「ガルパン」・「ズートピア」他 鑑賞映画1人感想大会

はじめに

ブログ放置気味になって久しいココ。
今後もこんな感じか、若しかしたら、月1の「とらダク」感想オンリーになるかもしれません(笑
もういっそ、「To LOVEるな日々、ダークネスな月日」とかに名前変えちゃおうかしら。

ダークネスな月日って途端に中二臭くなりますがw

えと、久々更新を。
「コナン」記事を書いてるんですが、今しばらく掛かりそうなのでお茶を濁して、今まで書いてこなかった「鑑賞したけど感想書かなかった映画」の感想を。
勿論アニメや漫画に係わる物に限ってですが。

一応僕の中で感想を書く・書かないの基準ってあって、単純に面白いか面白くないかで決めていません。
書き残しておきたいと思う事があるか、ないかの違いですね。
ここで挙げる作品達は、その「なかった方」に属するんですが、まあ、折角なので。

取り敢えず、以下の作品を挙げた順番に書いています。
単純に見た順番ですね。()内は鑑賞した時期です。

  1. 「ガールズ&パンツァー 劇場版」(2015.12.15頃)
  2. 「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(2016.4.16)
  3. 「シビルウォー キャプテン・アメリカ」(2016.5.9)
  4. 「ちはやふる 下の句」(2016.5.9)
  5. 「ズートピア」(2016.5.9)
  6. 「HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス」(2016.5.16)

以上6作品。
簡単にですが、本音の感想を。
ネタバレありますので、ご容赦ください。

「ガールズ&パンツァー 劇場版」

誤解を恐れずに書けば、全く期待していなかったんです。
もっと言えば鑑賞する気ゼロでした。
ふらっと映画館に寄って何か見ようとした中で、消去法で選んだのです。
うん。ファンに喧嘩売ってるようなものですね。ごめんなさい。

TVシリーズが水に合わなかったんですよね。
戦車という野蛮の一言で表現し得るものが、華道やらと並べられて女性の嗜みとまでされる世界観を先ず受け入れられなかった。
出てくるキャラクターの数が膨大な上に、”誰がどの戦車に乗っているのかの把握”が追いつかなかったのです。
CGの戦車が画面を駆け回り、砲弾が飛び交う中、女性声優陣の声で小難しい用語が並べ立てられ、戦闘が進められていく。

入口(世界観)で躓いた僕は、真剣に見るという事を放棄し、一層この作品に対する理解を阻害してしまったのでしょう。
作品の問題ではなく、僕自身の問題。

そんな訳で、映画も鑑賞しようとは思っていなかったのです。
が、「映画を見る事だけに集中出来る環境」の力は凄い。

素直に言えば、見終わって最初の感想は「選んで良かった」でした。

流石にこの1本だけで、全キャラクターの把握には至りませんでした。
戦車自体の見分けもハッキリ言ってつかなかった。(素人目には車体に施されたマークの違いしか無いので)

それでも面白いと思えたのは、偏に「映画ならではの画面作り」がされていたからなのかなと。

戦車が放つ重ぐるしいまでの重低音を劇場の高クオリティの音響設備が再現し、臨場感を掻き立てる。
相性抜群の音響に迫力十分の戦闘シーンが重なって、否でも応でも作中にのめり込ませる力がある。
クライマックスの「最後の特攻」は特に痺れました。

シナリオ自体は王道であり、捻りとかは無いのですが、その分咀嚼しやすく、僕のような人間でも問題無く楽しめます。
変に捻らずに直球で行ってくれた分、より戦車戦の醍醐味に浸れたのかもしれません。

「映画館で見るに相応しい映画」でした。

「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(日本語吹替)

やってることは、この後に書く「シビルウォー」と大して変わらんのですよ。
特にバットマンの動機なんかは、アイアンマンに通じるところがあります。
でも、見せ方がとても複雑で、それが初見殺しになっちゃっている。

数々の伏線もジャスティスリーグ絡みの原作を知っているファンならば楽しめるのでしょうけれど、今作の中で回収されない為、そうでは無い人間(僕)には物語を複雑に見せているだけ。
いくら続くこと前提であっても、後続の作品で拾う予定の伏線の処理は、もう少し脇に寄せて欲しいなと。
それこそ「分かる人にしか分からない様な処理」を…ね。
あからさまに「伏線」と分かるように描写し、「拾われない」まま終われると結構辛いものがあります。

また、ただただ暗いんです。
前作の「マン・オブ・スティール」を鑑みても、バットマンと言うキャラクターの背景を考えても、今作のテーマ的にも、これ位の暗さで丁度いい塩梅なのでしょうけれど、それにしても重苦しかったですね。
その分上映時間がやたらと長く感じられました。
ヒーローものとしてのスカッとした爽快感を期待していただけに、鑑賞していて辛く思えた点でした。

「シビルウォー キャプテン・アメリカ」(日本語吹替)

「キャプテン・アメリカ」シリーズ第3弾。
だけど日本では、「シビルウォー」という副題が前面に出されて、まるで「アベンジャーズ」シリーズみたいな感じになっちゃってますが(汗
まあ、前作と「アベンジャーズ」シリーズの日本での興行成績を比べると、こうなっちゃうのでしょうかね。

ともかくとして。
文句なくの快作。

街を派手に壊して、バトルとしての見せ方にスケールを持たせる手法もそれはそれで映像として圧巻ではあるのですが、肉弾戦に重きを置いたような今作のような見せ方も、これまた凄く興奮しますね。
まさに「意地と意地がぶつかり合ってる」感が出て、凄く痺れます。

そして何より特筆すべきはシナリオ面。
これだよね、これって。
ヒーローを標榜する者同士をぶつけ合うんですから、どちらの考えにも共感を深められないといけない。

個人的には前半は、アイアンマン側。
後半はキャップ側でした。

いかなる組織であろうと、組織の傘下に収まれば、正義を行使出来ないというのはキャップの言う通りかと思うのです。
どうしたってシガラミがついて回りますから。
でも、「正義の名の下の”破壊”」の甚大なる被害から目を背けるのは、それはそれで違うよねと。
「大きな成果を得る為には、多少の犠牲は仕方ない」では、ヒーローとしてどうなのって思ってしまいます。

一部「ウルトラマン」シリーズ等でも描かれた「正義の名の下の”破壊”」というヒーロー物の宿命にスポットを当てつつ、その問題に揺れるヒーロー達の対立を見事に描き出されていて、しかし、今作はそこで終わらないのが凄い。

敵の罠に嵌りウインターソルジャーを追い続けたアイアンマンが自らの過ちに気づき、さあ、手を取ってラスボスを…と考えていたら、予想だにしない展開になって、「どうなんのこれえええええええええええ」と僕は大混乱ですよw

気持ちは分かるし、仕方ない。
けど、復讐に身をやつすのはヒーローとしては違うよねと。
この辺は動機はどうあれ、キャップの方が正しく映りました。

超人達の敵は超人という概念をぶち壊し、あくまでも「何の力も持たない一般人」が超人を翻弄し、罠に嵌める。
一般人の掌の上で踊らされ、袂を分かつ超人というオチは、非常に深いなと。
面白いなと。
ヒーローも所詮人間に過ぎないのだというドラマを堪能出来ました。

復讐に駆られるブラックパンサーが、この先に控える単独主演作でどのような心変わりをするのか…。
復讐鬼のままなのか、はたまた復讐を捨てヒーローとなるのか。
この作品で投げられた1つの答えとして、楽しみにしたい点ですね。

「ちはやふる 下の句」

上の句と打って変わって、より原作のストーリーに忠実になっていたかな。
端折られた点は多々ありましたけれど。
その分1つの映画としてのカタルシスには、上の句に及ばないかもですが、実写の空気に慣れた僕としては、こっちの方が幾分楽しめました。

なにより、笑えた。
特に若宮詩暢ね。
原作のファッションセンスを完全再現しすぎていて、声を殺すのが大変でした。

演じる松岡茉優さんは、容姿も詩暢に似ているんですが、なによりも女優さん。
やっぱり美人なんですよ。
普段はセンス抜群の服で着飾り、持ち前の美貌を際立たせていることが容易に想像出来る美人女優が、どう見ても似合わない上にダサ過ぎる格好をしているというこのギャップの破壊力。
アニメで見た時以上の笑撃がありました。

そんな詩暢にフルボッコにされて大会マスコットに励まされる肉まんくんにも笑えたな〜。

僕にとって笑えるって結構大事な要素で、作中に入り込めている1つの指標にもなるんですよ。
そうではないとどこまでも冷めた目で見ちゃうので。(ヒドイ人間だと自分でも思う)
自然と笑えたってだから大事で、今作の実写化は、僕の中では大成功。

次が最後と言われている実写版。
間違いなく映画館に足を運びますね。

「ズートピア」(日本語吹替)

CMで「実は深いんです!」と宣伝されてますが、深くは感じませんでした。
見た目の印象通り、子供向けだと思うのですよ。

肉食動物と草食動物の間に流れる差別意識がドラマに深く根を張る今作。
黒幕が草食動物というのは、差別問題に対する皮肉にもなっています。
この辺、「シビルウォー」の構造と似た所を感じつつ、しかし、シナリオ的には一直線。

黒幕を黒幕とする伏線も無い為、謎解きとしてのどんでん返しは感じられず、どこまでもシンプル。
王道なんですよね。
「怪しくない人物が実は…」なんて手垢の付きまくった作劇です。
シナリオは子供でも十分に理解出来るもので、この点は紛れも無く「子供向け」。

じゃあ、差別問題はといえば、やはりこれ自体大人に向けたモノと捉えるより、子供に向けたメッセージと捉えた方が自然だと考えます。
日本では人種差別が問題として提起される事ってそう多くは無いので、深いなと感じちゃうだけなのかと。

人種差別。
本国のアメリカでは社会問題ですよね。
昔ほど酷くは無いかもですが、人種のサラダボールは未だに根付いています。
そういう国の大人に向かって「人種差別はダメだよ」というメッセージは、馬の耳に念仏…というと言い過ぎ?
効果としては薄いかなと。する意味も薄いかなと。
だけれど、まだ年端もいかない少年少女に同様のメッセージは効果ありますよね。
情操教育としての効果は間違いなくあるでしょう。

差別問題の深いアメリカの子供達に向けたメッセージ色が強く、故に、子供向けではないかと僕は思います。
殆どの童話にも、子供向けのメッセージ性が込められているので、それらと同じ括りものかなと。

ただ、「子供向け」って括りは、作品としての優劣を語っている訳では無いという事だけ弁解させてもらいます。
今作は十二分に大人が見ても楽しめる映画だし、真の意味で「子供向け」‥つまりは「幼稚な」「大人の鑑賞に堪えれない」作品では無いと。

まあ、どんな作品であれ、愉しめるかどうかは受け手次第。
「子供向け」という括り自体、もう古臭い気もしますね。

さて、僕が今作で凄いと思ったのは、故にシナリオ面では御座いません。
やはり何と言ってもCGですよ、CG。
凄すぎる。

何本かディズニー映画を見て来て、分かっちゃいたんですが、それでも驚嘆しちゃう程。
CG特有の硬さは、日本の映画でも取れては来てますが、”柔らかさ”に関しては、この域にはまだ達せていないなと。

動物の毛皮のしなやかさ、柔らかさ、繊細さ。
そして何より温かさ。

CGの対極にあるような表現をしっかりと再現されていて、キャラクターが本当に生きているかのような血肉を持って活き活きと描写されている。
圧倒的なまでのCGアニメーションの技術を見れただけでも、元は取れましたね。

「HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス」

清々しいまでに「B級映画」に突き抜けていて、だからこその面白さ。
中弛みがあった前作に比べて、最後までいっきに走り抜ける面白さがありました。
間違いなくパワーアップしてますね。

変態度が。

全編くだらなくてくだらなくて。
漫画の実写化の中では、間違いなく5本の指に入ると思うの(笑

それもこれも怪演してくれているムロツヨシさんらの魅力。
そして主演の鈴木亮平さん。
亮平師匠。

最高。
後にも先にも、鈴木さん以上に変態仮面になれる人間はいないと断言出来ますね。
紛れもない変態仮面。
変態の中の変態。
彼なくしてこの作品はなり得ない。
素晴らしかった。

終わりに

「シビルウォー」から「ズートピア」の3本は、同じ日に鑑賞。
auマンディだからって調子に乗り過ぎた。
どんなに面白い映画でも、3本見るとくたくたになりますねw
でも、それぞれに違った魅力があって、どれも面白くて大変有意義ではありましたが。

さて、次は「コナン」記事になるかな?
先日「純黒」2度目の鑑賞に行ってきましたので、それを踏まえて…。
……その前に「とらダク」になるかもですが、それは仕方ありません。
なんたってこのブログは「To LOVEる(ラッキースケベ)な日々、ダークネス(獄中)な月日」なんですから。

最初「馬の耳に念仏」のところを「豚の耳に」って書いてました。
恥ずかし(笑
なんか色々ごっちゃになったんだろうけれど、この間違いは無いわw
どうせなら「豚の耳に酢味噌」とか書けば良かった。

NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!