「怪獣8号」第1巻感想 「鬼滅の刃」フォロワー必読漫画現れる

この記事は

「怪獣8号」第1巻の感想です。
ネタバレあります。

圧倒的だ!!!!!

想像していたのと違った。
そして、想像を絶する面白さだった。

話題作を量産しまくっている「ジャンプ+」ですが、その中でも最速で3千万閲覧数を突破したという本作。
タイトルやカバーイラストからして、ドギツイ描写がウリのハードな内容かと思っておりました。
もっと具体例を出すならば「進撃の巨人」のような。
うわぁ苦手そうだなぁ、どうしようかなぁ、でも話題になってるから読んでみたいんだよなぁ。
心の中でグダグダと葛藤した挙句、えいやと1巻を手に取ったわけですが。

大正解でしたね。
これ絶対に流行るやつだ。
間違いないわ。

痛快で、笑えて、熱くなれる

話題作の名前出しておけば、取り合えずレビューした気になれるって訳では無いんですけれど。
それでも言わせて欲しい。
今作は完全に「鬼滅の刃」の後継作品に成れる器であると。

作風が似ているとか、もっと言えばパクリだという訳では一切無い。
あくまでも構成する概念が近しいというだけの話である。

「地震」を「怪獣」にそのまま置き換えたような日本を舞台とした本作。
どのような理屈で発生しているのかは不明だが(今後明かされるであろう伏線はある)、怪獣が当たり前のように出現する日本には、パワードスーツで強化した防衛隊隊員が撃破し、その死骸を掃除する業者たちがいる…という設定。
「鬼滅」で言うところの鬼殺隊隊員と隠みたいな感じ。

主人公のカフカは、防衛隊に入る夢を諦めて怪獣掃除会社で働く32歳のおじさん。
ここは「鬼滅」で言うところの…言うところの……。
流石に無理くり当てはめることは出来ないかな。
ま。カフカがめちゃ優しいとか、家族を殺されているとかは無い。
(小学生時代に大事なゲーム機を怪獣に破壊されたことはあるらしい)

そんな彼が、ある日突如怪獣になってしまうのですが…。
ほらほら。禰豆子に設定が似てる。(暴言)

主人公が怪獣になって、怪獣8号という呼称で呼ばれるというのは、カバー裏のあらすじにあるのですが、これだけ読むと主人公が自我を忘れて町を破壊するようなパニックホラー的な展開しか思いつけなかったんですよ。
「ジャンプ」で言えば「ジガ -ZIGA-」に近しい路線とでもいうのかな。

しかし実際は、仕事の新人バイトのレノ君(見た目はクール、中身はホットなイケメン18歳)と漫才をしつつ、怪獣であることを隠して、防衛隊で怪獣を倒す漫画でした。
あ。1巻ではまだ防衛隊入隊試験2次試験落第一歩手前ですね。
だから、防衛隊に入るのかは定かじゃないですが、クソ熱いヒーロー物語だった訳ですから、良い意味で裏切られました。

こうして内容を書いていくと、「鬼滅」よりも「青エク」に近い気がしないでもない。
兎も角として、世界観は非常にシリアスなのです。
いつどこから怪獣が現れ、町を蹂躙し、人々を肉塊に変えるともしれない日本。
その中でも、防衛隊に憧れ、燻っていたオッサンが、見た目だけやたら怖くてキモイ怪獣になりながらも、怪獣討伐のヒーローを目指す漫画。
ただただ熱い展開が待ってるし、暗さをぶっ飛ばすくらいにはレノ君との掛け合い漫才が笑える。

痛快で、笑えて、熱くなれる。
王道の少年漫画は、最高だな!!

ところで、作者さんのコメントでは「こいつが来てくれたらもう大丈夫!って思える主人公が好きなので、カフカもそんな主人公になってくれたらいいなと思ってます。」との談。

激アツ
美少女を背負って「言ってみたいセリフNO.1」を決めるカフカさん。(画像は拾い物)
ここで第2巻へ続くのだから、興奮冷めやらぬまま読了しました。

ぬああああああああああああ続きがきになるううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!

終わりに

うん、ごめんね。
全方面に謝罪しますが、わざわざ「鬼滅の刃」を出して感想書く必要性が微塵もないね。
ここまで書いてから、冷静になってやっと気づいた。

でもね、同じ「ジャンプ」の括りで、大きな作品が終わったと同時に、未来を感じる作品が生まれるのは、本当に凄い。
しかも、圧倒的なポテンシャルを秘めてるのだから、大ヒット作品を引き合いに出したくもなりますよ。

それもこれも引き延ばしをせずに、どんどん新作を出している「ジャンプ+」の強みでしょうか。
本誌の方でもここ1、2年は似た傾向を取りつつあります。
事実、「鬼滅」も綺麗に終わったし、次代の看板になりかけていた「チェンソーマン」も12月14日売り号で終了だそうですし、どんどん新陳代謝を高めていってます。
その流れの中で「怪獣8号」が出てきて、今後もどんどんと話題作が生まれていくんだろうなぁ。

ただ、その中でもひと際売れる存在に本作はなると確信しています。
それほどに圧倒的な面白さを感じました。

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