「この素晴らしい世界に祝福を! ファンタスティックデイズ」ノベライズ感想

この記事は

「このファン」ノベライズの感想です。
ネタバレあります。

はじめに

ゲーム「このすば! ファンタスティックデイズ」のノベライズらしいです。
著者は昼熊先生。
感想は書いてませんが、ダストが主役の「あの愚か者にも脚光を!」を読了しております。

暁なつめ先生のような文章の面白さは感じなかったのですが、シリーズのノベライズ担当には適任かなと上から目線で評価してみたり。
久々の「このすば」関連のラノベと言うことで、楽しみにしていた本作。
感想です。

購入時に唯一付いていたアマゾンレビューで酷評されていた(厳密にはゲームのシナリオを酷評して、昼熊先生がよくここまで建て直せたなと評価してる内容だったと思います)ので、若干身構えていたのですけれど、普通じゃんというのが率直な感想。

そのレビュアーは、原作キャラの改悪とオリジナルキャラのウザさを特にあげつらっていましたけれど、キャラ面については特にどうこう無かったかな。
ただね、オリキャラの3人に「このすば!」らしい魅力は見いだせなかったですね。

何か1点に突き抜けているのが「このすば」のキャラの特徴…と個人的には考えています。
クズマさんに駄女神、爆裂娘と超絶ドMお嬢様。
カズマのクズっぷりが掠れるレベルで3人娘のキャラが濃ゆくて、サブキャラ達もやっぱり濃い。

その点アクセルハーツの面々はキャラが突き抜けていないんだよね。
早い話、他の作品のキャラで代替え出来ちゃう。
可愛いに反応するエーリカにしても、ぬいぐるみと話しちゃうリアも。
シエロもそうだよね。
男性恐怖症で男に触られると暴力に出るなんて、僕なんかは「WORKING!!」の伊波まひるを想起しちゃう。
伊波が「男性恐怖症になった理由」を掘り下げて、オリジナリティを演出していたのに対して、シエロは紙幅の関係もあるのでしょうけれど、特にそれ以外の特色は無し。
ちょっと弱く感じてしまった。

シナリオの核となるアクセルハーツに魅力が薄かったこともあって、彼女たちに関わるカズマ達もイマイチ光ってなかったかなと。

紙幅。そうページ数ですよ。
問題は。
あとがきで昼熊先生が言及されてましたけれど、イベントの数に比してページ数が足りてなさすぎ。
編集部の意向なのか1巻完結、おおよそのページ数も決まっていたのでしょう。(推測)
特に前半のツアー部分の描写で強く感じたことですけれど、「イベントの前後の会話シーンのみを継ぎはぎしたような構成」味を覚えました。
イベントと言うのは、ライブシーンですね。
ライブの前後の出来事だけ抜き出されていたので、ダイジェストを読んでる気分になったんですよね。

1か所だけでも良かったので、ライブの詳細をしっかりと描いて欲しかった。

例えば前後編の2巻構成にして、アクセルハーツのキャラを掘り下げつつ、ダイジェスト風味を覚えないようにしてくれていたら、もっと良かったかな…。
うん。
ここまで書いててなんだけれど、アマゾンのレビュー以上に酷評してね?

酷い感想だな。

終わりに

これ続刊あるのかな?
あるなら、昼熊先生に自由に書いてもらいたい。
特にページ数とかの制約は緩くして…ね。
ただの推定を真実と仮定した痛い要望だけれど。

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