「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 アンソロジー4 オールスターズ」感想

この記事は

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 アンソロジー4 オールスターズ」の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

4冊の中である意味一番待ち望んでいた4巻目。
いろはが表紙ですからね!!!
期待しちゃいます。

ということで、感想です。

【石川博品】たとえぼくたちの青春ラブコメがまちがっていたとしても、

「雪乃Side」に引き続き石川先生の登板。
正直に言って、どう感想を述べればいいのか非常に困る短編となっていました。
これぞアンソロの魅力と言えばそうなのかもしれないし、「なにこれ」と端的に纏めたくもなる作品でもあるし。

本音をぶっちゃけるのであれば、「なにこれ」の4文字で事足りる内容。
僕は一体何を読まされてるんだろうと、そればかり思いながら読んでました。
あとがきまで読んでみても、何を目指していたのかが読み取れませんでした。
こう、どこか作品とリンクしたようなほろ苦くも爽やかなものであるなら別段良いのですが、ただただ苦いだけという読後感も悪いだけの作品は、ちょっと勘弁かな。

【王雀孫】やはり、船頭の多い舟は山に登る。

今巻のぶっちぎりベスト。
「結衣Side」はこれから読むので、それ以外の3巻の中でも一番好き。
キャラクター描写が原作に最も近かったし、言葉選び、セリフのセンスも渡先生節を踏襲している。
(あとがきによれば、渡先生の方が「パクっている」とのこと)
終始笑いっぱなしだった。

こういうくだらない毒にも薬にもならないお話、本当好物です。
発想が最高ですよね。
奉仕部への数ある依頼の中で、原作含めてもトップクラスの無茶ぶり。
破綻しきったクソほどつまらないリレー小説の続きを奉仕部とその周りの面々でこなしていく。
あらすじだけで笑えてくるものをそれぞれのキャラの持ち味を活かしつつ笑いに昇華していく様は本当プロの仕事。

最高でした。

【川岸殴魚】案外、葉山隼人の気の迷いは長い。

「編集長殺し」のようなノリを期待してたのですが、まさかの女の子なしとは。
ということで、大人気葉山の話。
やや葉山がキャラ崩壊してるように感じるものの、ギリギリのところで「葉山隼人」を維持してる感じ。
ある意味終始ぶっ壊れてるんですが、その辺な生真面目さも葉山らしくもあるのかなと思わなくもない。

取り敢えず、戸部が良い味出してた。
というか、戸部がいなかったら本当とっちらかってたと思う。
よくもまぁ「レシートをくれ」のくだりだけで数パターンのボケと突っ込みを作れるものだなと、妙な部分で感心してしまいましたw

【境田吉孝】負けられない婚活がそこにはある

作者の平塚先生愛がひしひしと感じられた一品でした。
先生も多く取り上げられてきましたが、一番原作のキャラに近い描写だったように思います。
唯一もうちょっとここを…という点を挙げるならば、冒頭にあった先生の婚活失敗談。
もっと「うわぁ」と読んでいて引くぐらいの残念さが欲しかったかな。
本気すぎの気合入り過ぎという点が実に平塚先生らしいと言えばそうなんだけれど。
見た目だけで失敗したというよりかは、例えば少年漫画の話題で1人だけ無駄に熱くなってしまい、オタクを引かせてしまったとか。
僕の貧弱な脳ではこの程度しか思いつきませんが、もっともっと残念エピソードが欲しかったかな。

ただそれも強いて言えばというだけで、全体的にはオチも含めて面白かったです。

【さがら総】十年後の八幡へ

大人になった彼らの物語と言うのは、何作かありましたが、原作でも未知の部分に挑戦するのは最も危険な気もするのです。
ただそれも「二次創作」と割り切ってると、存外高校時代のエピソードよりも自由にのびのびと書けるのかもですね。

ということで、10年後の戸塚と材木座が偶然再会したという物語。
戸塚が八幡なみの覇気のないサラリーマンになってるというのは、どうも想像できませんね。
最も「そんな未来には絶対にならない」と言い切れるほど荒唐無稽でもないので、「if」としては十二分にありなんですけれどね。

材木座の方は、なんだろう。
あぁ未来の材木座だと納得出来ちゃうほどの「リアリティ」がありました(笑
相模弟(だよね)にへこへこしてるの凄く想像つくw

【天津向】川崎沙希と比企谷八幡の、記念日にまつわる話

向さんの作品に対して、僕の感想がやたらと辛らつな気がする。
何故なんだろうと考えてみたのですが、きっとキャラの把握が不十分に感じるからなんだろうなぁ。
喋り方とか言葉選びとかが、どこか違うキャラになっていると感じるんですよね。

今回も八幡や沙希の喋り方がどうもしっくりこなかったです。
ただ、シスコンぶりは「ありそう」でした。
この2人なら、誰かが止めるまで永遠に妹・弟自慢してそう。

【渡航】しかし、その言葉の裏には裏がある。

キターーーーー!!!
待望のいろはす回!!!!!!
気を許した相手にしか「自分」を見せない同士であるいろはすと小町は、根っこの部分ではやっぱり似た者同士なのでしょう。
コンビでの出番はまだまだ数えるほどしかないのに、早くも板についてきた感がありますね。
2人をメインにしてスピンオフを1本書いて欲しいです。

さて、気になるいろはすですが、これはまさにラブコメだ!!
横取りする気満々のいろはす、かわいいよ。
定番の「告白ですか、ごめんなさい」を期待してたのですが、残念ながらありませんでした。
それはきっとあるはずの次回に是非お願いします宜しくお願いします!!

終わりに

繰り返しになりますが、王雀孫先生の短編は傑作でしたね。
腹の底から笑わせて頂きました。

さて、これから「結衣Side」を読みます。

最新情報をチェックしよう!