サンデーラブコメの確かな系譜を引き継ぐ「天野めぐみはスキだらけ!」

この記事は

「天野めぐみはスキだらけ!」の記事です。
安定した面白さです。

ラブコメとは何か

最近ラブコメを勘違いしてる漫画が多い気がするんです。
ラブコメというのは、僕の定義では「決まった相手との恋愛描写はコメディタッチで描くもの」なのです。

ヒロインが複数登場し、主人公が誰を選ぶのか迷いつつもコメディタッチで描く作品は、厳密にはラブコメとは言い難いのかなと。
「誰を選ぶのか」というシリアスな恋愛要素を多分に含むからです。
これは必ずしも「振られてしまうヒロインの悲哀」がコメディとは呼び難いからというのもあります。

そう考えると、「サンデー」は正しくラブコメを展開しているんです。
「うる星やつら」、「らんま1/2」等高橋留美子先生の作品は決まった男女間のコメディを描いているのでラブコメですね。
「名探偵コナン」だって、コナン(新一)と蘭のラブコメ。
wikipediaだと「タッチ」もラブコメ扱いなんですが、うううん。
確かに達也と南の恋愛模様を軽妙に描いているので、ラブコメと言えるのかな。
個人的には、和也が亡くなってしまうというシリアス面が強く印象に残っているので、コメディというのに疑問符が付くのですが。

兎も角ですね、「天野めぐみはスキだらけ!」は、そういった正当サンデーラブコメの系譜に正しく則った作品なので、安心して読めます。

安心感


さて、僕はこんな記事を書いてしまいました。

幼馴染だから、ついつい気が緩んじゃうってね。

これはまだ恋が始まってない証拠です。
でも、これはラブコメ。
実はまだ1話しか読んでませんけれど、何故このようなタイトルになったのか分かった気がしました。

普段はビシッとしてるめぐみ。
でも、幼馴染の前だと、気が緩んでパンチラとかしちゃう。
普段着の自分になっちゃう。

これが、もし学に惚れたらどうなるのかな。
想像してみます。

めぐみが学に惚れたら、「隙を見せないようになる」と思うのです。
普段着ではいられず、緊張しいになってしまう。
スキだらけではなくなる。
タイトル詐欺になる。

つまりは、タイトル詐欺になった時、めぐみが恋に落ちた時と分かると。

阿呆ですね。
全く見当違いなことを書いてしまいました。

学のことが大好きなめぐみの日常を見守るマンガだったのですね。

このマンガの安心感は何と言っても「恋敵」と思える存在が出て来ない点です。
この先若しかしたら出て来るかもですが、今のところ出て来てません。

これが安心感を生んでいる。

めぐみの恋路がどうなるんだろうというハラハラ感が無いんです。
天野めぐみという絶対的唯一無二のヒロインがいるから、他のヒロインが出て来て振られるという心配が無い。

学は確かに好きな子・憧れの子が居ます。
けれど、彼女は全く物語に絡んできません。

あくまでも学とめぐみの日常に焦点が絞られているので、その存在を無視できるのです。

からかい

兎に角めぐみが可愛い。
恋する女の子の可愛さが十全に描かれています。

6巻のカツサンドの件がお気に入り。
学から剣道大会新人戦の前夜に差し入れとして貰ったカツサンド。
心から喜ぶ恵は、携帯で写真を撮ったり、喜びます。
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この笑顔です。

朝食として頂いた恵は、準優勝。

その夜、お母さんと銭湯に行きます。
湯に浸かりながら、お母さんが恵に問いかる訳です。
「(勝ったのは)まー君のカツサンドのおかげじゃないの?」と。
返答に窮するめぐみに畳み掛けるお母さん。
「次の大会は、レギュラー全員分のカツサンド作ってもらって優勝ね!」

それを聞いためぐみは赤くなりながら「それは…ホラ……まー君が大変だし…」とリアクション。
母、「やっぱり、自分だけがいいのねー」とわが子をからかいますw

これですよ、これ。
ラブコメといったら、こういう恋愛に絡めたからかいがあると非常に面白くなります。

恵の母がからかい役として良い味を出しています。

終わりに

読んでいて安心感のあるマンガって、気分が落ち着くので凄く良いです。
日常を忘れさせてくれるんですよね。

恋する女の子・恵の可愛さに癒されます。

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