「中二病でも恋がしたい! ‐Take On Me‐」 感想

この記事は

「中二病でも恋がしたい! -Take On Me-」の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

映画「中二病でも恋がしたい! -Take On Me-」を鑑賞してきました。
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久々の「中二病でも恋がしたい!」。
ネタバレを含んだ感想となります。

森夏と凸森コンビが良い味出し過ぎ

長編をだれることなく鑑賞できたのは、偏にこの2人のじゃれ合いが最高だったのもあったのかなと。
うっかりとキスしてしまった過去を十花に脅され、勇太たちの駆け落ちを追う事になった2人。

罵倒し合いつつも、どつきあいながらも、2人仲良く日本縦断旅した2人。
笑いの大半を持って行っていて、凄く良かったです。

中二病の恋が深く描かれていた

中二病というのが、正直なところよく分からないでいました。
ここがはっきりと分かるかどうかで、作品への評価も大分異なる気がするのです。
TVシリーズはイマイチその辺把握できずに、終わってしまった感があります。
僕の理解力不足ですね。

そんな状態で見て来た訳ですが、思いのほか楽しめたのです。
ようやく六花の気持ちが知れたというのかな。
分かり易く描かれていました。

僕は、中二病に罹患したことがありません。
小学生の時に野球で遊んでいて、バットを片手に「アバンストラッシュ!!」って吠えたり、脳内で「気を練って空を飛んだり、かめはめ波を撃って、悪漢を退治する妄想」に耽ってるぐらいです。(現在進行形)
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全然正常です。
寧ろ、普通です。
だから六花の気持ちは想像からしか図れなかった。
彼女の周りの人たちの感情も読み取れていなかった。

でもそうですね。
今回は、十花さんがしっかりと教えてくれました。
「中二病のまま大人になったらどうなるのか」。
確かに中二病な大人なんていません。
みんな頭の中では手が痺れると、気功波を撃てる気がして、女の子を悪漢から救うヒーローのイメージを持っているでしょうけれど、それを実行してる人はいないでしょう。
子供だから許容範囲にあっても、中二病な大人がいたら、周りから白い目で見られることは必至です。
六花を大切に想えば思う程、彼女の事が心配でたまらなくなるのでしょう。

でも、六花は中二病な自分を変えたいとは思っていない。
何故なら、勇太に好かれていたいから。
中二病な自分だから勇太と契約できた。
恋人になれた。好きでいてくれる。
そう信じているから。

でも、六花の女の子な部分が、変わっていくことを是としているのも事実。
恋する乙女は変身する。
中二病な少女から恋する乙女に変わりゆく自分も確かにあって。
その辺の葛藤が今回の主旨のように思えましたし、そうであったと確信もしてます。

結局のところ、森夏の台詞が全てな気がするんです。
過去は変えられないし、黒歴史にしようと本人が思っても、歴史は変わらない。
中二病な自分は、確かに痛かったかもしれない。
けれど、そんな過去も自分であることは間違いない。
妥協点を探りつつ、指摘されると悶えるほど恥ずかしくても後悔はしてない。

なんだかんだいいつつも、森夏が凸森と仲が良いのは、過去の自分を否定してないからなんだと思う。
仮に否定してたら、過去の自分を常に刺激してくる凸森との接触自体を拒むはずだから。
それをせずに、どつきあいつつも仲良くし、感謝まで伝えてるのは、過去を受け入れているからなのかなと。

勇太も同じで、中二な過去を受け入れている。
だからという訳でもないんだろうけれど、六花を受け入れることが出来てるし、中二病な彼女も深く理解し、愛せる。

中二病でも恋がしたいというタイトルを自然に勇太に宣言させたのは、非常に良かったです。
六花の全てを受け入れ、例え六花が中二病を卒業しても彼女を好きでいる。
六花の不安を解消し、恋人として更に一歩進んだ関係を描けていたと思いました。

終わりに

非常に楽しめました。
初見の方でも安心して見ることが出来ますので、是非劇場に足を運んでみて下さい。

では、ここまでお読み下さりありがとうございました。

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