそう思っておりました。

けれど、この度、第3期の放送と併せて特別編の公開が確定。
喜びの前に感謝が先に立ちましたよ。

という訳でいつもとは異なる感慨に浸りつつ鑑賞してまいりました。
感想です。

感想

久美子が2年生の冬を舞台とした特別編。
テレビシリーズのスペシャル版という様相で、肩ひじ張らずに見ることが出来ました。

とはいえ、アンサンブルコンテストというのがどういうのか分からないので調べてみたら、公式で解説ページがありました。
アンサンブルコンテストってなあに? - 響け!ユーフォニアム

特徴を抜粋しますと
・指揮者が居ない
・演奏時間が短い
・参加者は3~8人
ということらしいです。

なるほどですね。
櫻井孝宏さんの出番を自然と減らせる仕様ですね。
(僕個人は、プライベートを理由に作品を降板されたりする必要性を感じていません。)

冗談はさておき、選抜メンバーやほぼ全員で行ってきたこれまでにない形式のコンテストだったのですね。
特に指揮者が居ないという普段合奏ではあり得ない特徴が活かされていたのが良かった。

マリンバに苦戦する釜屋つばめも、滝先生が指揮していたら今回のような問題も発覚しなかったかもですよね。
パート練とは異なるシチュエーションでの合奏練習だからこそ気づけた短所であり、その事を久美子が指摘して本人に気づかせるという「部長としての久美子の奮闘ぶり」を絡め方も良かったです。

技術的なことや「音」に纏わる指導こそ麗奈の方が長けているのでしょうが、麗奈が苦手とする「人に寄り添った指導」を出来るのが久美子の強みですね。

ところで、劇中で「麗奈にとっての一番」でいたいと心中を吐露した久美子。
自分よりも上手いユーフォ奏者が1年生に入ってきたらと危惧していましたけれど、まさに、そのような展開になるのかな?
その時部長として久美子は、部員に寄り添った動きが出来るのでしょうか?
想像するとやや不安な気持ちになりますね。
久美子と麗奈のラブラブな関係に亀裂が生じそうで…。
ただ、まぁ、部員の小さな変化を喜べる久美子であるならば、問題なく対処できるのではないかとも思ったり。
3期のストーリーを楽しむうえでも、今回の特別編は重要なエピソードになるのかな?
なんだかそんなことを想った次第です。

終わりに

「普段通りの日常の部活風景」を淡々と丁寧に演出した『「響け!」が帰ってきた』と満足できる一本でした。
大きな事件やアクシデントが起きる訳でもないのに、1時間退屈せずに見られるのは、本当に凄いよな~。
来春放送予定の第3期も楽しみです。

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