クリエイターは凄いと実感した「Re:ゼロから始める異世界生活」

この記事は

「Re:ゼロ」2巻の感想記事です。
ネタバレ含みます。

はじめに

積読している漫画やラノベ。
そろそろ読み進めないとと思い立ち、「Re:ゼロ」2巻を手に取りました。
今回は今作の感想記事です。
ネタバレを含みますので、まだ読んでない人、これから読もうとしている人はこの先に進むのを控えて下さい。
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圧巻の2巻。

正直。
正直言うと、1巻読み終わった時点で「これ、続けられるネタなんだろうか」と感じました。
面白かった事は間違いない。
けれど、「死に戻り」という能力は、物語構成が毎回似通ってしまい、すぐにマンネリ化するんじゃないかという疑問があったのです。

ハッピーエンドを望むスバルは、何度も死んではやり直して、自身の望む未来を掴む。
毎回これのワンパターンに陥るんじゃないかなと。

そういう疑問を持ったまま、読み始めた2巻。
いや~、クリエイターの凄さをまざまざと見せつけられました。

ハッピーエンドを望むスバルは、何度も死んではやり直して、自身の望む未来を掴む。
毎回これのワンパターンというのは、存外的を外した意見じゃないと今でも思っています。

ただし、その過程が1巻とは全く異なった。
1番の違いは、「死に戻り」の原因が分からなかった「最初の死」。
2章読んでいて、素で「なんでっ」って声を上げちゃいましたもの。
ベットで寝ていたら、死に戻ってた。
正直「死がループの原因ではない」のではまで考えちゃいました。

2度目のループで、やはり死に戻りだったことが分かり、しかし、もっと分かり易い惨たらしい死に方をしてしまい…。
ここからはもう絶望感で一杯でしたね。
スバルに感情移入しちゃったんです。

1巻との大きな違いは、関係者と親密になるほどの時を過ごさないといけない点。
4日という日数は、スバルが美少女達を好きになるには十分すぎる時間でした。
そうやって大好きな人たちを守ろうとして臨んだ3回目のループ。

スバルを絶望が襲います。
守ろうとしていた人たちの中に、自分を殺した相手がいた。
可愛い顔して、モーニングスターを意のままに振り回すという合い入れたくない現実。
衝撃。
まさに衝撃のシーンでした。

レムって子を最近色々な場面で見かける。
可愛い。
読んでみたい。

僕が「リゼロ」を読む要因となった子が主人公であるスバルを殺したという恐ろしい事実。
僕の頭をガツンと殴るような衝撃がありました。
信じられない。信じたくない。

目を覆いたくなる現実に、打ちのめされるスバルと僕。
しかし読み進めると、レムの先走りがちなのが偶に瑕だけれど、忠義に厚い実態が見えてきた。
要は、スバルが信じるに値する人物に成り得なかったということ。

ならば、ココからは恋愛シュミレーション。
彼女達の好感度を上げれば良い!!と思ってたら、レムが死んじゃいました。

もう意味が分かりません。

「死に戻り」の辛い縛り

エミリアたんという天使に事情を打ち明ければいい。
何故スバルはそうしないんだ。

エミリアたんならば、きっと信じてくれる。
訝しむかもしれないけれど、命の恩人であるスバルを無碍には絶対扱わない。
きっと聖母よろしく温かい気持ちでスバルを包み込んでくれる。
最悪、人の心情を読めるパックがいるから、嘘をついてない事だけは分かってもらえる。
もどかしく思っていたことをスバルが実行します。

黒い靄に死に値する恐怖心を植え付けられました。

喋れない。
事実を誰にも伝えられない。
絶望しかない。

大好きな人たちと過ごした8日という日々をスバルは忘れられない。
けれど、皆はそんな日々すら無い。
しかも、大好きな人々は、自分を信じてくれておらず、殺しにかかってきた。
実際殺された。2度も。
人を信じられない。信じたい。
けれど、信じられない。
絶望しかない。

5日目の朝を迎えれば、自分さえ生き残れば、この辛い過酷な日々から脱出できる。
もう死ぬ思いはしなくてすむ。
何度も惨殺された記憶が痛みが、再起の心を崩す。
そんな中迎えられた朝日。
喜びもつかの間、レムの死という想像していなかった現実がスバルを闇の底に突き落とす。
自分に浴びせられる無遠慮な疑義の目と殺意。
絶望しかない。

正直読んでいてクソ重かった。
スバルはどんだけ追い込まれるんだと。
色々な物語に触れてきましたけれど、スバルの過酷さは他のどの主人公達も敵わぬほどなんじゃないかな。
死を覚えているという辛さ。
大好きな。好きになった人達に殺されるという辛さ。
誰にも真実を打ち明けられないという辛さ。
スバルが挫けるのは寧ろ普通で、よく耐えてるなという印象の方が強い。

そんなスバルを救ってくれたのがベアトリス。
可愛いロリロリな姿からは想像つかない辛辣な言葉を吐く幼女。
スバルとは毎ターンいがみ合ってばかりいる。
そんな少女が、スバルを助ける義理すら無い少女が、契約を有耶無耶にしてまでスバルを助けてくれた。
契約を重んじる少女が契約を自ら曲げたという事実が重い。
スバルに一筋の光を与えるだけの力が確かにあった。

レムたちから信頼を勝ち取ること。
レムを襲った死の原因を取り払うこと。
やることは山積み。
難易度マックス。
先行きは全く読めない。

というところで3巻へと続くという小憎らしい構成。
他のマンガを横に置いて、3巻を買いに走っていました。

まとめ

ということで、3巻を今読んでる最中です。
エミリアたんの母性が凄い。

ワンパターンに陥るのではないかという僕の疑問は、クリエイターの圧倒的な想像力・創造力の前では無意味でした。
読み手に先を促す圧倒的な構成力にただただ感服です。

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