「名探偵コナン」第100巻感想 「FBI連続殺害事件」を全力で擁護する

この記事は

「名探偵コナン」第100巻の感想です。
ネタバレあります。

(祝)遂に大台100巻達成!!!

本来であれば、とっくに達成していた記録ですが、連載27年目にして遂に100巻の発売となりました。
アニメから入った僕にとっては、初めて買ったコミックスから26年くらいかな?
人生の半分以上のお付き合いとなりますが、最後まで付いていく所存。
100巻の感想です。

 

File.304「工藤優作の推理ショー」

うわぁぁぁぁ。
驚いた。
キッドじゃなかったとは。

違和感はあったんですよね。
コナンに中に入ってくれと促された際にあくどい笑みを浮かべていたり、フィギュアをドールと呼んでいたり。
特に後者は「ドールなんて普通言うか?」と引っ掛かっていたのですけれど、中身がキッドでは無いかもなんて微塵も考えなかった。

キッドが誰かに成りすましてきたパターンばかり読んできたから、まさかキッドが誰かに成りすまされているなんて想像すらしなかった。
こうやって定番破りをしてくるあたり、本当に抜け目がない。

File.305「FBI連続殺害事件」

大きな進展こそ無かったけれども、十二分に面白いと思ったんだが、コナンファンは厳しいなぁ(汗
コナンに瞬殺された暗号を「解けっこない」と高を括ってたFBIは間抜けすぎるけれども…。

残念なFBIとは対照的に、久々にジンの怖さを描けていたと思いました。
鋭い観察眼と膨大な知識に、それらを駆使した推理力。
ジンの本来の怖さが如何なく発揮されていたなと。
昔コインロッカーに隠れたコナンにジンが迫った時のドキドキ感に近いものがありました。

遠くの島に灯った火を見つけちゃう点も信じにくいけれど、浜辺の足跡1つでキャメルの存在を看破するところとかヤバすぎる。
目立つことを忌み嫌う組織の信条を破らせたら、ジンは本当に怖いよ。
今回ラムが採った島の火災だって、当然採用していただろうしね。

そういった意味では、ラムの手強さも相当なもの。
赤井擁するFBIを出し抜く目敏さと目的の為なら手段を選ばない点は、ジン以上に厄介。

ただまぁ、ジンとラムの仲が悪そうなのは、ピスコの再来の可能性もあるっちゃあるよね。
派手にやり過ぎたラムをジンが抹殺する未来もあるかもですね。
青山先生が同じことを繰り返すとは思えないけれど。

さてさて、あっさりと判明したラムの正体。
ネットを漁ったら、アナグラムの答えがあってビビった。
ラムが過去に送信したメール内容の「Time is money」=「時は金なり」から、「TOKIWAKANENARI」を並べ替えて、脇田兼則になるってヤツ。
こんなん気づく人、ヤバすぎるでしょw
コナンファン怖すぎるよwww

僕もコナンファンを自称してるけれど、まだまだ甘いなぁと痛感させられっぱなしです。
まぁ、僕にはその手の才能は無いので、考察とかせずにのんびりと楽しもうと思います。

それにしても、まさか赤井の組織バレの時のお爺さんがラムだったとはね。
当時はモブとばかり…。
あの時のキャメルのミスってもっと根深そうだな。

未だにキャメルが裏切者だと疑っているのだけれど、案外ラムの手下やらされていたりしてね。

File.306「縁結び神社殺人事件」

あまりメインストーリーの絡まない短編。
だから事件に注目せざるを得ないんだけれど、特にどうこうって事件では無かったかな。
縄抜けは有名な手順だし、凶器隠蔽も驚きは無かった。
ただまぁ、3人の容疑者の因縁が一周したところは笑ったw

「FBI連続殺害事件」の否定意見についての所見

「FBI連続殺害事件」に否定的な感想が多いのは、やはりFBIの間抜けさが原因ぽいね。
一方がダメダメだから、ジンやラムの凄さが表し切れてないってことかな。

もっと言うなら、普段の赤井らしさが見られなかったってところ。
彼が居るにしては、FBIの行動に隙が多かったと。

ただこれも難しいよね。
やはり作品としては、赤井よりも優作やコナンを立てずにはいられない。
特に優作を立てるには、赤井を目立たせられない。
理屈は分かるけれども…ってところでしょうかね。

ただ、推理力の一点だけで比較すれば、「さざ波の魔法使い」で描かれていたように赤井よりも優作の方が一枚も二枚も上手。
当時より赤井が成長しているかもですけれど、それを考慮に入れても赤井<<<優作なのでしょう。
赤井自身「推理と言う点では、工藤親子に劣る」と理解しているからこそ、何かあればコナンを随伴させて、頼っているのだと解釈しています。
赤井の凄さは、推理力よりも射撃の腕。
それがしっかりと、というか、今回も「んなアホな」って程の超人的な腕前を披露していたので、赤井らしさはしっかりと出ていたかな。

という訳で、決定的な場で席を外していた優作というシチュエーションが描かれていた以上は、組織側が常に先手を打てていたのも納得なのですが…。

終わりに

101巻は、また来春かぁ。
映画公開数日前でしょうね。

嗚呼、本格連載の再開はいつになるのだろう…。
早くして欲しいなぁ。

最新情報をチェックしよう!