「To LOVEる‐とらぶる‐ ダークネス」 第28話:キョーコがハーレム候補に入ってきた理由を考える

この記事は

「To LOVEる-とらぶる- ダークネス」第28話の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

「To LOVEる-とらぶる-ダークネス」第28話「Infiltration〜キョーコ!参る?〜」 感想

サブタイトルは、「参上する」という「参る」(「行く」の謙譲語)と「異性に心を奪われる」という意味の「参る」。
ダブルミーイングなんでしょうね。
で、疑問符が付いている事から、後者の意味合いが強い。

サブタイでも強調しているように、今回はキョーコ(霧崎恭子)がリトに惚れる過程が描かれたお話でした。

んでも、何故このタイミングで新たにハーレム候補を投入したんでしょ?
それについて考えてみますが、その前に、滅茶苦茶笑ってしまった点について。

この作品。
えっちいシーンに魂削っている事は、まあ、作品を好いている方ならば誰もが認めている点だと思います。
矢吹先生は本当に本当に「どこまで魅せれるか」・「どうやって魅せるか」頭を使われているのではないかと思わずにはいられないシーンが満載です。

で、今回もこのえっちいシーンへの拘りが見て取れたのですが、これが凄い。

コマの枠線を途切れさせてまで、胸を描写するという離れ業。

いや、過去にも同じような事があったのかもですけれど、目についたもので…。
(というか、過去にもやっぱり見た記憶があるようなw)
相も変わらず水滴を利用していたりもしてましたけれど、今回ここには思わず笑ってしまいました。
凄い拘りです。

さて。
キョーコが参加してきた理由ですね。
考えてみました。

ハーレムと女性陣の関係とダークネス計画と

そもそもが、やっぱりキョーコがこのタイミングで参画してきた事が疑問です。
新たなヒロインを欲しているのかとすれば絶対に無いとは言えません。
新ヒロインでこれまでの展開に一石を投じ、お話に新鮮味を持たせたいと考えての事なのかもですし。
けれど、ヒロインはもう十分に揃ってますよね。
リトの実妹であるところの美柑までヒロイン扱いとなっているのですから、これ以上増やす必要も無い気がします。
新鮮味を増したいのでしたら、既存キャラでは無く全くの新キャラの方が効果が強そうです。
やはり、ヒロインを増やすためという単純な理由では無さそう。

では、どうしてか?
もっと物語の根幹に関係してくるのではないかと考えました。

少し論点を変えます。
第26話感想でハーレムについて触れました。
抜粋します。

ハーレムと言っても2つありますよね。
女性陣が一方的に男1人を愛するケース。
これは、春菜としては最低最悪のケースですね。
こういうハーレムなら、望まないでしょう。

けれど、女性陣が男を愛し、男もまた、女性陣1人1人を心から愛するケース。
この場合は、春菜の心が満たされるのかもしれません。

単純にハーレムと言っても、僕は2種類あるのではないかと考えました。
で、モモが・作品が目指すハーレムは、「女性陣が男を愛し、男(リト)もまた、女性陣1人1人を心から愛するハーレム」ではないかと思うのです。

このハーレムエンドを作品が目指していると仮定した場合、では、当の女性たちの関係性はどうなっているのか?と考えました。

同じく26話感想では、争いを拒む春菜は他の女性陣も許容すると考えました。
ララやモモは言わずもがな。
唯とナナが最も手ごわそうですが、彼女らもモモが変心させる可能性が高い。

となれば、リトハーレムに加わりそうな女性陣は皆、互いの存在を認め、有り得ない程仲睦まじい理想的なハーレムが建設されるのかもしれません。
つまりは、今の関係のまま(若しくはより親密になった関係で)、リトのハーレムに加わるのではないか。
ハーレム候補であるルンの親友というポジションであるキョーコは、そういった意味からもこのハーレムに加わり易い。

このように考えて、「女性陣の仲が良い事」は、何となく「ダークネス計画」を破る突破口になる気がするのです。
「ダークネス計画」が何のことなのかは、正直さっぱり分かりません。
けれど、「孤独である事」・「世界から孤立している事」が重要なキーワードになってくるような気も、これまでのお話からは類推出来ます。

「孤独」・「孤立」の”対抗策”と言えば、今も昔も「絆」ですよね。
その絆は、太ければ太い程。多ければ多い程、「ダークネス計画」を破るには必要なのかもしれません。
説得力がより強固なものとなると考えられているのかもしれません。

この作品は、ハーレムを建設する事が最終的なゴールです。
リトの幸せを考えているから、このようなゴールが用意されている訳ではありません。
「リトを好いている女性、全員を幸せにしたいから」用意されているゴールなのです。

似ているようですが、全く異なる重要な事だと思います。
ハーレムに参画する女性陣全員が笑える幸せな結末を迎えるならば、女性陣全員の間に相応の絆があって然るべきかなと思いますし、更にこれが「ダークネス計画」を破る「剣」になるのならば。
その絆を太くする=ハーレム要員を増やすという考えになるのではないかなと。

その為に、キョーコが投入されたのかなと思ったのですが、はてさて。

おわりに

僕は、リトが好きです。
彼が主人公だから、この漫画は面白く読めているとまで思っていて。

なんといっても、自然なまでに格好良さが良い。
自分の出来る限りの範囲で、精一杯ヒロインの為に頑張れて、思い遣れる。
素晴らしいです。

下心からの行為ではないと分かるからこその清々しさ。
リトって、多くのヒロイン達から惚れられてもおかしくないと思わせてくれるには十分な主人公です。

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