「弱キャラ友崎くん」第11巻感想

この記事は

「弱キャラ友崎くん」第11巻の感想です。
ネタバレあります。

ニネンブゥリデスカ

 

長すぎたぜ、11巻!!!!!
なんだか10巻の感想で訳の分からん疑問に頭を悩ませていたらしい僕。
普通に三女の遥だったし。

どこをどう読めば、「最後に出てきた妹誰だ⁉」になるんだか…。

読解力無さすぎて悲しくなるぜ。
感想です。

絶望の底から生まれ落ちた魔王

次女は比喩でも何でもなくて亡くなっていたのね。
これはやりきれないなぁ。
「実は生きてた」展開であって欲しかった。

そんな訳で、分厚かった葵の仮面の下の素顔が遂に白日の下に晒された訳ですが、その厚さに相応しいというと語弊があるかもですけれど、かなりヘビィな過去でした。

お母さんは、宗教にでも嵌っていたのかしらね?
そうじゃないかもしれないけれど、「秘密の部屋」というのが、そういった思想的なものを連想させます。
なんにしても子供たちを愛していたことは間違いないけれど、やはり行動しなかったのが良くなかったよね。
「神様がなんとかしてくれる」とでも思っていたのか。
結果的に放置した挙句、娘を亡くしてしまった。

ただの事故なのかな?
言及が無かったけれど、間違いなくイジメが絡んでるよね。
心身共に疲弊してしまっていたようなので、不注意によるものなのか。
もしくは自殺に近しいものだったのか。
あまりにも痛ましい子供の死。

葵としては、本当にどん底の心持ちだったよね。
母の言葉の違和感に気づき、妹が弱っていく姿を見ていながら手を差し伸べられなかった。
後悔なんて言葉では足りないくらいの絶望の底にいたと想像できる。
そんな中で最愛の母から「妹の死は仕方なかった」という呪詛を聴かされる。

壊れても仕方ないよ。

中学生が抱えるには、あまりにも大きすぎる傷。

 

物語の「魔王」には2種類いる。
生まれてからの純粋悪の魔王と後天的に悪の道に堕ちた魔王。
後者の場合は、主人公よりも凄絶なトラウマ級の悲劇が起きていることがしばしばだけれど、葵の場合がまさにそうでした。

なまじ葵の家庭環境が「愛に溢れた幸せな場所」だったことが余計に辛い。
母・陽子が娘たちにネグレクトをしていたとかなら、まだ「逃げ道」はあったと思う。
母を憎み、嫌い、負の感情を全てぶつけてしまえば良かった。

けれど、確かに間違ってはいたけれども、娘たちを気遣い、愛していたことは事実。
母を一方的に責め、詰り、避ける訳にはいかなかった。
特に葵は、母の過ちに気づいていながら、何もしなかったのだから「同罪」とも言える。
(周りがそうではないと言ったとしても、葵自身がそう思ってしまう。)

こうして「逃げ道」がなく、魔王は生まれ落ちた…と。

 

ただね、救いというか、「魔王討伐」のキーになるのかもしれないと思ったのが「おにただ」。
3姉妹の好きだったゲームのキャラクターの口癖。
渚も好きだったフレーズ。
「鬼の如く正しい。おにただ」

この言葉はしかし、渚は最後の方では信じられなくなっていました。

それなのに、現在の葵も嬉々として使っている「おにただ」。
何故葵は今もこの言葉を使っているのか。
何故使えているのか。

深い意味は無いのかもだけれど、魔王の心を救う最後のキーワードになる気がしてなりません。

終わりに

逆転する友崎と葵。

弱キャラだった友崎と強キャラと思えた葵。
アタファミNo.1のnanashiと常にその後塵を拝していたNO NAME。

全く逆の立ち位置になりましたね。

ここからどうやって友崎は、弱キャラ葵を育てていくのか。
おにただな選択を採れるのか。

次で最終巻なのかな?
青春ラブコメに相応しいハッピーエンドを願っています。

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