「りゅうおうのおしごと!」第13巻感想 あいの旅立ちと魔王の産声

この記事は

「りゅうおうのおしごと!」第13巻の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

遂に最終章に入ると明言されてしまいました。
14巻から始まるラストスパート。
いや、もしかしたら14巻で終わるのかもしれない。
既に予約が始まっている14巻で完結してしまうのか。
もう少し続くのか。
そこら辺は不明ですが、最終章は最終章。

楽しかった物語も終わりが見えてきて、寂しさと共に、薄ら寒さを覚えた次第。
笑いと感動の第13巻の感想です。

大いに笑った

久々にゲラゲラと笑った。
あとがきにあったように新型コロナの影響で、「仕方なく」この形に収まったようですが、非常に笑いました。
僕は基本的にKindleでラノベを購入している為、ドラマCD付き特装版を買ってません。
今作に於いても同様で、これまで3回発売されましたが、どれ一つとして購入出来ていませんでした。
聞きたい欲求はあるんですけれど、買っていない以上何を言っても言い訳になるので止めておきます。

ラノベでは今作に限らずドラマCDのシナリオは原作者が書き下ろしていて、故に、後々小説用にブラッシュアップされて収録されたりしますが、今回がまさにこれでしたね。
いやはやどれもこれも笑いに笑いました。
今よりはコメディ成分が強めの時代の物語だからか、非常に明るく楽しいノリでしたね。

ただ、元々がドラマCD用に書き起こされたからなのでしょう。
キャラクターのセリフがいちいち強いんですよね。
八一のロリコン無駄にパワーアップしてて、一部ガチでドン引きするレベルになっていたり。
(毎日自分の贈ったパンツを履いてくれたら幸せ発言は、無い。冗談でもきつい。八一変態がすぎる…)
(あと、シャルをペットにして飼いたいと駄々を捏ねてるところ、ホント無理。通報不可避。ロリコンというか超ド級の変態すぎる)
銀子のツッコミの鋭さが3割増しで、八一をスパスパ切り刻んでいたり。
「普段」以上に言葉の強さが増していました。
恐らく、聴覚に特化したメディアだけにインパクトの強い言葉を敢えて選んでいるのでしょう。
ボケとツッコミの切れがいつも以上な分、笑いのパワーもいつも以上になっていましたね。

勇者あいの誕生?

ただ、笑いまくった分、寂しさも一入。
「楽しかった思い出」を回顧する形だから余計に、寂寥感も高まるよね。
正直何故に澪を転校させるような展開を選んだのかと不思議でならなかったのですが、納得ですね。

ライバル足り得なかった澪だからこその別れのメッセージ。
これは本当に痛烈にあいに効いたと感じました。

基本的にはあいと澪の力量差を決定的に描きつつも、澪の底力をしっかりと読者に認識させる展開をしてきたのが、ここにきて活きましたね。
ムラがあるけれど、実力のある澪が、あいがしてこなかったソフトとの研究を使って、あいを下した。
ソフトを活用するメリット、小学生でも十分に使いこなせるという事実、そして、澪自身の「強烈な努力」。
さらに大きかったのは、八一の弟子でも何でもない澪の中に八一の教えが確かに息づいていること。

この一戦は、本当に多くの足跡を残してくれました。
あいは、この後八一の下を離れるのでしょう。
離れた上で、これまでの教えを糧にし、さらには、八一に禁じられたソフトを取り入れて、更なる成長をしていくのかなと。

そうして、確実に強くなったあいは、来るべき魔王との最終決戦に挑むのでしょうね。

もしかしたら14巻は、いっきに年をジャンプするのかもしれないなと想像しています。
冒頭で「数年後」となって、魔王に堕ちた八一と彼に立ち向かう元JS研(当然澪も帰ってきてる)という構図があって。

そうなると、じゃあ銀子はどうなっているのか…。
やはりというか、間違いなく悲劇が襲うのかなと。

銀子は八一に殺されるのかもしれないという妄想

今回13巻の冒頭パート。
非情に不気味な片想いに関する1人の人物の告白。

終ぞ誰の述懐なのか語られませんでしたが、普通に考えれば八一の告白ですよね。
なら、「ずっと考えてる女の子」は、銀子のことしかいなくて。

あまりにも幼くて、純粋で、無邪気な…殺意。
独占欲の塊のような気持ちが、未だ八一の奥底に眠っているというメッセージなのでは?

八一は銀子の苦しむを知らないと12巻の感想では書きました。
その誤解が、やがて決定的な溝となり、八一が自分の愛(銀子にとっては毒)が銀子に届かないと理解したらば…。
西の魔王は、将棋界から銀子を殺しにかかるのではないでしょうか。

徹底的に彼女の心を折りに行く将棋をうち、銀子を再起不能に追い込むのではないか。

竜王戦に銀子が出てくるという振りがありました。
八一と当たるには、銀子が挑戦者になるまで勝ち抜く必要があるのですが…。
「無い」と切って捨てられない「未来」なんですよね。
ただの妄想なので、真剣に取るのは馬鹿馬鹿しいのですが…杞憂で終われば良いな。

終わりに

タイトルで竜王がひらがなの「りゅうおう」なのは、ドラクエリスペクトだったり?
最初から八一を「りゅうおう」(ドラクエ1の魔王のことね)にする為だとしたら驚きます。

八一は文字通り魔王になってしまうのか?
14巻が待ち遠しいです。

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