「俺の女友達が最高に可愛い。」2巻と1巻の感想

この記事は

「俺の女友達が最高に可愛い。」の感想です。
ネタバレあります。

…あれ?

男女の友情は成立しない。
この物語は、世界の常識に敢然と立ち向かった少年と少女の友情の物語である…!!

アニメになったら、冒頭に渋い声でナレーションを入れて欲しい。

はい。
「聖剣使いの禁呪詠唱」などのあわむら赤光先生の新シリーズのラブコメ第2巻が発売になりました。
今回も面白かったので、1巻に引き続き感想を挙げます!!
…と思ったのですが、1巻の感想記事書いてなかったのね…。
おやおや???
何故書いてなかったのか覚えてませんけれど、この際という事で1巻の感想を含めて書いてみます。

1巻の感想

冒頭で冗談ぽく書きましたが、事実今作のテーマは「男女の友情が成立するか否か」だと思っています。
断言できないのは、あくまでも僕個人の所感だから。
実際は違うのかもしれない。
普通に友情を経て恋人同士になる物語なのかもしれない。
ただ、それだとつまらないので、男女間の友情を貫徹して欲しいところ。

そんな僕の勝手な希望は置いといて、第1巻では主人公2人(中村灰と寝屋川純々)の出会いと最初の壁が立ち塞がるというお話。

趣味から嗜好まで完全一致したカイとジュン。
これ以上ない程の相性を見せる2人は、出会ってすぐに親友と呼べる仲に。
学校では自分たちだけの世界を作り出し、放課後になれば、週5でカイの部屋で遊ぶ。
ゲームにアニメに、オタクな2人は楽しい日々を過ごしていたのだけれど…。

本人たちが何と言おうと、周囲から見れば、立派なカップル。
しかもジュンが誰もが羨む美少女だから、嫌でも注目を集めてしまう。
そうなると、カイのことを面白く思わない人々が絡んでくるわけですよ。

1巻は兎に角、「恋愛なんかしない。友情なんだ」とカイが頑張る姿が面白い。
ジュンの友達からは別れる様に迫られ、ジュンを好きな男連中からボコボコにされ、さらには、ジュンのシスコン兄貴が立ち塞がってきて。
バトル漫画のようにどんどん面倒くさい相手に絡まれるからこそ、「恋愛は面倒くさい」という彼の気持ちに共感できちゃうんですよね(笑
友人同士ならば絶対に起こらないトラブルに巻き込まれるんだから、たまったもんじゃないのかもです。

だって、そうじゃないですか。
友人として毎日楽しく遊んでるだけなのに「ジュンに相応しくない」と言われ、「別れろ」と脅され、「俺の可愛い妹はやらん」と睨まれる。
恋愛感情を持ってなければ、面倒この上ないですよね。
「このまま一緒に遊んでいたいならば、恋人同士になってはダメだ」と極端な発想になるのも致し方ないのかもしれない。
理屈としては納得しづらい部分もあるんですが、そこは「とてつもなく気の合う友達だから」という前提があるので、否定もしきれないんですよね。

2人は恋人では無くて友人同士であるとして1巻は終わります。
こうなるとカイの主張である「恋人同士より友達同士の方が良い」を作品として肯定してるように思われがちですが、そうじゃありませんでした。
しっかりとカイの主張を否定する余地を残しているところに、「今後も読み続けたい」と思わされました。

2巻の感想

さて、最新第2巻です。
バイト先の後輩から告白されました。
とんでもないところで終わった1巻の続きです。

2巻の最大の見どころは、そのバイト先の後輩こと琴吹ちゃんの可愛さでしょう!!
クソ雑魚メンタルのなんちゃって小悪魔系少女が本当に可愛い。
恋する女の子は、やっぱり魅力的ですなぁ。
初々しい。いじらしい。かわいらしい。

初めての恋で、なんとかカイを振り向かせたくて頑張る琴吹ちゃん。
彼女をどこまでも可愛らしく描くことが、2巻の要点ですよね。
だって「俺の女友達が最高に可愛い。」んだから。

要点だと勝手に決めつけてますが、もしもこれが事実とするのならば、前言通り琴吹ちゃんの可愛さは僕には刺さりまくりでした。
だからこそ、カイの決断にも俄然注目出来たのです。

果たして、こんなにも可愛い女の子に好かれているのに、それでも友達関係を望むのかどうか。

基本的なスタンスは1巻と同じで、カイにジュンとは別に彼女が出来ても、ジュンとの友達関係は続けられないという事実が、琴吹のアプローチを断る理由になっていました。
あれだけジュンとの友達関係を大事にしていたカイですから、これは当然の帰結でしたね。

ただ、琴吹とカップルになる目が完全に潰れたかというと、そうではないと思ってます。
これ、期待しちゃってもいいのかな。
要するに、嫉妬ですよね。
友人であろうと、異性と四六時中一緒に遊ばれちゃ、彼女としては面白くないというのは、とても自然な心理です。
ここに「友達だから良いじゃないか」という理屈は通用しません。
裏を返せば、カイはジュンと友達で居続ける限り、恋人ができないという事。

別にそれはそれで問題ないし、良いっちゃ良いんですが、そうなると琴吹が報われない訳で。
彼女が報われる唯一の方法が「ジュンと親友になる」なんですよ!!

ジュンは琴吹のことが大好きだと描かれていました。
この先、常にカイとジュンの遊びの中に彼女が混ざったとしても、ジュンは拒否はしないと思われます。
あとは、琴吹自身がジュンを受け入れれば、今後は3人で遊べるんですよ。

そうなると、琴吹から見て、カイがジュンと友達で居続けることにも問題が無くなります。
だって遊ぶ時には常に自分も一緒にいられるのだから。
カイとしても、琴吹の好意を拒否する理由が消失します。
消失すると願ってます(笑

暫くは3人での友達関係が続き、しかる後、カイと琴吹が付き合いだす。
そんな未来が来るんではないかと期待しています。

終わりに

ジュンのまだ見ぬシスコン兄貴達の登場を待ってるんですが、僕だけでしょうかw
気持ち悪い程妹を溺愛する兄貴達を見てみたいんですよね。
3巻で出て来て欲しいなぁ。

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