「劇場版 響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜」 感想

この記事は

「劇場版 響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜」の感想記事です。
ネタバレを含みます。

はじめに

完全オリジナルだと期待していったら、総集編だったでござる。
あれれ?
オリジナルで完結篇だとどこかの触れ込みで見た気がしたのですが、気のせいでしたか。

でも、まあ、相変わらず総集編としての完成度が高い。
TVシリーズ見なくても良いんじゃないかという位の完成度の高さでした。

感想

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今回は、久美子とあすか先輩の2人に焦点を絞ったもの。
お陰で、枝葉が取れた分すっきりと、「響け!ユーフォニアム」の物語を堪能出来ました。
主役が立ってナンボですからね。

久美子、あすか、麻美子の3人は、ユーフォ奏者として物語から外せない3人です。
ちょっと手間を省いて、前に書いた記事から引用してきます。
「響け!ユーフォニアム2」 巡り巡って久美子を主役に立てて来た第10話が凄かった – アニメな日々、漫画な月日

3人のユーフォ奏者の想いが相互に干渉し合った今回の話。
年間のベスト話数とか決める機会がもしあったらば、この10話か「ラブライブ!サンシャイン!!」の9話で悩んじゃいますね。
それ程凄いな~と感嘆しちゃいました。

お姉ちゃんは久美子の目標。
こうなりたいという目標で、その想いをお姉ちゃんにぶつけ続けた。
両親もその願いを聞いて、久美子にユーフォを習わせた。

お姉ちゃんはというと、妹が自由にさせてもらっている(と姉からは見える)反動で余計に「親の言う事を聞かねば」という思考に陥ってしまって…。
大好きだったユーフォを結局は辞めることになった。

久美子としたら、これほど遺憾な事は無かったですよね。
痛恨の出来事ですよ。
お姉ちゃんを目標として、ずっと一緒にやっていきたかったのに。
それを主張してたのに、それが裏目に出てしまった。

お姉ちゃんに「後悔しない様に」って言われても、間違いなく一度後悔してるんですよね。
久美子は。

お姉ちゃんと一緒に吹きたかったのに…。
自分のせいでそれが出来なかった。

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あすかの本当の気持ちを知った久美子が、「一緒に吹きたい」と思う先輩を引き留められなかったら。
もうそれは後悔以外の何物でもない。

「高校生なのに大人のフリをしてる」なんて、まさにあすかにぴったりで、あすかと昔のお姉ちゃんはぴったりと重なります。
リベンジですよ、久美子にとっては。

一度失敗し、後悔したリベンジ。

相手は「仮想お姉ちゃん」。
手強いお姉ちゃんを今度こそ説得できた。想いを通じさせた。
リベンジ、大成功ですね。

いや、本当に面白かった、今回。
格別な面白さでしたね。

間違いなくこの作品の主人公は久美子なんだと改めて思い知りました。

久美子は姉とあすかという2人の偉大なる先輩をダブらせて、二度と後悔しない様に立ち回った。
勿論、久美子の頑張りが直接あすか復帰の後押しになった訳ではないものの、この立ち回りがあったから、あすかも普段通りに練習に参加できたのでしょうし、大会に臨めたのかなと思っています。

しっかりと演奏を聞かせてくれた上で、一本の映画としても成立していたと思いますね。

終わりに

あすかは魅力的なキャラクターですね。
寿さんにとっても当たり役で、「けいおん!」シリーズの紬を越えたんじゃないかな。
そんなあすかと久美子の魅力が十分に堪能出来ました。

今作で、多分今年は映画の見納めです。
近いうちに今年見た映画の振り返り記事でも書こうかな。

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