成功したと思う漫画の実写作品オススメトップ11

はじめに

昔も今も毛嫌いされる実写化。
「現実には難しい」作品であればあるほど、その傾向は強く、そして、実際に「失敗」してきました。
だからこそ、「成功」した作品は尊い。

この記事では、個人的に「成功した」。
つまりは、面白かった作品を挙げて行きます。
中には原作未読の作品もあるので、「原作知らないからだろう」というご意見もあるかと思います。
なので、その点も合せて明記し、あくまでも何かの参考となれば幸いです。

尚、本来であれば映画作品とTVドラマ作品は分けるべきでしょうけれど、申し訳ありませんがごっちゃでランキングを作らせてもらいました。
ご了承下さい。

では、11位から。

20世紀少年

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20世紀少年

原作既読、劇場版3部作で実写化されました。
賛否ありますが、僕は好きなんですよね。
邦画史上でもトップクラスであろうスケールで製作されていて、原作の壮大な物語を上手く「劇場版サイズ」に落とし込めていると思うの。
シナリオも原作のエピソードを必要最低限で取捨選択されていて、第1章、第2章ともきっちりと盛り上がれるように作られています。
特に最終章は、浦沢先生自らが単独で脚本を執筆されているので「映画ならではのラスト」が見ごたえあります。
原作の真相(ともだちの正体)に納得いかなかった人ほど、劇場版の方が楽しめる作りになってるかもです。

俳優さんをキャラの見た目にメイクなどで近づけているのも特徴かな。
個人的には小泉響子役の木南晴夏さんが本当に好き。
原作でも一番好きなキャラだったんですが、これ以上無い再現度で忠実に演じて下さっているので、大喜びしました。

ちはやふる

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ちはやふる

原作未読、アニメ版視聴済。
広瀬すずさんの顔が好みドストライクだから、彼女が可愛いから…という理由が多少なり混じっているのは否定しません。
しかし、それを差し引いても面白かったんですよね。

特にオススメしたいのが3作目となった「結び」。
原作が未だ未完ですので、あくまでも劇場版の完結篇であることを考慮しても、ラストに相応しい映画になっていました。
一番笑えたし、一番熱くなれた。
矢本悠馬さん、松岡茉優さん、賀来賢人さんには大いに笑わさせてもらいました。
松岡さんの若宮詩暢はちょっと反則なくらいの破壊力でしたよ。

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私服のセンスが

彼女の美貌と詩暢の残念センスが混ざった時、物語は始まるw

帝一の國

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帝一の國

原作未読。
ライダー俳優が共演してるからくらいの鑑賞動機でしたが、非常に面白かった。
原作連載中は「ジャンプSQ.」を購読してましたので、パラパラと見てましたが、「濃い」という印象がやたらと強かったんです。
キャラも台詞もなんだかやたらに濃くて、胸焼けしそうな感じ。
だから敬遠してたのですが、映画はしっかりとこのイメージを持ちつつ、熱さを孕んでいました。
若手俳優陣が濃くて熱いキャラを文字通り熱演していて、1人1人の印象を強く脳に刻み込んでくる。
そこから生まれる笑いやドラマを堪能させてくれる。
監督以下スタッフの熱意や世界観・雰囲気の作り方が上手いのもあるのでしょうけれど、なにより俳優陣の演技力に飲み込まれる一作。
(今思えば、彼らのイケメンオーラが鬱陶しくない程度までキャラの濃さを中和していたのかも)

信長協奏曲

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信長協奏曲

原作未読。(TVドラマ視聴後に読みました。というか読んでる)
月9で時代劇。
トレンディードラマ(死後)の最前線の枠でしたが、近年は大きく路線を変更している印象があり、その代表的な作品と言えるかもしれない。
原作を読んでから分かった事ですが、物語もキャラ設定もほぼほぼオリジナルなのね。
史実と学説を巧妙に絡めている原作とは異なり、時には史実すら捻じ曲げて来るドラマ版は、よりエンタメ性を追求していたのかもしれません。
この辺りで合う・合わないありそうですが、歴史とは切り離して視聴すればとっても楽しい。
劇場版のラストも原作の結末で実際に使われそうなくらいなので「この結末を最初にドラマでやっちゃって良いのだろうか」と心配になるほど。
結末の清々しさを含めて、満足感の高いシリーズなのです。

カバチタレ!

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カバチタレ!

原作未読。
原作の改変度合からいうと、恐らく今作が一番かな。
なんせキャラの性別が逆転してるので。
他の作品でもたまに性別が変えられることがありますが、性別どころか完全に別物と言っても過言じゃないのかもしれません。
フジテレビらしいコメディチックな演出で法律を扱った作品にしては、非常に見やすい作りになっています。
(未だに「現実では恋愛してもドラマみたいに主題歌が鳴ったりはしないのよ」って感じの台詞が好きw)
主題歌の「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」がやたらと耳に残るスルメソングだったなぁ。

重版出来!

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重版出来!

原作未読。
久しぶりにミステリや「相棒」以外で嵌ったドラマになりました。
1話完結で困難な局面を主人公が熱さで乗り切っていくタイプのドラマ。
パワハラ紛いの態度を当たり前のように取るようなキャラがいないところは実に現代的ですが、物語としてはザ・王道。
漫画を嗜む人間の1人として、漫画雑誌の編集部を舞台としたドラマは興味深くもアリ、非常に楽しく視聴出来ました。
作中作の執筆に藤子不二雄A、河合克敏、村上たかし、のりつけ雅春、田中モトユキ、ゆうきまさみ、白川蟻ん(以上敬称略)ら有名漫画家さんが参加。
「あ。今日は〇〇先生の絵だ」みたいな楽しさがありました。

味いちもんめ

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味いちもんめ

原作未読。
中居正広さん主演にして、代表作と言っても良いんじゃないかな。
天才的な味覚を持ち、料理学校を首席で卒業。
腕に絶対の自信を持った伊橋が、厳しい封建社会である日本料亭で先輩料理人達と日々喧嘩しながらも、精進していく出世物語。
ともかく伊橋が中居さんの’(タレントとしての)キャラに似てる。
すぐに調子に乗ったり、簡単に天狗になったり、短気だったり(ここは中居君とは違うか)。
ただでさえ厳しい先輩達との仲も、だから一向に縮まらないんだけれど、少しずつ本当に少しずつ関係を築いて行って「仲間」になっていく。
人間関係の構築と同時に彼の料理の腕も上がっていき、料理人として認められていく姿はなんだかんだ応援したくなるんです。
2011年や2013年のスペシャルで後輩を指導できるまでに成長した伊橋を見た時は、とても感慨深かったです。
成長したな~って(笑

原作の伊橋の顔を見た時に、「これ絶対ドラマ版と性格違うでしょ」と思ったら、案の定そうなのね。
伊橋の性格どころか物語もドラマオリジナル要素が強めらしく、これまた原作ファンからはウケが良く無さそう。
ただ、まぁ、面白いです。
現在視聴出来る環境が無いので、ソフト化待ちですが…ジャニーズは版権難しいからね。

ROOKIES

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ROOKIES

原作既読だったのですが、細部を忘れた頃にドラマ化されたので、比較が出来ないかな。
色々と変わっていた事は確かだし、原作に忠実だったかと言われるとNO…かな?多分。
それでも見入ってしまったので、ドラマはドラマなりのパワーを持った作品であったことは間違いないです。
TBSなので「金八先生の亜種」みたいな感じで受け入れられたのかもしれないw

今日から俺は!!

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今日から俺は!!

原作未読。
昔の映画版は知らないのですが、やはり2018年のTVドラマ版。
素直に面白かったです。
別の記事でも書きましたが、作中の80年代を再現して、「80年代のヤンキードラマ」としていたのが最高の采配だったと思います。
キャストも格好良い決めもギャグも、そしてアクションも熟せる芸達者さんを集めていて、毎週毎週非常に見応えがありました。
是非シリーズ化をして頂きたいドラマですね。

るろうに剣心

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るろうに剣心

原作大好きなのよ。
それでも、佐藤健さんの剣心は格好良かった。
シナリオ的には不満も無いことは無いんですけれど、飛天御剣流のスピードを活かした剣戟を「こうするか!!」と唸る手法で見せてくれる映像が全ての不満を吹っ飛ばしてくれます。
ワイヤーアクションと細かなカット割りでスピードを魅せ、実際に手数も非常に多い。
流れるように緻密なパズルを組むように切り結んでいく殺陣は、まさしく「漫画の世界観に於ける剣戟」を再現したかのよう。
何を置いてもアクションシーンに注目してもらいたい映画ですね。
「ジャンプ」漫画の実写化では、間違いなく一番好きなシリーズです。

金田一少年の事件簿

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金田一少年の事件簿

原作既読…というよりも、ドラマで嵌って原作を集め始めたクチです。
4人のハジメちゃんがいますが、至高は初代・堂本剛さん版。
これは譲れない。
オフィスクレッシェンドが制作し、後に人気監督の仲間入りを果たす堤幸彦監督の初期の代表作。
(堤監督は演出陣の1人)
怪人達を目茶目茶怖く見せて(放課後の魔術師と雪夜叉はトラウマものの怖さでした)、ドキドキハラハラさせてくれる演出。
ポップさとおどろおどろしさの両面を魅せる見岳章さんの音楽。
そして、原作寄りの普段はダメダメなハジメがひとたび推理を始めたらキリッと天才探偵に変貌する様を見事に演じる堂本さん。
魅力的なトリックの数々を解き明かしていく様子は、まさにヒーローでした。
一瞬でミステリの虜になったんですよね。

脚本的には、TVドラマ2話分使っても余裕のある原作長編を基本1話に落とし込んでいた為、色々と小さく纏めてしまってるところもあるんですが、些細な点に思えるほど他の部分が際立って良い。
漫画のドラマ化では、恐らくこの作品を超える存在はこの先も現れない気がしますね。
それ程僕の中では飛び抜けた存在。
もし、もしも、超える作品が出るのであるならば、堂本さん主演で「金田一37歳の事件簿」が作られた時でしょうか。
当然チーフPに櫨山裕子さん、音楽に見岳さん、演出に堤監督は外せない。
(櫨山さん、見岳さんは山田涼介さん版で「復帰」されているので、決して不可能では無いはず)

終わりに

今では見れない作品もあったりしますが、もし未視聴のものがあって、興味がありましたら視聴してみてください。

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