「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結」第2巻感想 折本かおりが大きく出てきた真の理由についての見解

この記事は

「俺ガイル。結」第2巻の感想です。
ネタバレあります。

10巻・マラソン編、結衣の場合

本編10巻では、葉山と雪乃の噂、そして、優美子が葉山の進路について奉仕部に相談を持ち掛けてくるお話を中心としておりました。
「結」2巻の時系列はまさにここ。
大きなイベントは同じで、細部が全然違う。
今回非常にストレートにラブコメしてますね。

これはやはりヒロインのキャラ性の違いでしょうか。
当初からヒッキー一筋ガハマさんならではの展開。これは良きです。
感想です。

折本かおりが大きく出てきた真の理由が判明…?

本編では八幡の中ではここまで問題視されていなかった「葉山周りの色恋の噂」。
1巻の感想で、何故折本がこんなにフィーチャーされてるのだろうと疑問に思ったのですけれど、真の理由はここに繋げるためだったのかもですね。

折本に振られた時の話が尾ひれ背びれが付いて噂として面白おかしく語られた中学時代。
この噂で小町が傷ついていたことを知った八幡。
この時僕はと言えば、

きっと俺が何か自分の願いや想いを言葉と形にすることは、もうないのだろう。

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こちらの方の想いを汲み取って、「八幡と結衣が結ばれるには、小町の許しが必要になってくるんだな」と感じたのです。
けれど、それは違ったのだろう。
小町が許すも何も、小町の中で結衣の好感度はずっと初期から結構高い。
なんなら限界突破してるんじゃないかしらってくらいには気を許してる。
今更「2人の仲を許す」とかってことが問題になるとは思えない。

ならば、真に大事だったのは、この直前の一文。

あんな思いをするのもさせるのももう御免だ。俺は俺らしく俺の日々の暮らしを、俺の周辺をひっそりと守ることが何よりも大事なのだ。

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こっちだったのかな。

この度の噂に八幡は「他校の生徒」としての役割しか与えられておらず、脇役も良いところでした。
けれども、この噂の中心の1人に結衣がいて、彼女が巻き込まれている。
口さがない噂話の渦中に結衣が居る。
この事に深い憤りを覚えている八幡にとって、結衣は「俺の周辺」なんだなとはっきりとわかんだね。
小町と同じレベルで結衣の存在感が大きくなっている。

結衣ルートは八幡の心情が分かりやすくて大変良いね。

結衣もそう。
なにこの大胆なアプローチ。

10巻では保健室で雪乃が八幡の怪我の手当てをしてましたが、今回は勿論結衣。
ただ、それを外でやるものだから、自然と「結衣が八幡を支えて学校まで戻る」シチュエーションを作っている。
しかもこれある種意図的にやってるからね。
噂を結衣なりに払拭するためにやっている。

葉山との噂は困るけれど、八幡との噂はむしろバッチ”恋”的な。
ラストのイチャイチャっぷりと言い、なんなの。
八幡と結ばれるには、「打ち上げ後に2人きりで良い雰囲気」が必須なの?w
もう最高かよ。

今回、結衣がメッチャ頑張ってて、ニヤニヤが止まりませんでしたよ。

終わりに

結衣はストレートに可愛いですね。
恋する乙女は最強っすわ。

さて、物語は次で最後…なのかな?
両想いがハッキリしたようなものですしね。
なるべく早い刊行を願います。

ところで、アニメ化10周年を大々的にアピってますけれど、これは新作を期待しても良いのかしらん。
1期部分を2期・3期スタッフでリメイクというのもアリだなぁ。
それか、この「結」のアニメ化ね。
もし3巻で終わるのなら、1クール分にはピッタリだし。
期待しちゃうなぁ。

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