実写「BLEACH」のシナリオが悪い意味で斬新過ぎた

はじめに

記事名から伝わってると思いますが、本当に酷かったです。
この記事では、どこがどう酷いと感じたのかを中心に書いてみます。
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シナリオが本当に酷い

今回のメインストーリーは「死神代行篇」です。
ここに「尸魂界篇」の冒頭を混ぜ込んでしまっているから全てに於いて中途半端になっていました。

映画として1本のストーリーを構築する際、グランドフィッシャーをボスに据えるのは良いと思います。
母の敵討ちという分かりやすい目的を一護に与えて、敵を討ちつつも整(プラス)や仲間を守るというヒーロー性を与えれば、立派な少年漫画の主人公が出来上がります。
話も綺麗に纏まるし、仮に続編の話があっても続けやすかったでしょう。

それを何を想ったのか、「尸魂界篇」を混ぜ込んでしまったので、迷走してしまいました。
白哉と恋次を序盤から登場させて、物語にがっつりと絡めて来ました。
これによって映画全体の目的が「ルキア救出」に刷り変わっちゃったんです。
折角冒頭から真咲を出して、一護の悔悟とグランドフィッシャーとの因縁を植えつけたのに、vsグランドフィッシャーが「中ボス戦」程度まで格下げ。
「母の敵打ち」という達成感は薄まり、しかもルキアを守れる事も出来ずに敗北。
記憶を失ったまま終わるというバッドエンド。

バッドエンドが悪い訳じゃないです。
少年漫画のバトルモノの実写映画化なのに、主人公が「何も守れなくて悔いて」終わる。
ここが本当に悪いトコ。
こんな斬新さ要らないから。

ファンサービスを勘違いしている

白哉も恋次も人気キャラです。
ファンの為に見せたいと考えられたのかもしれません。
それは一向に構いません。
ですが、原作に出てないキャラを前倒しで出す以上は、ファンサービスで終わってはいけません。

ただ出しただけ。
出したことで、シナリオを決壊させる。
主人公を食う。

これらは絶対にやってはならないこと。
今回は序盤から物語の本質に絡めて来てたので、「ただ出しただけ」ではありませんでした。
けれど、あまりにも介入しすぎた為に、シナリオは崩壊し、一護を食ってしまいました。

そんで、最悪なのが、一護以外のメインキャラも割を食ってしまった事。
最大の被害者は雨竜ですね。
今回のシナリオだったら、出す必要性を感じませんでした。

「死神代行篇」最大のクライマックスは、雨竜の失態です。
一護を試す為に虚を大量に呼び寄せてしまい、町をパニックに陥れてしまいます。
間違いを反省し、一護と協力することで、仲間になっていく。
また、一護自身の活躍もありました。
整を、仲間を、町を虚から守るというヒーロー性が最大限発揮されたエピソードです。

今回の映画では、雨竜登場⇒町に虚を招くというだけで彼の出番は終了。
一護の活躍も無し。
虚退治は恋次が1人でやっちゃいました。
一護と雨竜のやりとりが全てカットされていたのに、何故かグランドフィッシャー戦では助けに現れる。
その後和解や反省するでもなく、背後から恋次に刺され退場。
この映画に雨竜必要でしたか?
要らないでしょ。

チャドと織姫もそうですね。
彼らはキャスト発表ですら最後の方でしたからね。
正直存在自体を消されたのかと思ってましたもの。
当初から扱いが小さかったので、雨竜ほどのダメージはありませんでしたが、まぁ、酷いものだよね。
恋次が全てやったので、2人ともに当然能力発動は無し。
ただ、死神状態の一護をなんとなく感じれるという「素質」だけは見せていて…。
この描写も要らなかったなぁ…。

上手く処理出来てない以上、白哉と恋次は出すこと無かったです。
雨竜が呼び寄せた虚の中にグランドフィッシャーを混ぜて、一護との決着を着ける。
そういうスマートな展開で良かったんじゃないかな。

良いとこもあった

悪い部分って目立っちゃいますが、勿論良い所だってありました。
特筆すべきは背景美術ですね。

CGなのか、セットなのか。
ロケ映像にCG加工を施したのか。
どう作られたのかは不明ですが、スクリーン上に空座町を再現していた点が凄かったです。

現実の企業とかは一切出さずに、全て架空のお店や会社にする。
看板はもとより店頭ポスターなどの細かい部分まで徹底的に作り込まれ、見事に実在しない町を作られていました。
この手の込みようは流石映画って感じがしましたね。

あとは、アクション。
クライマックスの一護対恋次の殺陣は必見。
スピード感ある攻防戦は、短いながらも見ごたえが凝縮されていました。

キャストも良かったと思います。
ややルキア役の杉咲さんが声が可愛すぎて(幼すぎて)迫力を欠いていましたが、強いて挙げればその程度。
黒崎シスターズとか黒崎シスターズとかが良かったですね。

お巡りさん、ワタシです!!(自首)

終わりに

エンドロール入る直前にタイトルロゴがバッと出てくる事ってあるじゃないですか。
この映画もそうだったんですね。
「BLEACH」と刀を模したフォントででっかくバーンと表示された次の瞬間。
「死神代行篇」って出てきて、ちょっとイラッとしました。

次回作の予定があるのなら良いのですが、多分そうじゃないですよね。
色気を見せて「この続きは次回作でね」ってメッセージを持たせる前に、1つの映画としてしっかりと終わって欲しい。
非常に残念な映画でした。

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