「いなり、こんこん、恋いろは」〜好きな漫画がアニメ化する際の心構え〜

この記事は

「いなり、こんこん、恋いろは」第5巻の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

「いなり、こんこん、恋いろは」アニメ化〜〜〜〜!!!

わ〜〜〜〜〜〜い。ヽ(^o^)丿
ぶっちゃけ予想はしてました。
最近の深夜アニメが好む「カワイイ女の子」、「ラブコメ」という要素満載だし、何より角川書店ですしね。
「何でもアニメ化する(偏見)角川なら、ここまで面白い作品を放っとく訳無い」と勝手に思ってた訳で。

それは何より第5巻ですよ。
変身ラブコメがウリだったのに、変身出来なくなっちゃって。
もうどうするんこれ、みたいな。

唐突に5巻感想

先の事は分からないですけれど、修学旅行の話は良かった〜〜〜。
「修学旅行という事は京都に行くんだろうな〜」とか思いつつ読んでたら、そうでした。
舞台が京都の漫画でした(汗
京都の学生が京都に修学旅行って罰ゲーム以外の何ものでも無いですね。
という事で、東京への旅行。

まあ、場所はどうでもいいのですが、その中で起こった事件が一つ。
4巻の桃山さんの告白事件…その”代償”がこんなところで…。

桃山さんから丹波橋君へのラブレターを託されたいなり。
でも、手紙を渡したくない気持ちがあったいなりは、無意識のうちに神力を使って、手紙を失くしてしまう。
自分の汚い面に傷つき、嫌になったいなりは、桃山さんに変身。
丹波橋君に告白する…。

という流れでした。
このエピソードは、物語前半の山場だったんですね。

この出来事が切欠で、5巻まで続く、いなりが神力をうか様に返還する流れが生まれてしまったので。
あとは、丹波橋君の変心の切欠にもなりましたよね。
桃山さんに変身したいなりの言葉で、いなりへの恋心に気付いたんですから。

いなりとしては、色々と辛い思いをしての”告白劇”だったのに、思いも寄らぬ(いなりにとってプラスの)結果を生んだという点が興味深くて。
なんだか面白い展開です。

成程、前半の山場に相応しいエピソードですね。
これに落としどころも、ハラハラしつつ、綺麗に落ちていたのが良かったな〜と。

桃山さんにしても、最初からいなりを憎んではいなかったと思うのですよ。
だって、自分で直接渡さずに、他人(いなり)を介した時点で…ねぇ。
いなりに文句言う筋合いって無いと思うのですよね。
ただ、頭では分かっていても、心情的に納得出来ないという事はあったでしょうけれど。

直接話して、いなりの想いを知って。
丹波橋君も桃山さんの気持ちを知っていたという事実もあって。
丸く収まってくれたのは、ホッとしたところでした。

ホント、この漫画は温かいですよね。
人間の負の部分っていうのかな。ちょっとドロドロっとした部分は描いてはいても、根っからの嫌な奴って描かない。
で、必ずホッとできる綺麗なオチを着けてくれる。
女性作家(だと思ってる)特有の温かさがあって、そこに絵もドラマもマッチしている。
読んでいて、ホッコリできる素敵な漫画です。
いや〜、面白い漫画読んでいる時間って本当に幸せになれます。

好きな作品がアニメ化する際の心構えみたいなもの

で、そんな素敵な漫画がアニメ化ですよ。
まだまだ「アニメ化企画進行中!」としか書かれてないので、媒体とかは丸っきり不明ですが。
いや、下手すると途中で頓挫して凍結される可能性だってある訳ですが…。
まあ、そんなネガティブな事ばかり考えても仕方ないので、楽しみにして待ちます…。

けれど、自分の好きな作品がアニメ化する場合って、過剰な期待って良く無いな〜と最近思う訳です。
昔はアニメ化って一種のステータスみたいな面が確かにあった気がするのです。
少ない枠の中で、アニメ化されるというのは、人気作であることの証明の一つみたいな側面があったから。

でも、今は、結構なんでもかんでもというとアニメ化されてきた作品たちに失礼になりますが…。
それでもアニメ化へのハードルってグッと下がってきたと思います。
なんせ、年間(最盛期で)100作以上放送されてましたからね。

そりゃ、原作も枯渇しますし、ハードルだって下がりますよね。
だから、昔ほど好きな作品がアニメになっても嬉しくは無くなったのは事実です。

あとは、まあ…。
大人になって「くおりてぃ」だの「さくが」だのに拘る様になってきてしまったというのも大きいですかね。
声だけは子供時分から「キャラに合ってる」・「合ってない」というのは思いながら見てたりしましたが、これにプラスして「映像面での出来」を気にするようになり。
また、物語が「原作準拠かどうか」も注視するようになってしまった。

好きな漫画はどうしたって、「高いクオリティ」で「原作そのまま」。
その上で、声も理想通りみたいな夢みたいなアニメ化を妄想してしまうものです。
で、現実を見せられて勝手にガッカリするみたいな。

自戒として書き残しておきます。
夢は見るな――と。

クオリティ云々は、こればっかりは予算とか製作期間とか色々な兼ね合いもあるし、どうこう言って始まるものじゃないので、高望みしちゃいかんことだと思います。
また、原作準拠かどうかに関しては…。
アニメの枠(正味20分という1話あたりの時間や話数)に落とし込んだ結果、スタッフが頭を悩ませて再構成した結果ですし。
原作者自ら「原作と違う展開を望む」場合だってある。
頭ごなしに「原作と違うのはヤダー」と駄駄こねるものでもないかなと。

うん。
漫画とアニメって、全然別物なんですよね。
当然同じ作品でも、漫画とアニメでは別作品。

そう割り切る事って存外大事な事な気がします。
実際「別作品」ですしね。

漫画は漫画。アニメはアニメ。

あ。でも、想像する事は楽しいかと思います。
もしも、その想像を遥かに凌駕するアニメ版を魅せられたら楽しいじゃないですか。
最高な気分に浸れると思うのですよ。

そんな様な事も「ソード・アート・オンライン」22話を見ながら思いました。
いや、マジで凄かったですもの。
戦闘シーンとか鳥肌もの。
原作読んでないからこんな事思えるのでしょうけれど、「SAOの原作ファンは幸せ」だと思いますね〜。
あんなカッコよすぎな映像魅せられたら、ねえ〜。

こんな事書いといてなんですが、思い返すと「こんなアニメ化嫌だ〜」と思った作品って最近は無いかも。
「To LOVEる」(2期以降…)、「バンブレ」、「WORKING!」、「生徒会役員共」、「それ町」等々。
どれもこれも滅茶苦茶楽しかったし、楽しんだ。
「レールガン」とか最高だったな〜。

うん。
何が言いたいのか分からなくなってきた。
ここで終わります。

いなり、こんこん、恋いろは。 (5) (カドカワコミックス・エース)

いなり、こんこん、恋いろは。 (5) (カドカワコミックス・エース)

「To LOVEる」1期については…。
個人的に…合わんかった…。すみません。

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