「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」第11巻感想

この記事は

「ロシデレ」第11巻の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

vs乃々亜

アーリャ達が乃々亜を追い詰めたところで終わった前回。
今回はその続きから。

一体どういった経緯で政近らは、乃々亜の暗躍を知ったのか?
その経緯から今回は幕を開けました。

乃々亜との決着がついに…と思いきや
感想です。

シリアスからコメディからの~

このジレンマはもどかしい。
盛大に裏切った手前仲間としてこれまで同様に接するのは難しい。
されど、完全に追い詰め、全てを公にすると、会長選に不利益となる。

アーリャが乃々亜の本当の貌を容認出来てくれたから、読者としても矛を収められたけれど、スッキリしないなぁというモヤモヤは残ったな。
しっかりとケジメをつけるか、改心させるか、どちらかを望んでいただけに、実質「先送り」は残念だった。
まだまだ乃々亜の暗躍を見せられるかもしれないと思うと気が重い。

さて、乃々亜は一旦放置するけれど、乃々亜の代わりに黒幕を引き受けていた女生徒は把握しておこうという流れ。
シリアスが続くよねと思いきや、息をするようにコメディにシフトする手練れは流石の一言。
こういう複数人が同時にいじられる流れ大好きだぞw

手芸部員の本音全開の批評が、いちいち笑える。
しかも貴重な挿絵でもって「女装させられた男達のきっつい姿」を見せられると効果は抜群だw
視覚情報で手芸部員たちの罵倒が尤もだと理解できるのは、小説ならではの手法ですね。

で、だ。
その直後にもう1つ小説ならではの手法。
これには驚かされた。
シリアスからコメディ、と思わせてのシリアスでの締め。
確かに今まで本名は出てこなかった。
サブキャラっぽかったのに、キャラクターイラストも初出か?
ここまでの流れを計算してだったのだろうけれど、本作でまさか叙述トリック(めいたもの)を見せられるとは。

乃々亜への対処のちょっとした不満も吹っ飛びました。

バレて良い秘密とダメな秘密2

10巻の感想で、今作には大きな秘密が2つあると言及しました。
「政近と有希が兄妹だということ」と「政近がロシア語を理解できること」です。

前者は10巻でレギュラー全員に明かされ、秘密ではなくなりました。
今回早速秘密が明かされたから出来るエピソードが2本挟まれていました。
有希の暴れっぷりが本当に最高。
特にアーリャを弄り倒しつつの、政近へのイチャツキとか、笑いを堪えるのが大変だった。
(外で読んでいたので)
こうして秘密では無くなっても問題ないのが、この秘密。

対して、後者の秘密は未だに「最後までバレてはならない」と思っています。
いや~なんでアーリャ、ツッコまないかなw
どう考えても不自然でしょ。
アプリで記憶していた?
いつ?なぜ?
アドリブで急遽やらざるを得なくなったパフォーマンスだよ。
アーリャが同じことをしたからこそのアイディアとはいえ、政近がロシア語で唐突に自己紹介始めたのだから、少しは疑ってよ。
「あなた、実はロシア語理解できてたの⁉」って。
まぁ、それだけバレてはならない秘密と解釈しておきますw

余談。
政近のロシア語をgoogleさんに翻訳してもらいました。

皆様、自己紹介をさせていただきます。
生徒会庶務の久世政近と申します。
生徒会長候補の九条アリサを代表して、皆様にご挨拶申し上げます。

終わりに

アーリャが会長になるとみんながハッピーになる。
嗚呼こういう手があったのかと膝を打ちました。

正直有希が負けたら、有希が不幸になるため、有希が生徒会長になって欲しいと思っていたけれど。
これならアーリャが勝っても、不幸になるキャラは生まれない。

なんとなくだけれど、終わりが近づいてきた感もあった11巻。
終わりというか、ゴールが見えたと言った方が正しいか。
目標もしっかりと定まって、さて12巻。楽しみです。

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