ワンピ以前の原作者がガッツリ関わったアニメ映画に関する事

この記事は

「DRAGON BALL Z」映画化!!
という事で、原作者ががっつり関わった映画に関する記事です。

はじめに

当エントリーはWJ第33号発売前日に書き始めました。
その日のうちに公開しようとしていたのですが、仕上がらなかったんですね。
という事で、その体で読んで頂けると助かります。
本来ならば修正すればいいのですけれど、とある事情の為修正せずに公開します。

…修正はめんどくs
まさかメインスタッフまで誌面で発表されていたとは。
中鶴さんが良かった…。

祝!!新作公開決定!!

明日発売の「週刊少年ジャンプ」第33号にて、「DRAGON BALL Z」の新作映画が来年3月より公開されるという情報が解禁されるようです。
その前に月曜(ソースありのネタバレが出回ったのは火曜)には、既に”解禁”されてしまってましたがwww
今のご時世、情報規制を掛けるのって非常に難しそうです。
早売り情報やタレコミなどがネットであっという間に拡散されちゃいますからね。

それはさておき。
この映画、どうやら原作者である鳥山先生が監修されるとか。
基本「終わった作品」に対しては興味を失う鳥山先生をどうやって表舞台に引っ張り出したのか。
気になるところではありますが、「GT」終了以降もちょくちょく作られていた「新作アニメ」の中でも突出した出来になる可能性はあると思います。
映画ですからね。短編で、同じく鳥山先生が原案を務めた「オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!」よりも面白くなる…はず。

そうそう。スタッフも「Z」のスタッフが再結集する可能性がありますよね。
この短編アニメでも、脚本に小山高生さん(「Z」シリーズ構成)、音楽に菊池さん(「アラレちゃん」〜「Z」担当)が。
色彩設計も「Z」の辻田さんだし、監督の上田さんは「アラレちゃん」から演出で参加されていた鳥山アニメの古株。
キャラデザ・総作監の山室さんは言わずもがなですねw
とまぁ、2008年に作られたイベント用新作アニメに往年のメインスタッフが揃った訳ですから、全国公開の劇場新作にも往年のスタッフ達が集うはず。
集ってほしいw

希望としては、
監督/西尾大介さん
キャラデザ・総作監/中鶴勝祥さん
作監/前田実さん(「アラレ」〜「Z」セル編までのチーフ)、山室直儀さん
脚本/小山高生さん
音楽/菊池俊輔さん

でやってもらいたいところですが、中鶴さんは東映から離れてフリーなので厳しいかな。
いや…前田さんが当時東映動画の下請け会社所属ながら、作品のチーフに抜擢されている事を考えると、別に東映アニメーション所属である必要は無さそう。
それに制作会社の社長をやっている前田さんの方が、起用は無理過ぎるw

とはいえ、最近の版権絵や「改」、上記短編アニメ等「アニメの作監」というと山室さん一択なので、映画もそうなる可能性が大だとは思うのですが…。
山室さんも個人的に好きで上手いと思うのですが、中鶴さんには若干及ばないと思っていて。
山室さんの絵はどこか「アニメ的」で、中鶴さんは「鳥山先生のタッチまで再現出来る人」というイメージなんですよね。
(前田さんの影響もでかいのかもです。確か中鶴さんは「前田班」だったと思うので。山室さんは「進藤(満尾さん)班」だったかな)

おっと。作画の事分からないくせに深入りしすぎました…。
ともあれ、出来れば↑の布陣で実現してくれたら最高だなぁ。

と、大きく脱線しちゃいました。
今回はこのような事を書きたかったのではなくて。

鳥山先生が深く関わるという事で、改めてクローズアップされた「映画に原作者が深く関わる件」。
最近のジャンプで多いですよね。
「ONE PIECE」が初めですかね。
これが大ヒットしたものだからか、「BLEACH」、今夏公開の「NARUTO」と来て、今冬には再び「ONE PIECE」。
そして「DRAGON BALL Z」と、ジャンプが誇る看板漫画が相次いで「原作者総監修」並の事をしています。
(「DRAGON BALL」は”今の”看板作品では無いですが)

ジャンプ以外では、同じく今夏公開予定の「FAIRY TAIL」もそうですし、少年漫画発のアニメ映画ではポピュラーな手法になりつつあるのかもしれません。
個人的にはただでさえ地獄のようなスケジューリングで逼迫している週刊作家さんに、余計な仕事をさせないで欲しいとは思っちゃうのですが…(汗

とまぁ、それは置いときまして。
このように原作者が関わった作品が近年目立っており、この流れの初めに「ONE PIECE」があるからなのか、「ONE PIECE」が「原作者監修」の元祖的作品という意見もしばしば目にするようになりました。
そこで、今回は「ONE PIECE」以前の原作者がガッツリと関わったアニメ映画を集めてみました。
という事でやっと本題に入れそうですw

まぁ、「集めた」と言いましても僕が知る限りたった4作だけなのですが。

「ドラえもん」

何といっても忘れてはならないのが「映画ドラえもん」ですね!!
藤子・F・不二雄先生が「大長編ドラえもん」として原作漫画を「コロコロコミック」誌上で連載をし、その連載が終わる頃にその原作を基にしたアニメ映画が公開されるという理想的なサイクル。

これは藤子F先生がガッツリと関わっていなければ、成し得ない事だったと思います。
先生の死後、今現在も続く劇場シリーズですがファンの中では「(ストーリーの)クオリティが落ちた」「つまらなくなった」という意見が出る程、藤子F先生の影響がデカい作品です。
実際当時のスタッフも「藤子F先生ありきのシリーズ」という認識だったと思われる事が。
「南海大冒険」だったと思いますが…。
藤子F先生が書き遺したアイディアだか原案を基にして作ったと言っていたような気がします。
で、詳しく調べましたら、短編作品を原案にしていたらしいですね。
「緑の巨人伝」等々「リメイク」では無い「オリジナルストーリー」でも、なにかしらの「原作短編」を原案としてるようなので、今なお藤子F先生の影響がデカい(デカすぎる)シリーズとも言えそうです。

僕にとっても「大長編ドラえもん」は思い出深い作品でした。
以前も書いたように映画館に足を運んだことは一度も無いのですが(「東映アニメフェア」派でしたw)、テレビで放送されれば必ず見ていましたし、なにより原作漫画の虜となってました。
確か小学5年の夏休みでした。
少ないお小遣いをやりくりして、近所の本屋に足しげく通っては、1冊ずつ「大長編ドラえもん」のコミックスを買い集める日々。

どれも子供の冒険心をくすぐる非常に夢に溢れたワクワクドキドキ一杯のお話で。
既にこの頃はTVアニメの「ドラえもん」から”卒業”しつつあったのですが、この漫画は夢中になって読み耽っていました。

漫画を読んでから映画を見るとまた違った面白味があるんですよね。
微妙にストーリーが変わっていたりして。
そういう点にも気づけるので相乗効果で楽しいと思えた作品でした。

「名探偵コナン」

「コナン」もここに含めても良いんじゃないかと思います。
他の作品みたいに「原作者が関わっている」事を大々的に宣伝はしていないので、印象としては薄いし、含めるべきでは無いのかもですが。

ただ、毎回のテーマや舞台の案出しやストーリーの根幹に至るまで、初期からガッツリと関わっている事は有名。
最も有名なのは第1作「時計仕掛けの摩天楼」のクライマックスシーンでしょうか。

コナンと蘭が爆弾の仕掛けられた映画館に閉じ込められてしまい、赤(の導線)を切るか青を切るかというシーン。
元々は確か「まじっく快斗」(怪盗キッドが主人公の別漫画)用のアイディアだったんじゃなかったでしたっけ。
少なくとも別の漫画の為にずっと温めていたアイディアだったと記憶しております。
それを「コナン」の映画の為に使ったという逸話。
このようにシリーズには1作目から本当にガッツリと関わっている。

さらには毎回原画まで描いていて、ファンの間では「青山原画」(そのまんま)と呼ばれていて、毎回どこがそうだったのかという議論がされています。
近年はサンデーで事前に何カットか公開しているようですが。

また、映画の制作時期と思われる期間に休載を連発するというのは、最早風物詩と化していたりしますw

「AKIRA」と「ルパン三世」

他、思いついたのがこの2本。
前者は、実は僕は見た事がありません。
大友克洋さんの原作漫画も未読ですし、勿論映画も未見。
そんな僕ですら、「大友さんが作った(映画)」という事を知っているくらい、超有名な作品だと言えるのではないでしょうか。
世界的な知名度も恐らく突出しているんじゃないかな。

公開が1988年という事で、「ドラえもん」(1980年〜)に次ぐ歴史ある「原作者がガッツリ関わった作品」と言えますね。

後者は「DEAD OR ALIVE」ですね。
なんだか調べれば調べる程「原作者蔑ろにされてた」情報に行きつくのですが、まぁ真偽不明という事で(汗
「カリオストロ」で作られたイメージと原作者の対立…なのでしょうかね…。

一応モンキー・パンチ先生が監督をした唯一の作品。
映画としても今の所この作品が最終作ですね。

僕はかなり前にテレビ放送で見ただけですが、絵柄とかが違うな〜と感じました。
まぁ「ルパン」って作品毎にキャラデザが違うので、別に深く考えたりはしませんでしたが。

まとめ

多分調べれば他にも色々あると思います。
あると思いますが、知りもしない・見ても居ない映画に関して書いていくのは無理がありますから。
実際「AKIRA」と「ルパン」の項は自分でも書いていて無理があると思いつつ書きました。
(なので、本当に本当に大したことが書けていない)

この記事を振り返ってみますと結局「DRAGON BALL」部分が最も長いと言う、本末転倒的な事になってしまいましたが…。
原作者がガッツリ関わった作品と言うのは、昔っから普通に存在していて。
「AKIRA」もそうだと思いますが、「ドラえもん」のように「原作者無しでは考えられない」映画となっているケースも多そうです。

「原作者がガッツリ関わる」というのは、原作ファンからすれば嬉しい事に違いはありません。
ただ、酷使だけは止めて頂きたいかな。
ファンが本当に望むのは「その作者さんの漫画を読み続けられる事」。
その1点だと思いますから。

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