「るろうに剣心‐明治剣客浪漫譚‐ キネマ版」 第二幕 喧嘩屋

この記事は

「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- キネマ版」第二幕の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

左之助との戦い

という事で、予想通り左之との戦いと仲間になるまでが描かれていました。
いや〜。随分とスマートに設定が削ぎ落とされていて、実にイイ感じでしたね。

「斬馬刀を使う斬左」という原典の設定がオミットされて、拳闘を主体とするスタイルに変わったのはすっきりしていて、左之のキャラが分かりやすくなっていると思います。
だからこそ、いきなり二重の極みを修得していたのも納得。
ちゃんと「破戒僧に習った」なんてオリジナルを彷彿とさせる設定にはニヤリ。
それにしても懐かしいですね。二重の極み。
当時真似したなぁ。自分の拳があれば真似するには十分ですし、原理も簡単そうでしたからね。
もちろん出来るわけ無かったですがw
いや〜イタイ事してたな〜www

閑話休題。
横道にそれまくりましたw
うんと。そうそう。あと、「悪の一文字が逆さになった」というのも左之の過去を偲ぶ事の出来る部分。
今回で過去の話が出なかった以上このシリーズで語られることは無いのでしょうけれども、それでも「赤報隊時代」があったことを匂わせる部分なのであって良かった。
ここは左之を構成する上で必要不可欠な要素ですしね。

左之にとって必要な要素をしっかりと残しつつ、無くても困らない部分は削ぎ落とされていて、短いページ数ながらもきっちりと相良左之助を表現されていたお話だったと思いました。

刃衛と斎藤

恐らくこのシリーズのラスボスになるのが刃衛。
今回剣心の前に姿を現しましたが…。
原典以上に不気味な存在になってますね。迫力が増しているというか。
これは良い感じに、戦いが楽しみになってきました。

さて。刃衛の言う「殺す理由」というのは、刃衛が剣心を殺す理由では無いという事ですよね。
「剣心が刃衛を殺す理由」を作るという事。
原典では薫を誘拐して、その動機を作ろうとしていましたが、今回はまた変えてきそう。

ここで注目したいのが外印の存在。
正直何故出てきてるのか不思議な敵キャラです。
まぁ、確かにインパクトはありましたけれど、さほど強くないですしね。
こいつが出てきている以上は、また、「薫の偽死体」でもでっちあげるのかもです。

ただ、それには問題はやはりあるので、どうなんだろうという気持ちもあり。
一つは、剣心が「人斬り」に戻るほど、薫に情を抱いているかという事。
まぁ、これは多分大丈夫かな。原典では誘拐されて殺されかけた程度で戻りかけましたから。

もう一つ。こっちが大問題。
そんな偽装をわざわざする意味を作らなければならないという事ですね。

原典で縁が薫を直接殺さなかったのは、殺せない理由があったから。
だから苦肉の策として偽死体をでっちあげた。

でも、刃衛にはそれが無い。
純粋な人斬りであろうし、薫を容赦なく殺すことだって出来る筈。

何か理由を作るのか。
はたまた、外印が出てきた意味はこれでは無いのか…。
気になるところですね。

ところで、前回の感想で「斎藤は観柳を捕える為に潜入捜査しているのでは」と書きました。
これもあるのかもですが、それ以上か同等に刃衛を捕えるためというのもありそうかなと。

刃衛が「新撰組に在籍していた」という設定、正直僕は忘れていました。
よほどの刃衛マニアで無い限り、この事を覚えていた人はいないんじゃないかなと思うのですが…。
その辺の実際はさておき、わざわざこの設定を流用したのには、相応の理由がありそうです。
その理由というのが、斎藤が観柳の元にいる理由になるのかなと考えたのですが…。

まぁ、次回明らかになるかな。

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