「To LOVEる‐とらぶる‐ ダークネス」 第25話:寂しさを知る美柑の重要性

この記事は

「To LOVEる-とらぶる- ダークネス」第25話の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

「To LOVEる-とらぶる-ダークネス」第25話「New move〜似たものどうし?〜」 感想

美柑の「もっと知っとかなきゃ」という考えから結城家で夕食を共にすることになったメア…というお話。
なので基本おとなしめに進行。

えっちいシーンも控えめだったかな。
でも、今回は久々にストーリーに溶け込んでいました。
やっぱりこういうの上手い。

うんと。ミステリ小説を例にとると…。
実際の工程は不明というか、人によって異なると思うのですが…。
ミステリー小説(特にトリック小説や本格ミステリは)結論ありきで物語を組み立てる事があると思うのです。

先にトリックがあって、それを活かすための物語を後付けで作っていく。
話の骨子が出来上がってから、それに基づいて動機を煮詰めていく。
などなど。

「金田一少年の事件簿」とかでも、似たような感想を持つ事があります。
「吸血鬼伝説殺人事件」もそうかな。
あれはきっと、トリックが真っ先に浮かんだと思うのです。
で、それを活かすために「吸血鬼伝説」が作られ、それに基づいた物語が構築され、動機も準じたものが用意されて…。
こういった逆算で作られていたんじゃないかなと感じることがままあります。
ま、実際は不明ですけれどもw

で、本題。
今作はえっちいシーンから物語作りがスタートしているのではと思わせる程、溶け込んでいる事が多いです。
今回の印象もそう。
とはいえ、一番最初に「美柑とメアを絡ませる」事が真っ先にあったと思うのですが…。

家が舞台という事で、シャワーは外せないからこれを入れるようにしよう。
 ⇒ララの「お姉ちゃんぽさ」も演出出来るから、セリーヌと絡ませよう。

それだけだとサービスシーンが少ないから、もう少し入れよう。
 ⇒美柑の調理にメアを手伝わせ、ちょっと暴走させて肌を露出させよう。

とかとか。

こんな思考で作られたわけでは無いとは分かっていますけれど、まあ、こういう事を考えてしまうくらい自然に盛り込んでいるな〜と。
今さらな感想。

美柑は最重要キャラである

美柑はどこまでも甲斐甲斐しい。
彼女を語る上で外せないのが「両親不在から起因する寂しさ」であると思っています。

父は漫画の執筆で仕事場に籠りがち。
母は単身海外をまたにかけていて、家にいる方が珍しい。

とはいえ、両親ともに夫婦仲が悪いわけでもないから、子供への愛情は一般的。
非常に特殊な家庭環境。
美柑がグレル訳でもなく、健やかに育っているのは、結城家が決して劣悪な環境で無い事の一つの証明でもあると思われます。
でも、まだまだ小学6年生の少女。
寂しさは決して拭い切れない。

リトとの絆は、こういう特殊な家庭環境があったればこそです。
最も身近にいる唯一の肉親がリトだからこそ、この兄妹は普通の兄妹以上に強い絆で結ばれている。

美柑が家事に従事出来ているのも、だからこそではないかな。
小学6年生ですよ。普通は友達と目いっぱい遊びたい盛り。
なのに、それらを犠牲にしてまで家事に尽くすのは、それだけリトを大事に想っているからなんでしょうね。

そんな美柑だからこそ、ヤミと友達になれた。
ヤミの中に自分と似た部分を感じ取れたから、どこまでもヤミの事を想える。
今回は、そんな美柑の甲斐甲斐しいまでに一途な部分が見て取れたお話でした。

例えば、たいやき。
家庭を預かっている以上、美柑は結城家の財布の紐をある程度は握れているんだと思う。
だから、そういう部分(食費など)から捻出して、ヤミに奢っているのではという穿った考えも出来てしまうのは事実。
でも実際は違うんだと思う。

まだ小学生だから、バイトで稼いだお金は無いけれど、お小遣いが出ているはず。
両親に代わって家事の一切を担当しているのだから、バイトをして稼いでいるのとなんら変わらない値打ちあるもの。
そんな貴重な自身の小遣いを使っていると思うのですね。
ヤミが大切だからこそ出来る行為だと言えるんじゃないかな。

そして、今回のメインとなった「メアを知ろうとする行為」。
作中語られていたように、別にメアと仲良くなろうとかは特段想っていなかった。
けれど、メアの事を知りたいと想えたのは、ヤミの為になると想ったから。

ヤミがメアらに対して悩みを抱えている事は、冒頭のやりとりから美柑も先刻承知である事が伺えます。
そんなヤミの相談に乗るには、悩みの種となっているメアを知るところから始めないとですしね。
何も知らないままだと上辺だけの受け答えしか出来ないから。

動機こそ「ヤミの為に」という打算的な部分が大きかったと思われる。
けれど、それだけで終わらないのも実に美柑らしくて。
メアにも「寂しいという感情」がある事を悟った。
自分と同じ感情を持ち合わせているという事が、美柑だからこそ知り得てしまった。

最後のシーン。
また呼んでも良いよと想えたのは、純粋にメアへの興味だったんじゃないかな。
直前に「やっぱり仲良くなれない」と想ったけれど、この時には「仲良くなれるかも」程度に考えが改まっていたような気がします。

ダークネスが何か未だに分かりません。
けれど、言葉の響きや意味合いからどす黒い兵器としての本能とかそんな感じだと推測は出来ます。
となると、そこから救い出す方法は、「絆」とかそういう「温かい感情」になるんだとも推し測れる。

ヤミにとって美柑が大切な存在であることが重要なように、メアにとっても美柑はそういう存在になれる唯一の人物だと思われます。
それは、寂しさを誰よりも知る美柑だからこそなんじゃないかな。

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