「友達の妹が俺にだけウザい」第3巻感想

この記事は

「友達の妹が俺にだけウザい」第3巻の感想です。
ネタバレありますよ。

花金(死語)

金曜終わったぜいやほぉぉぉというテンションのまま、仕事帰りに美味い飯食って、カフェによって本書を読み、パフェ食って帰ってきました。
くっ、ビールが足りなかったか。
謎テンションで第3巻を読了しましたので、感想です。

明照がラブコメ鈍感主人公でいる理由について考えてみる

3巻は2巻の引きからお察しの通りで、菫をメインとしたお話でした。
彼女の実家がある寂れた集落に連れていかれ、そこでラブコメイベントが起こる…という展開。
まさか続くとは思いもしませんでしたが、テンプレお約束イベントの数々にお腹いっぱいになりました。
なんだろう、描かれていることの1つ1つは手垢の付いた王道ばかりで、殊更強いオリジナリティは見当たらないのですけれど、適度に伏線をばらまいているので、先が気になっちゃうんですよね。

例えば、彩羽と声質の似た「20年前にいた謎の声優」。
子役上がりで、元声優。
若くして声優業を引退し、女優に転向するも、すぐに業界から消息を絶った謎の人物。
現実であれば偶然で片付くのですけれど、そうじゃないのがフィクションの世界。
彩羽との血の繋がりを弥が上にも掻き立てられます。
最も安直な繋がりは母子関係ですね。
乙羽が謎の声優「乙浜千亜」だったという場合。
芸名の中に本名が隠されてますし、謎でもなんでもなくストレートに母でしたという可能性はありそうです。
顔出しをしていなかった点、ゲーム業界に入って日が浅そうな点、エンタメを毛嫌いしている点。
全て辻褄が合って、謎に答えが出るのですけれど、いくらなんでもストレート過ぎる嫌いもあります。
メインヒロインのドラマに直接関わってきそうな点なので、答え合わせが気になるんですよね。

ハッとするようなラストで「次回へ続く」となるのも、今作のウリなのかもしれません。
今回で言えば、真白がまさか自分から「巻貝なまこであること」を菫に告白するとは予想外でした。
彼女の意図は何なのか?
担当であるカナリア(にしても、とんでもなく強烈なキャラをぶっこんできたなw)の揺さぶりに不安が募り、誰かに相談に乗ってもらわないと堪らなくなったのでしょうか。
相談するには、自身の立場を明かす必要があるので、それなら納得なのですけれど。
「5階同盟」全体に関係しそうな「もう1人のメインヒロインのドラマ」の伏線をしっかりと引いてきました。

これらの伏線で先が気になるのは、やっぱりヒロイン勢が魅力的だからですね。
今回も彩羽のウザ可愛さは健在で、こんな絡まれ方をされてみたい人生でした。
にしてもですよ、これだけラブラブアピールされて何故に明照は彩羽の好意に気づかないのか。
典型的なラブコメ鈍感主人公過ぎますよ。

冒頭で「通常はあり得ないラブコメイベントが多々自身に降りかかってる」という自覚があるのに、その根源たるヒロインの想いに至らないのか。
不思議でなりません。

が、これは彼が無意識化で「気づかないフリ」をしてるだけなのではないかと考えたのです。
結婚を非効率の極みとまで言い切る彼。
また、ハニプレに就職するまでは色恋沙汰に現を抜かさないと約束をしてることもあり、直接的ではない好意は全て「気づかない」ことにしてるのかなと。
気づいちゃったら、思春期男子としての自覚があることもあって、制御出来ないと考えているのかもですよね。

彩羽にしても、ハニプレに就職が決まるまでは明照に自分から告白はしないでしょうから、このままの関係性が続くと思われるのですけれど…。
けれど…。
好きな人と2人っきりで、ムーディーな場所に閉じ込められて、しかも、肌を密着させてしまったら…。
やることは1つしかない状況下。
時間もたっぷりとある。
邪魔も入らない。

明照がというよりも、彩羽が我慢できるのか。
4巻冒頭、いきなり明照と彩羽が朝ちゅんしましたという衝撃的な展開になったらどうしよ(笑
唐突な超展開といえるので、それはそれで面白そうですが。
やはり次巻が気になりますね。

終わりに

発売前にアマゾンで4巻の予約が始まっていて、一瞬間違いかと思ったのですけれど、そうじゃなかったのか。
早くもドラマCD化とは絶好調ですね。
このままどんどん本編も盛り上がってくれることを期待して、終わります。

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