「鬼滅の刃」実写化を叫ぶマスコミへの嫌味

この記事は

「鬼滅の刃」実写化について。
ネタバレあります。

光りには虫が群がるよね。

「鬼滅の刃」の映画が日本史上最速で興行収入100億円を突破しました。
歴代1位の「千と千尋の神隠し」(308億円)超えなるかと騒がれてますが、この勢いなら通過点でしょうね。
どんな映画でも初動(土日2日間)の5倍は最低でも稼ぎます。
今の勢い的にももっと行きそうですから、400億~500億あたりが着地点になるんじゃないかな。
数字が大きすぎて現実感が全く無いんだけれど、妄想とかではなく、このくらいの数字は普通に出すと思うのです。

さて、こうなるとマスコミが騒ぐ騒ぐ。
街灯に群がる虫のようで、正直気持ちよくは無いんですよね。
ここぞとばかりに甘い蜜を吸いに来ると言い換えても良い。
自分で言うのもなんですが、相当口が悪いですけれど、仕方ない。
だって、そうとしか見えないんだもの。
その最たる話題が「実写化」に関してです。

実写化で儲けよう。
箔を「付けてあげよう」。
上から目線で、かつ、拝金主義的というか。
商業作品だから売り上げ等々を否定するつもりは無いのですけれど、兎も角、人気商品に後から便乗するようなのが嫌。

そもそも、これまでも多くの人気漫画が実写化されてきましたが、本当に成功したのは一握り。
殆どがファンから酷評され、興行的にも失敗しました。
それら失敗経験から学んでくれればまだ報われるのですが、そんなことはなく。
少ない予算で、姿だけ似せたキャストを揃え、原作の真似事に終始する。
そりゃ否定したくもなります。

そもそも、今回の映画が何故成功を収めたのかを理解してから、実写化云々を語って欲しい。

UFOテーブルへの圧倒的な信頼感

アニメ放送前の「鬼滅の刃」は、決して大人気作品と呼べるような漫画ではありませんでした。
コアなファンは付いていた印象ですが、コミックスの発行部数も500万部ほど。
正直「たったの⁉」と驚くほどの低い数字でした。

それが今や累計1億部。
稀にみるスピードで、爆発的に部数を伸ばしました。

ブームの火付け役は、紛れもなくTVアニメなのです。

原作を尊重したキャラクターデザインとシリーズ構成。
作画、演出、2D作画とCGの融和性の高さ。
本職の声優陣の熱演。

原作ファンが納得し、アニメファンがクオリティの高さに感嘆した。
原作を熱心に読んでなかった僕なんか、毎週毎週楽しみで仕方なかったですもの。

物語の先の展開を知っているにもかかわらず、毎週どうなるんだろうとワクワクしてしまう。

これは凄いことですよ。

あの話が、どれだけ凄い映像になるのか。
そういった楽しみ方ができました。

映画も同じです。
いや、TVシリーズの時以上の期待感がありました。

TVシリーズであれだけ凄かったのだから、映画では一体どうなってしまうのだろうか。

期待以外ありませんでしたよね。

ただ、散々こき下ろした手前、非常に勝手を言うようですが、ここまでの特大ヒットになったのはマスコミの影響もあるのでしょう。
アニメ放送終了前後くらいから、ひっきりなしにコミックスの売り上げ推移に関する報道をしていました。
普段アニメを見ない層にも認知度を上げたのは、疑いようのない事実かと思います。

結論を言いましょう。
原作エピソードにも関わらず、お金を払ってまで多くのファンが劇場に足を運んだ。
それは、高いクオリティで満足をさせてくれるという絶対の信頼感があったからこそなのです。

マスコミ「アニメより実写の方が上」

実写化の話に戻すと、同じことを期待できるかと言えば、先ずNOですよ。
「見てみなければ分からない」がせいぜい。
第一報の時点でがっかりする人が大半なんじゃないかな。

たいして上手くもないキャストを割り当てられ。
話題性だけで客を呼ぼうとする宣伝戦略を見せられ。

「見なければ評価できない」という誠意のあるファンや、怖いもの見たさの観客と一部の実写に期待するファンが足を運ぶ。
評価するのは、キャストのファンが大半というのは穿ちすぎでしょうか。

そもそもさ、実写化云々を語る前に、アニメの続きをどうして望まないのか。
黙っていても作られるからというのは、そうなのかもしれないけれど、現状テレビアニメ第2期、映画第2弾等々の公式アナウンスが無い以上は、アニメの新作を望む声を上げても良い筈。

アニメ映画第2弾ともなれば、数百億という規模のお金が期待できます。
当たる可能性が低い実写化を望むよりはよっぽど建設的に思うのですが。
こういうところが、マスコミは「アニメより実写の方が上」と考えているように見えるんですよ。

最近の報道には辟易してます。

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