「名探偵コナン」第103巻感想

この記事は

「名探偵コナン」第103巻の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

今回も記事執筆時点で「コナン編纂室」未更新の為、適当にタイトル書きます。
なんだか怪しげな人物が2人も出てきましたが…。
感想ですよ。

File.314「めんどうくさいトリプルコラボ」

トリプル修羅場の真相は、「いや、そんな偶然重ならんだろ」ってものでしたwww
事件の方は、トリックどうこうよりも物語の構造的な部分に工夫があって面白味を感じました。
現場からコナンが締め出されるパターンは珍しいし、最後まで外から推理というのも中々無い。
推理ショーを由美が行うというのも新鮮で、最近定型化しつつあった展開に一捻りあって良かったなと。

File.315「爆弾魔と3つの暗号」

殺人事件より物語に幅が出て、最近は非殺人の方が好きだなぁ。
このシリーズも良かった。
世良にメアリーに、妃まで絡めて、初めての絡みが見れて楽しかったです。
いやだいやだと言いつつ小五郎ののろけを語る妃に閉口する世良の表情が最高でしたw

さて、暗号は相変わらずチンプンカンプンだったので、感想では触れず。
やはり注目は裏で動いていた思惑の方。

今の「コナン」って大きく2つのストーリーラインが進行していると思っています。
1つが、赤井一家の物語。
赤井務武に変装したベルモットにメアリーがアポトキシンを飲まされ幼児化。
テレビでコナンを見たメアリーと世良は、コナンが「元に戻る為の光明」と悟り訪日。
世良がコナンに近づき、メアリーを元に戻すべく奮闘中…というのが1つ目。

2つ目が、羽田浩司が殺害された事件に纏わる物語。
赤井務武、黒田兵衛、ラム、浅香と重要人物が関わりまくった未解決事件。
務武、(間接的に)秀吉と赤井一家との因縁の深い事件であるし、どちらにも組織がガッツリと関わっている。
故についつい混同しがちであるけれど、別のストーリーラインであるというのを忘れてはならない。

僕が思うに今回のバックで動いていたのは、1つ目の赤井一家の物語。
もっと言えばメアリーの物語なのかなと。

103巻の裏表紙に描かれた謎のサングラスの男。
外国人に見えますが、彼が従う酸素吸入器を付けた謎の老人。
以前もちらっと出てきたこの老人、組織のボスではと疑いましたが、違うのかもなぁと。

メアリーの所属するMI6の上司とかさ。
なんだかそっち方面な気がするのよね。

少なくとも黒の組織では無い気がしました。根拠は無いけども。

File.316「海の家の絞殺事件」

ラムの正体が判明した時点で、若狭は確実に浅香よね。
アポトキシンを作った宮野夫妻を恨み、灰原を狙っているようで。
一方で、務武に助けられたこともあるみたいね。
恩人(?)の親戚が灰原であるというのは知ってるんだろうか?

事件の方は珍しく2話目で全部分かってしまいました。
本当に珍しく。
いやさ、「近くに売ってなかったから、遠くまで行ってたよ」系のセリフを言う人物って100%犯人なのよねwww
ほぼ間違いなく事前に購入して隠していた系のアリバイ作りをしていて、今回もそうだろうなぁと睨んでたら2話目のラストでくっきりと証拠が見えてたもので。
ここまであからさまだったから、殆どの人が僕と同じように真相を見抜けたと思うんですが…。

File.317「怪盗キッドと消えた王冠」

始まり方にドキドキしました。
そうそう。
こういう意外性のある導入とか、もっと物語構成にバリエーションを見せて欲しいのよ。
昔は色々と工夫があったけれど、近年はそれがとんと見られなくなって悲しい。

さて、キッド編。
にしては珍しく、ガッツリと本筋絡めてくるのね。
正体判明以降初めてのコナンと脇田の会話には、緊張しました。
脇田の正体をコナンはどこまで掴んでるのかな?
若狭に近づけてはならないとは思ってるようだけれど。

ただ、今回疑うべきは、本当に本筋が絡んでるのか否か。
脇田が出てきて、若狭の正体に探りを入れてきたのは間違いない。
その点で組織編、上で言う2つ目のストーリーラインである「羽田浩司が殺害された事件に纏わる物語」が進んだのは間違いありません。
間違いないんだけれど、僕は、本当に「これだけ」なのではと思うのです。
「キッド編の皮を被った組織編のフリをしたキッド編」だったのかなと。

何が言いたいのかと言うと、最終ページの杖を持った髭の老人ですよ。
カラスを飼っていて(?)、コナンの映ったスマホを杖で壊し、脇田ことラムを出した物語のラストに登場させる。
あからさまに「組織のボス的な人物」に見えなくもない。

もしもボスなのだとしたら、烏丸蓮耶なのだとしたら、コナン殺されるからねwww
キッド編の「活躍を大々的に報じられているコナン」は、組織編から見るとギャグ描写と言うか、間の抜けたことと言われてます。
「正体隠さないといけないコナンが、笑顔の顔写真付きで報道されている」という矛盾を孕んだ描写は、あまりにも矛盾が過ぎる故に「パラレル」だの「ギャグ描写」だとファンからは言われ、ある意味無かったことにされている部分。

それを「実はその為にボスに正体ばれてました」なんてなったら、コナンの迂闊さに呆れてしまうでしょうw

という訳で、最後の老人は、烏丸蓮耶ではなくて「キッドが追っている組織のボス」。
「コナン」にはゲスとキャラ的にちらっと出ただけですというオチなのだと思うのよ。

 

……んなわけないか?

終わりに

烏丸っぽい老人が2人登場した今回。

ううううん。
どっちも違うと思うのよね。

烏丸蓮耶ってもっと若いキャラで、コナンの身近にいるはずだし。

じゃあ、それぞれ正体は何なのかと問われると…。
特に最後の最後に出てきた老人は誰????

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