「スパイ教室」第11巻感想

この記事は

「スパイ教室」第11巻の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

アニメの声優さんの声で脳内再生余裕になってきました。
良かったなぁ、アニメ。
作画のクオリティ高くて、それだけで満足感高めでした。
2期やって欲しいなぁ。

vsニケへ。
モニカ出陣の第11巻の感想です。

ミステリ的な要素が薄まっていってますが、それでも相変わらずどんでん返しが上手い。

全てを掌握し、どこまでも思うがままにしてきた絶対的支配者ニケ。
ライラット王国の革命は絶対に起きない。
何故ならば、ニケがいるから。

ニケの強者感もあって、こんなの絶対ムリゲーではと感じていたのですけれど、モニカとティアの作戦実行力がエグイな。
発想の転換からの逆転劇を思いついた事以上に、それを実行して、実現しちゃうのが凄い。
1年で一体どれほどの研鑽を積んだのか。

恐らくさ、捕まること前提だったのならば、脱獄計画まで含めての作戦よね、これ。
先んじて捕まってしまったリリィを拷問から守るためというのもあったのでしょうけれど、脱獄の為ってのもあるよね。

1人、2人が脱獄を試みて失敗するのは必然。
ならば、100人、200人が一斉に試みたら…。
脱獄の手段としては王道で、「らしくない」気もするけど、これは間違いないでしょうね。
モニカに仕込みの話もしてたし。
願わくばここに、もう一捻りしてほしいところ。

なんたって相手はニケです。
モニカに一度敗れてるとはいえ、彼女がこのままやられっぱなしで終わるとは思えず。
脱獄計画にしても、既に見抜いてる可能性もあり、ならば潰しにかかってくるはず。
というか、潰しに来てほしいw
その上で、それすら凌ぐ計画を見せて驚かせて欲しくて。

やっぱり今作の醍醐味は、トリックですから。
殺人トリックとかの意味では無くて、読者を騙すテクニックという意味で。
気持ちよく騙されたい。
帝国編も大詰めっぽいですし、ここらへ大掛かりな騙しに期待です。

「蛇」の真の首謀者

流石にニケのフリがあったから、首謀者の正体には勘付けました。
そのままの流れでお披露目となりましたが、ここで読者に首謀者の正体を披露したってことは、モニカ達も気づいてるって事よね。
いや、気づいたのは流れから言ってエルナの方かな?

伏線はあったのよ。
今回の作戦の肝心な部分をLWS劇団側に秘匿していた点。
「蛇」側に作戦の真の意図を知られ、阻止されたくなかったのか。
もっと大きな意図があったのか。
いづれにせよ、隠していたって事は、副団長こそが内通者・裏切者の類だと悟ってのことだと…思うの。

ニケとの謀略戦も然ることながら、いよいよ蛇との本格的な戦いも再開するのかな。
ならば先生の出番ですね!!
今回良いところが無かったどころか、モニカのあまりの強さに「あれ?これクラウスいらなくね」とか思いながら読んでましたが(汗
きっと彼がいなければって展開で、颯爽と現れてくれることでしょう。
期待。

終わりに~百合展開に期待

リリィとモニカの恋物語の一端が遂に明かされましたね。
百合好きとしては、この2人には是非結ばれてもらいたい。

しかもそうなりそうな感じもして、僕歓喜。

そっかそっか。
リリィが色仕掛苦手なのも、2人が結ばれる展開の為だったのかも。

早く付き合っちゃって欲しい。

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