「ARIA The CREPUSCOLO」感想

この記事は

「ARIA The CREPUSCOLO」の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

今回制作会社が「J.C.STAFF」になったのは、「あまんちゅ!」からの流れと佐藤監督が「TYOアニメーションズ(旧ハルフィルムメーカー、現ゆめ太カンパニー)」を退社されたからなのかな?
気になったので。

はい。感想です。

感想

川上とも子さん(ノД`)・゜・。
亡くなられた当時、これで二度と「ARIA」の新作アニメは無いなと思っておりました。
あれから今年で10年ですか…。
2021年になって、まさか2代目アテナさんを迎えて新作が作られるようになるとは思いもしなかったなぁ。
2代目は佐藤利奈さん。
物まねで似せるようなことはせずに、しかし、川上さんの演技をしっかりと踏襲されたような演技だったと感じました。

今回物語の主役は、オレンジぷらねっとのアテナとアリス。
「その オレンジの風につつまれて…」は名作ですよねぇ。
原作で読んだ時も、アニメで見た時も感動しましたよ。
アテナさんがアリスから両方の手袋を取ったシーンが大好き。
この回の演出・絵コンテが名取監督というのは、偶然なのでしょうか。
ともかく、この時、アテナがどういう思いを抱えていたのかが明かされましたが、これは共感しちゃいました。

ウンディーネはプリマになると滅茶苦茶忙しくなるじゃないですか。
そうすると僕が好きだった「まったりとした3人で過ごす時間」が間違いなく減ってしまう。
3人と言うのは、灯里、藍華、アリスですね。
このトリオが過ごす素敵な時間を眺めているのが大好きだったからこそ、その終わりを告げる変化はなるべくなら来てほしくないという気持ちも理解できるのです。
事実、アリスが昇格後3人での時間が減ってしまったという描写もありましたしね。

「その オレンジの風につつまれて…」は、大好きなエピソードなのだけれど、それと同時に「終わりの始まり」だから長らく見返せていないエピソードなんです。
DVDもこのエピソード以降を一度も見れてなかったりします。

「好きだからこそ終わるのが嫌だ」と目を背けていた自分の凝り固まった思考をほぐしてくれたのがアレッタ(新キャラ!!)でした。
そういう考えもあるのかと。
アーニャへの言葉であり、アリスとアテナが噛みしめることになる言葉。
それと同時に僕らファンへの言葉だったのかもなと感じました。

終わりに

アップの時の作画が特に素晴らしかったなぁ。美しかった。(今回キャラデザはシリーズ初参加の伊東葉子さん。「あまんちゅ!」のキャラデザを務めていたアニメーターさんですね)
Choro Club feat. Senooの音楽も新曲が多数追加されていて、相変わらず「ARIA」のBGMの美しさに心が洗われるようでした。
前回の映画からの新キャラ2人に加え、今回もアレッタという女の子が登場。
3人とも「ARIA」の世界観に溶け込んでいて、前から出ていたかのよう。

新しい要素が加わっているのだけれど、空気感はいつもの「ARIA」。
ファンならば間違いなく浸れると思います。

まだもう1作新作が公開されるということで、楽しみに待ちたいです。

追伸
舞台挨拶のライブビューイングに参加。
広橋さんが、アリスの歌のレコーディング中に「頭の中で筋肉が踊ってて吹き出しちゃった」というエピソードを披露されていて、広橋さんは相変わらず広橋さんだなとw
アリスとアテナの美しい歌声をよく聞くと、広橋さんが笑っている箇所があるということなので、皆様も頭の中で踊る筋肉を思い描きながら鑑賞してみてください。

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