「名探偵コナン」第99巻感想

この記事は

「名探偵コナン」第99巻の感想です。
ネタバレあります。

1年振り…だと……

この感想を書く前に98巻感想記事を探していて気づきました。
1年ぶりの新刊だったのね…。

もういい加減通常連載に戻してくださいませんかねぇ…。
青山先生自身は大丈夫的な事を仰ってるのだから。

ともかくとして、第99巻の感想ですよ。

File.301「毒と薬の真相」

98巻の感想で推理的な事を書きましたが、トリックの方は相変わらずかすりもせず(笑
山感犯人は当たってたけれど。

さて、本命はやはりメアリーの過去ですね。
コナンと新一が同一人物だとバレた経緯に驚き。
ロンドン編をこういう使い方してくるとは。
どこまで構想通りだったのでしょう。

流石に10年前に一度遭っただけの少年とテレビの中の少年を結び付けるのは無茶が過ぎるのだけれど、「ホームズの弟子」という(特に世良にとっては)強烈なフレーズを使うことで成立させているのは、ギリギリ有りだと思いました。
そこまで重要な点じゃないし、多くの読者にとっては「んなバカな」って笑って済ませられることだし。
これが重要な伏線とか謎解きの要素だったら噴飯ものだけれどw

ともあれ、僕は驚いた。
そんで納得しちゃった。
世良にコナンの正体が勘付かれた理由がすんなりと腑に落ちました。

ところで、ベルモットは凄い方法でアポトキシンを飲ませたのね。
口移しで飲ませたのは、確実に飲み込ませるためと叫び声を上げさせない為…なのかな?
ちょっと予想外の方法だったので、驚きましたけれど意味はあったのだと思う。
(伏線とかそういう類のものなのではと言いたいわけでは無いです。)

File.302「牧場の悲劇」

若狭が後ろポケットに忍ばせていたのは、将棋の駒だったのね。
これでほぼほぼ彼女が浅香で確定でしょうか。

兎に角、若狭は警察の介入を徹底的に妨害してまで、安室から角行の駒を取り戻したかったのでしょう。
スマホを水没させたり、転んだ拍子に窓を割ったり。
ドジを演出しつつ、巧みに(むしろ強引が過ぎるけどw)誘導していたのは、瑛祐を彷彿とさせますね。

暗闇での強襲とはいえ、安室を気絶させるレベルの強さとも分かり、彼女の目的が何か・敵なのか味方なのか。
謎が募った感じです。

File.303「屋根裏部屋の密室殺人事件」

コミカルな導入だったので、軽めの事件かと思いきや、普通に殺人だったでござる。
コナン編纂室のタイトルには「密室殺人」と入ってますが、メインの謎は暗号。
こねくり回し系のものではなく、ちょっとした思い付きで解けるのは好印象。

そこから深い人間ドラマに発展させた動機面が個人的には面白いと感じました。
弟のことを危惧し、暗号で助けを求めたのに、それが仇となったというのは、因果応報とはいえ惨いものがありますね。
だからこそ、怨嗟の強さが表現されてるのですが。

File.304「工藤優作の推理ショー」

え?
密室トリック、まったく分からんのだけれど。
ただ何となく、昔のトリックの流用な気がしないでもない。

サムターンに何かを挟んでおいて、ドアを閉じた勢いだかを利用して鍵を掛ける系なのだろうね。
第1の事件では、ヘアクリップを。
第2の事件では、割り箸を。
第3の事件は………フライ返しかな……。一番自信無い。
ま、このあたりをひっかけておいて、ちょちょいのちょいで。
犯人の目星なんてどう付けたのかは1ミリも分からんのだけれども。

さてさて、キッドが変装して乗り込んできたのかな。
一体何のためなのか…というと、お礼なのかな?
だとしたら、実にキッドらしいお茶目で大胆なお礼だことw

終わりに

遂に100巻ですね!!!!!
本誌掲載時賛否を巻き起こしていた「FBI連続殺人事件」がとうとう読めるのか。
コナンファンからも批判的な意見を見かけたので、ちょっと不安だったり。
(僕はサンデー本誌は読んでません。)

秋と書かれてますが、前回も大きくずれこんだからなぁ。
あまり当てにせずに「年内発売」とでも思っておこう。

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